修斗の2階級同時制覇王者をKOする番狂わせを起こしたヒロヤ
2023年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.45』にて、RIZINフライ級(-57.0kg)5分3Rで修斗ストロー級(52.2kg)&フライ級(56.7kg)の同時2階級制覇王者・新井丈(和術慧舟會HEARTS)をTKOに破ったヒロヤ(ジャパントップチーム)が、師匠の朝倉未来と対談を行った。
両者のYouTubeチャンネルに前編・後編と2つに分けて公開された、2人の対談動画。『朝倉未来1年チャレンジ』で朝倉未来門下となったヒロヤと西谷大成について、朝倉は「(ヒロヤは)3人の中で一番センスがあった。最初は西谷くんが一番センスがなかったの。でも西谷くんがはぐんぐん伸びていって、ヒロヤくんは止まっていたという印象だった。でも年末大金星どころかあの大会で一番のアップセットだったでしょう。RIZINでの2戦で負けている選手が修斗の2階級チャンピオン(に勝った)、ヤバいよ、一気にトップに躍り出たから。神龍選手とやらないといけない位置に一気にバンッと行っちゃったから」と、西谷の方が先に行っていたがヒロヤが引っ繰り返したと評する。
そこで「大晦日の夜中、飲んでるところに西谷くんが途中で来ていきなり泣き始めて。俺も試合したいだって。闇谷くんが(笑)。ずっと泣いてた。多分めちゃめちゃ嬉しいんだろうけれど、ライバル的存在だから差を付けられてめちゃめちゃ悔しいんじゃないの」とのエピソードを明かした。
【写真】2023年6月のRIZINに出場するも鈴木博昭に56秒でTKO負け、リング上でも試合後も号泣した西谷
朝倉は「気持ちが分かる。俺も海がチャンピオンになった時、めちゃめちゃ嬉しいけれど俺ももっとやらないとなっていう気持ちもあって。複雑な気持ちになった」と、西谷の気持ちが分かるという。
「その悔しさを練習にぶつけてくれればいいんだけど、練習に来てないですね」と苦笑する朝倉に、ヒロヤは「にっしーは3月に試合する可能性もあると思うんですけれど。俺も結果が出なかった時はにっしーに練習しようと言えなかったんですけれど、結果を出してからは練習しようと絶対に言おうと思っていたので、ここからハードにどんどん練習に誘うって(西谷に)言ったので」と、西谷に奮起を促すとする。
「2024年はMMAを本気でやっていこうと2人で話しました」とヒロヤ。盟友である西谷にも結果を出して欲しいとアツく語った。
これに朝倉は「俺も(西谷との)スパーリングでけっこう疲れるもん。多分、RIZINのフェザー級選手の中で、大晦日に試合していた選手よりも強いよ。3月か4月にRIZINで勝てば一気に変わる。一瞬で変わるからさ、何もかも。西谷君はやるしかないよ。けっこう完成度は高くなっているから」と、ヒロヤに続いて西谷が結果を出す日も近いと話す。
しかし「結果が出るまでは何も言わない」と、あとは西谷の自主性に任せると突き放した。大晦日に悔し涙を流した西谷は、ヒロヤに続いてRIZINで跳ねることが出来るか。