2024年1月19日(金)都内にて、3月20日(水)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD MAX 2024』の記者会見が行われた。
会見では、K-1創始者で初代プロデューサーである石井和義・正道会館館長がアドバイザーとして就任、2003年以来となるK-1復帰を果たすことが電撃発表された。
【写真】『ゴング格闘技 No.330』にて早くも新旧K-1プロデューサーによる対談が実現した(C)ゴング格闘技 石井館長はアドバイザーとして、K-1にどのような革新をもたらすのか。格闘技雑誌『ゴング格闘技 No.330』にて、カルロス菊田K-1プロデューサーと初対談した石井館長は「昔のやり方を今やっても通用しない」と、日本中に格闘技ブームを巻き起こした旧K-1と同じやり方では現在には通用しないと話した。
「8人のワンデイトーナメントも僕が30年前にやったことで、誰でもマネができますよね。それだけだと新しい発想にならない」とK-1以降、様々な団体で行われている8人によるワンデイトーナメントだけでは人々に新鮮な驚きを与えることは出来ないとする。
【写真】カルロスPにヒジ打ちを見舞う石井館長、すでに意気投合のようだ(C)ゴング格闘技 そこで石井館長は「そんな中で新しいことをやったのが朝倉未来君なんです」と、朝倉未来の『BreakingDown』を評価。「アウトサイダー出身だから出てきた発想だと思いますけど、素人の喧嘩自慢を集めて、1分間の試合をやらせると。試合前に乱闘だかで話題を集めておきつつ、試合はキチンと成立させている。これは、今までなかった新しい発想です」と、そのアイデアを称えた。
では、令和のK-1にはどのような発想が必要なのか。石井館長は「興行収入に頼らないビジネススキームの確立」、「感情移入できるコンテンツ」「選手マネジメント」などの具体的な方法をあげる中、「47都道府県で、年間100大会のK-1」という大胆な発想を語っている。
「そのシステムを作るのは大変かもしれませんが、一度作れば自然と好循環を生むことになります」と石井館長。カルロス菊田Pは「さすが館長ですね。とても勉強になります」と新しい発想の必要性を感じ、石井会長からのこれからの提案に期待していた。