スピードのある打撃を披露したモラレス「素晴らしいKOをして勝つ」
2023年12月20日(水)東京・赤坂のJAPAN TOP TEAMにて、大晦日『RIZIN.45』の公開練習が行われ、朝倉海、ヒロヤ、ヴィンス・モラレスの3選手がミット打ちなどを披露。囲み取材に応じた。
▼バンタム級(61kg)5分3R
元谷友貴(アメリカン・トップチーム)34勝11敗
ヴィンス・モラレス(Syndicate MMA)13勝7敗・元UFC
モラレスは、朝倉海の米国出稽古での練習仲間で、MMA13勝7敗。UFC3勝5敗・Bellatorでは2勝0敗と勝ち越している。2023年5月には『XMMA 6』で石原夜叉坊と対戦し、夜叉坊の左インローにワンツーを合わせてダウンを奪うと、がぶりから得意のダースチョークを極めている。レスリングベースであるため、朝倉海のアーチュレッタ戦の対策練習のパートナーも務め、日本初参戦でDEEP2階級制覇王者の元谷友貴と対戦する。元谷は5連勝後の2023年5月に朝倉海に3R KO負けを喫しており、モラレスは対元谷戦のアドバイスを朝倉から得ている。
公開練習でのミット打ちではスピードのあるジャブ、ワンツー、左フック&右アッパーを交えた3連打などを披露し、「日本の空気がいいのか分からないけれど物凄く気持ちがいい。調子もいいよ」と笑顔。
JAPAN TOP TEAMについて「選手も強いし、環境も凄くいいので選手を増やせばメガジムになるんじゃないかなと思っている」とし、「日本の全てが大好き。彼女が日本人で、ずっと日本はあれがいいこれがいいって言っていたけれど、僕は信用していなかった(笑)。でも日本に来て本当のことだったと分かったよ。ジムには入った瞬間からすぐ仲間に入れてくれて、いい練習が出来ている」と日本とJAPAN TOP TEAMに馴染めているとする。
そのため「今回素晴らしいKOをして勝って、一度アメリカに戻ってすぐに日本へ戻って来たい。来年もRIZINで試合がしたいです」とRIZINへの継続参戦も希望した。そうなれば同じバンタム級で、朝倉海が今回王者になったら挑戦するかと聞かれると「イエス!」と笑いながら答える。朝倉も「お互い勝っていれば実現するかもしれないですね。その時は思い切り戦えばいいんじゃないですか」と、その時はその時としていた。
対戦する元谷については「元谷は打撃が嫌だと気付いた。だから僕が打撃をいっぱい出す。それだけです。打撃を出して相手を倒し、そこでサブミッションで極めることを目指す」と、打撃勝負を予告。元谷のグラウンド技術に関しては「彼は上手だと思うが、僕はいろいろな選手と戦っているので彼はその中の一人にすぎない。だからあまり怖くない」と、今までの相手と比べても怖くはないと自信を見せる。
そして「素晴らしいKOか、サブミッションによるフィニッシュを狙っていきます」と宣言。
また、共に練習するヒロヤと朝倉海の評価を聞かれると「ヒロヤは組んだら相手が絶対に驚く。彼の実力が分かっていないからね。海はまだアメリカでそんなに人気はないけれど、アーチュレッタを倒してアメリカ人も彼の素晴らしさがこれから分かるんじゃないかな。作戦は言えないが、海がちゃんと準備していいチームを組んでいい練習をして、彼のプラン通りに試合を進めると思うね」と2人とも高評価した。