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2024年1月28日(日)に東京・有明アリーナにて開催されるONE Championshipの日本大会『ONE 165: スーパーレック vs. 武尊』(ABEMA PPV ONLINE LIVE配信)に向け、第7代Bellator世界バンタム級&RIZIN初代フライ級王者の堀口恭司(ATT)が試合を予想。識者の大方の予想とは異なり、意外にも武尊にとって、スーパーレックは「相性がいい」と語った。
かつて、本誌『ゴング格闘技』で、武尊とともに空手合宿に参加している堀口は、現在の武尊との交流について、「業界も違うし、自分は普段アメリカにいるので、なかなか交流はない。あまり選手同士で連絡を取り合って、『大丈夫?』とか言うのもどうなんだろう、と思うし……」と、慣れ合いの関係ではないとしながらも、「武尊選手の映像を見ていると、大変そうだな、と。そういうときは(ほんとうに)一番大変なんで。心が弱いのかな? と思うところが多々あるんで。“どうにかなるでしょ”と常に心に持って、考え過ぎずに“なるようになる”と思えばいいんじゃないか。気にしすぎないで欲しい」とメインで重圧を背負う武尊にエールを送った。
また、武尊の対戦相手で、ルンピニースタジアムのフライ級とバンタム級王座、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座など多くのタイトルを獲得しているスーパーレックについては「何回か映像を見て、強い選手だと思う」としながらも「体重をあまり作ってこないですよね。何やっとんじゃい? って(笑)」と手厳しい評価も下した。
スーパーレックは、ONEでも12勝1敗と好戦績で現在9連勝をマークしており、2023年9月の前戦ではムエタイルールでロッタンと大激闘。ロッタンからダウンを奪う判定勝利を得たが、スーパーレックが体重超過した点も見逃せない。
“The Kickking Machine”の異名を持つスーパーレックと武尊との試合を堀口は、「武尊くんが有利なのかな、と自分は思います」と予想する。「相性? いいんじゃないですかね。武尊くんはガチャガチャ攻めていくタイプで、スーパーレックは、“技術”って言いますけど、ヒジとかヒザが多い。でも、今回はキックルールなので、それがあまり役に立たない」と指摘し、続けて、「そこまでスーパーレックはパンチが上手くないですけど、蹴りが重いので、それをどうやって崩していくかじゃないですかね。武尊選手のいつも通りのバチバチな試合を見たいと思ってます」と期待を寄せた。
武尊へのシンパシーは、世界の頂点を目指している姿勢にあるという。BellatorとRIZINのベルトの次に、前人未到のUFC世界王座も目指すことを公言している堀口は、「競技者としてトップを目指しているというのはすごい魅力ですよね。自分も同じようにトップを目指しているので、気持ちは分かるな」と、大一番に向かう武尊の背中を後押しした。