堀口恭司「ATTに渡ってからずっとレスリング、柔術を強化していたので、練習では結構極めている」
──試合後の率直な感想を。
「神龍くん、すごい強くて、粘り強い選手だなと思いましたね」
──実際に戦った神龍選手のイメージは戦う前と違うところはありましたか。
「戦う前のイメージとほぼ一緒でしたね。で、まあ組み合ってみないと分からないものってあるんですけど、組み合ってみて、なんて言うのですかね、身体の柔らかさとか粘り強さがすごい強い選手だなと思いましたね」
──フライ級初代王者となり、今は奥様の川村那月さんとも並んでいますが、来年の抱負をお願いします
「格闘技をもっと面白いものだよと世界に発信して知らしめたいなと思っています、自分は。それで、まあ結婚生活は、明るい楽しい家族を築きたいなと思っています、はい」
──神龍選手について、自分が23歳だった頃と比べて自分のほうが強いと仰っていました。実際に手を合わせて改めて比べてみて完成度などはどのように感じましたか?
「自分はUFC時代、打撃の選手だったので、もしかしたら(当時戦っていたら)負けてたかもしれないし、もしかしたら勝っていたかもしれない、何とも言えないですけど、自分くらいのレベルの選手なのかと思いますね」
──昨年、Bellator対抗戦後、日本と世界の差を語っていました。武者修行で海外に行く選手も増えています。この1年を見て、その差は開いているのか・縮まっているのか。神龍選手のような若手の有望株とも拳を交えてどう感じていますか。
「そうですね、正直、差は開いていると思っていて。だから、より日本の選手だったりをどんどんATTにも呼んでいきたいし、神龍くんにも『ぜひATTに来てください』と言っていたんですけど、彼はすごい悔しそうにしていたので絶対来ないと思うけど、絶対に海外で練習したほうがいいと自分は思います」
──本人も先ほど「絶対行かない」ということでした。
「ガハハハハ」
──今日ギロチンチョークを、尻をついた状態からセットし直して仕掛けていました。練習でよく極めていますか。
「練習で結構極めていて、入った感じちょっと浅かったのであまり力を使わず、ただそのポジションをキープして、スイープとか狙っていたんですけど、それは神龍くん、分かって対応していたので、ちょっとホールドして違うポジションに変えようと、繋ぎでやっていました」
──これまで組み技の強さを知られている堀口選手ですが、柔術の強さも今日知らしめられました。リストコントロールしたときに、神龍選手の巻き込み前転をもらいながら、最後はそれをさせずに、リアネイキドチョークを極めていました。ご自身の柔術の進化についてはどうとらえていますか。
「この試合というより、アメリカに渡ってからずっとレスリング、柔術っていうのを強化していたので、練習では結構極めているんですよ、チョークだったりを。だからまあ、いつでも使える自信があったから、ああいう形で取りにいきましたね」
──Bellatorとの契約の今後について、今回かけたベルトが初戦はBellatorのベルトだったものが、今日はRIZINのベルトだった点も含めて伺えますか? また新婚生活はアメリカで送るのでしょうか。
「Bellatorの契約はどうなるか自分もまだ分かってなくて、PFLがフライ級やるのかどうかも分からなくて、自分もまだ全然先が見えてなくて。これでリリースなのか、どうなるかっていうところなので、それが分かってから動こうと思っていて。
──今のお話ではリリースの可能性もあるのですね。
「多分あると思います、PFLにはフライ級とか軽い階級が無いので多分そうなると思いますが、まだ分かりません。あと、新婚生活は基本的にアメリカでしたいけど、ビザとか彼女が無て、その手続きなどをしっかり済ませて向こうで暮らせればいいかなと思っています」
──神龍選手から2試合契約と聞きましたが、再戦の時期はどのくらいで考えていますか?
「2試合契約ですか? 俺、それ聞いてないな。うーん、だから分からないっスね。すみません。それ、神龍くんのRIZINでの試合が2試合契約ってことじゃないんですか? 俺と2試合やるって言ってました? 本当ですか?俺、それ聞いてないな(苦笑)」