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【RWS】伊藤紗弥、重森陽太、レンタ、馬渡亮太、MIKE JOE、永澤サムエル聖光がRWSの精鋭たちを迎え撃つ

2024/01/09 17:01
 2024年2月12日(月・祝)東京・後楽園ホール『Rajadamnern World Series JAPAN』(RWS JAPAN)の記者会見が、1月9日(火)横浜市内で行われた。  第一弾対戦カードとして、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王者の名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)vs.正規王者プレーオプラーオ・ペップラオファー(タイ)の王座統一戦を含む7試合が発表された。 ▼RWS女子アトム級 2分3Rノンパーンファー・ファミリームエタイ(タイ)伊藤紗弥(尚武会)  伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。  2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSA王座を新たに獲得したが、5月のWBCムエタイ世界ライトフライ級ダイアモンドベルト王座決定戦では、KANAと対戦経験があるキム・タウンセンドに敗れた。7月のBOMではサネガンに勝利。9月の『RWS』でモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムでの初勝利もあげたばかり。  対戦相手のノンパーンファーは「サウスポーでパンチが強い。女子でも2連続KO勝ちのパンチャー。今まで伊藤選手はヒジありの相手がいなくてキックボクシングでパンチで攻められる場面もあったが、今回はヒジも首相撲もある、その中でパンチにどう対応するかが注目される」と中川夏生BOM代表は評した。  伊藤は「今回RWSの初めての日本大会に出場できることを嬉しく思います。対抗戦では女子の試合がひとつなので日本女子ムエタイ代表として絶対に勝ちたいと思いますし、今後につなげるためにも絶対に落とせないので勝ちたい。女子ムエタイも面白いのでぜひ見てください」と意気込み。  ノンパーンファーについては「12月にタイで試合した翌日、名高が出た日にRWSで試合を見ました。何でも出来る。キックもパンチもヒジも首相撲も上手い選手で、パンチでガツガツ攻めて来る。2分3Rなのでパンチで前へ出てくるからどう攻略するかを考えています」とする。  また、名高と同じく1月21日(日)群馬県オープンハウスアリーナ太田で開催される『TOP BRIGHTS』でサネーガーム・カムナンチェットムアンチョン(タイ)との対戦が決まっているが、「それから3週間しかありませんが、私は3週間あれば十分なので、まずは1月勝って2月につなげたい」と連戦も問題なしとした。 ▼RWSライト級 3分3Rサミンデット・ノーアヌワットジム(タイ)重森陽太(Eight Weapons)  KNOCK OUTを主戦場とするKNOCK OUT-REDライト級王者・重森の参戦が決定。  重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。2021年7月にはスアレック・ルークカムイから勝利を収め、KNOCK OUT-REDライト級王者にも輝いた。2023年2月、悲願であったラジャダムナンスタジアム王座に挑戦したが、判定負けで奪取ならず。その後は所属をEight Weaponsに変えて8月のKNOCK OUTに参戦したが、バットマンに判定負け。11月にオープンフィンガーグローブ戦に初挑戦し、ルンペットを2RでTKOに破った。  サミンデットについて中川代表は「12月のラジャダムナン生誕祭でチャラームと対戦してドロー、RWSトーナメントでは準優勝しておりタイのライト級で5本の指に入る。もし重森選手が勝った場合はラジャのタイトル挑戦もありえる」と評した。  重森は「去年ラジャのライト級タイトルマッチをやらせていただきました。自分の中では後一歩だったと思っていますし、去年より強くなっていますので、ラジャの中でトップ選手とも十分戦えると思ったので今回は勝ちに来ました」と挨拶。 「サミンデットはムエタイらしいフィームー(テクニシャンタイプ)。タイで名前のある選手でトップクラスなんだろうなと。一般層にムエタイは刺さらないとの話もありますが、好きな人には絶対に刺さる試合になると思います」と意気込んだ。 [nextpage] ▼RWSライト級 3分3Rラムナムムーンレック・オーアチャリア(タイ)レンタ・ウォーワンチャイ(=松井蓮汰/ウォーワンチャイプロモーション)  レンタは石井一成と同門で、中学生時代から石井と共にタイで練習・試合を重ねて2015年にタイでプロデビュー。これまでにWMCインターコンチネンタル・ライト級王座、WPMFインターナショナル同級王座を獲得した。2022年9月にはベテランの健太に勝利、2023年4月には羅向とダブルノックダウンとなる激戦を制して「ROAD TO ONE ムエタイ ライト級トーナメント」で優勝。7月にはRWSのライト級リーグ戦Bグループ最終試合でラムナムムーンレックに判定で敗れファイナル4への進出はならなかった。11月の羅向との再戦でも勝利してBOMライト級王座に就いている。  ラムナムムーンレックは7歳でムエタイを始めた。2019年9月にS-1スーパーフェザー級王座を獲得し、2022年にはWMC世界ライト級王座も獲得。さらに2022・2023年にラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)ライト級リーグ戦で2年連続優勝した。2021年にはタイのスポーツ局が選定するファイター・オブ・ザ・イヤー(MVP)にも選ばれている。2023年2月に初来日し、笠原弘希とシュートボクシングルールで対戦。延長3回の大接戦となったが最後はバックドロップで笠原がシュートポイントを奪い勝利した。  日本での再戦を迎えることになったレンタは「去年のリーグ戦で戦って負けてしまったが倒してリベンジしたい」とKOでのリベンジを誓い、「一度戦っているので全ての面において高い技術で凄く上手いことは分かっています。負けてしまっていますが勝てないなっていう印象はなくて、行けると自信につながった戦いだったので、自分が持っている以上の力を出して最初からガンガン倒しに行こうと思っています」と話した。 ▼RWS 128ポンド(58.08kg)契約 3分3Rカムバック・T.Kユッタナ(タイ)馬渡亮太(治政館)  馬渡はジャパンキックボクシング協会のエースで長身から繰り出すしなやかなミドルキック、切るだけでなく倒すヒジ、首相撲からのヒザと、ジャパンキック屈指のテクニックを有する。2020年8月4日の旗揚げ戦でジャパンキックバンタム級初代王座に就く。2021年1月大会ではWMOインターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦で勝利。2023年4月の「ROAD TO ONE ムエタイ フェザー級トーナメント」では決勝へ進出するも士門・PKセンチャイに惜敗。6月にはタイ・ランシットスタジアムのメインイベントに出場し、判定勝ちで再起を飾ったが、10月のビン・リアムタナワット戦でTKO負け。戦績を28勝(14KO)9敗2分とした。  カムバックについて中川代表は「当初は現ラジャ王者チャイラーを招聘しようと思っていたんですが、12月のラジャ生誕祭でカムバックがチャイラーにハイキックでKO勝ちしました。いま最も強い選手とどうかと打診したところ、馬渡選手がぜひやらせてください、と受けてくれました」と、現王者をKOしているさらに強い相手を用意したと説明。カムバックはK-1とONEで活躍するコンペットと2023年10月に引き分けてもいる。  馬渡は「豪華なカードが勢揃いの中にいられるのを光栄に思っています。2月はアツい試合をして、必ず自分のムエタイスキルを全て出し切って倒して勝ちます」と意気込み、「12月の当初対戦が決まっていたチャイラーとの試合を拝見して、2Rでハイキックで失神させて倒しているのを見ました。ガツガツ行く攻撃的な選手、RWSで見る限りは面白い選手だと思いました。バチバチやり合って全部出し切って倒したいと思います」と真っ向勝負を宣言した。 ▼RWSミドル級 3分3Rペッチマイ・シアダムムーパラーラジャムダン(タイ)MIKE JOE(フィリピン/BATTLE FIELD/TEAM J.S.A)  JOEはアマチュアボクシングからキックボクシングに転向し、MMAにも挑戦した184cmの長身選手。2020年8月のKrush、2021年3月のK-1で共に勝利を収めている。2021年12月のBOMでクリスチャン・ジョセフを5Rに左ボディでKOし、第4代Bigbangスーパー・ウェルター級王座に続きWMCインターコンチネンタル・ミドル級王座を獲得すると、2022年9月には喜多村誠をTKOに破りWPMFインターナショナル・ミドル級王座も獲得して三冠王となった。2023年4月にはBOMミドル級王者決定戦に臨んだが、ヨックペットに判定負け。6月の「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」では1回戦で優勝候補のムスタファ・ハイダを苦しめたが判定2-0で敗れた。  中川代表は「ペッチマイはミドル級で一番強い。ラジャのベルトに最も近い選手」と評する。  JOEは「ミドル級でいいカードを組んでいただきありがとうございます。絶対やります。絶対やり抜いて倒してさらに上に行きます」と意気込み、「自分は前からムエカオ(首相撲からのヒザを得意とするタイプ)の選手と聞いていましたが、見たのは今日が初めてです。それに対抗するためにいろいろトレーニングを積んでいる最中です。どういう試合をするかは決めているので、当日楽しみにしてください」と予告した。 ▼RWS 63kg契約 3分3Rイサンヌア・チョーパンセン(タイ)永澤サムエル聖光(ビクトリージム)  永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で興之介を右フックでマットに沈めて第2代ライト級王座に就き、9月にはNJKFで鈴木翔也からダウンを奪っての判定勝ちでWBCムエタイ日本統一バンタム級王座も獲得。2022年7月にWMOインターナショナル王座決定戦をコンデートと争い、判定勝ちで三冠王となった。2023年11月にはボム・ピンサヤームとドローとなっている。  イサンヌアは「true4uのメインイベンターでめちゃくちゃ強い。パンチでの倒し合いになるでしょう」(中川代表)という強豪。  永澤は「メンバー入れていただきありがとうございます。僕は打ち合って相手を倒してナンボの選手で昔からそのスタイルでやってきたので、ムエタイはこのメンバーの中で一番できないと思いますが気持ちと殴り合いの根性で相手をKOしたい」と宣言。  イサンヌアについては「動画でしか見てませんがガンガン首相撲で来てヒジが上手い。僕はどんな選手が来てもスタイルは変わらないので、効かせて最後にぶっ倒せればいいかなと思っています」と、相手のスタイルは関係なく倒しに行くと語った。
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