得意のヒザ蹴りをサンドバッグに打ち込むRUI。警戒されていても決めるという
2019年8月31日(土)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.104』のダブルメインイベント第1試合で、初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメント決勝戦3分3R・延長1RをK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)と争う、RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)が19日(月)都内所属ジムにて公開練習を行った。
RUIは2分間のシャドーと1分間のサンドバッグ打ちを行い、得意のヒザ蹴りを何度も見せた。「現在はもう2週間前で疲れが溜まっています。絶賛夏バテ中です」と苦笑するRUI。
1月大会から開幕した初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメントもいよいよ決勝戦。「早かったですね。勝つにつれて試合がコンスタントに組まれるので、集中した状態で気を抜くこともなく調整できています。試合が終わるにつれてオフにする意味でも北九州に帰って挨拶に行って、モチベーションは常に上げてきました。みんなの期待がどんどん大きくなるのでそれに応えないといけないと思います」と、心身ともに調子を上げているようだ。
K-Jeeとは元々同じ福岡のジムに所属しており、「学校一緒、バイト一緒、ジムも一緒」(K-Jee)、「あとは遊ぶ時も飲みも一緒でした」(RUI)というほどの親友で10年来の付き合いがある。
「試合が決まった当初はついに来たかって感じでしたが、普通にやっても問題ない、そういうところまで自分は来ていると思う。同じ場所でアマチュア選手になる前からチャンピオンになりたいと話していました。K-Jeeだからとかは最近ないと言ったらウソになりますが、リングに私情を持ち込むことはないと思います。そういう想いを捨てていかに勝つか。そこだと思います。彼が目標ではないので、その先を見るとこのレベルでは負けていられない」と、K-Jeeを乗り越えていく決意を固めている。
最近では久保優太や木村“フィリップ”ミノルの古巣であるFighting Kairosにも出稽古に通う。
「前回の試合の時に控室が一緒で、僕に足りないものを矢口先生に見てもらっていてコメントもいただいて、この人にお願いしようと思いました。それで試合が終わった直後に直談判しました。内容の濃い練習ができているし、効果は身体に現れていますね」
クルーザー級という重量級の階級だけに、スパーリングパートナーにも困っているのではないかと思われたが、「ここ3試合はガチのスパーはやっていません」という。
「昨年K-1に初めて出た時はガタイが大きな人たちが集まるところに出稽古していたんですが、ここ最近はしていません。ガチガチのスパーは一切せず、マススパーを多めにしています。試合にイメージを近付けてそれを実際の試合にどう出すかというやり方をしています」
試合については「スタイルが対極的ですよね。僕はバシバシ蹴っていこうと思っています」と、K-Jeeのパンチに対して蹴りで勝負すると明言。その中でも得意技であるヒザ蹴りがやはり勝利のカギとなりそうだ。
「相当警戒していると思うから、そこをヒザで倒してナンボでしょう。腹をしっかり鍛えて耐えてくださいって感じです。腹をおさえたら必然的に頭が下がるので、そこでコメカミをヒザで切るのもいいですね。あと、あの人はよく鼻血を出すのでそれでTKO勝ちとか。あの人は倒れても一発では倒れないので、追い打ちをかけてもっていかないと。そこでTKO勝ちというのが理想じゃないですか。どうなるかは分からないですけれど」と、ヒザ蹴りでカットしてのTKO勝ちを予告。
「自分の武器をどれだけ信じられるか。相手に合わせる戦い方はしない。ここ数戦でそれを実感しました。相手に合わせる戦い方をするより、自分の長所を伸ばしてRUIにしかできない戦い方をして、重量級ならRUIと言われる存在にならないといけない」と、自分の一番の武器を使って勝つことが大事だと語った。
そして「恵まれた環境なので、チャンピオンもチャンピオンクラスもいるし、チャンピオンに近い人間もいる。それこそ“キングス”なのでキングでありたい。ここにベルトを持って帰って来るとの想いが強いですね。このトーナメントが始まった時から、僕がベルトへの想いは一番強いと言っていたじゃないですか。その想いの差が出ると思います」と、必ずチャンピオンになると言い放った。