2023年12月16日(土)東京・両国国技館にて『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』が開催された。
大会終了後の総括で、伊藤隆RISE代表は大晦日RIZINでのMMA挑戦を決めた那須川龍心(TEAM TEPPEN)に「天心と同じ道を歩むんでしょうけれど、かなりいばらの道になると思う。でも、やれるならやってみろって感じです」と背中を押す。
「無茶な挑戦ですよね。でも、天心もそうだったわけじゃないですか。天心の才能を龍心に求めるのは違いますけれども、今の龍心は兄が凄すぎて期待されすぎて伸びきれていない部分があるので、逆に荒療治で兄と同じ状況になりますけれども、それも面白いかと思います。選手がやりたいことを全面的にバックアップしたいと思いますし、数%でも可能性があるなら僕らは背中を押してあげたいと思います」
第4試合でRISEバンタム級10位の松下武蔵(GOD SIDE GYM)を判定2-0で破ったKrushバンタム級王者・池田幸司(ReBORN経堂)がRISE王座への挑戦をアピールし、第7試合でブンロン・ペッティンディーアカデミー(タイ)をKOしたRISE世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)が初防衛戦の挑戦者にK-1の玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)を希望するなど、他団体選手のタイトル挑戦という話題も。
これに伊藤代表は「実績があるので、1試合目でいきなりタイトルマッチは違うと思いますが、上位ランカーに次勝てばタイトル挑戦はOKです。RISEのタイトルは他団体の選手が獲れないわけじゃない。ウェルター級王者の中野椋太はNJKFの選手ですし、K-1さんだから獲れないということはないです。向こうのスケジュールもあると思いますが、獲りたいのであればワンステップ踏んでいただければ全然ウェルカムです。全然来てもらってかまいません」と、他団体選手でもタイトルマッチは出来ると説明した。
第15試合でペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)を判定3-0で破り、第2代RISE世界スーパーライト級王座に就いたチャド・コリンズ(オーストラリア)の初防衛戦については、「次の防衛戦は原口になるでしょうね。原口には来年の上半期に現地でペットパノムルンと(GLORY世界フェザー級)タイトルマッチをやらせたいのでGLORYと話をしたいと思っています。だからどちらが先になるかでしょうね。原口もチャドとやりたいと思いますし、GLORYの日程次第。RISE世界王座の第一候補は原口です」と、原口が次期挑戦者だと断言した。
また、第11試合でアフマド・アコーダッド(モロッコ)をKOした中村寛(BK GYM)が、ステロイドを使用した木村“フィリップ”ミノルとやりたいとむちゃくちゃな要求をしたことについて聞かれると「それ、さっきも(中村に)言われたんですよ。体重が合わないでしょうと言ったら『体重が合わなくてもいいし、ステロイドやってていてもいいので』って。それは競技的に問題があるので。
本人はやりたいんでしょうね。もし彼が陰性の証明が出来て、そこの折り合いもあるだろうし、木村選手がどういう状況かも分からないので、可能性があるとしたらキャッチウェイトであるんじゃないですかね。そういうのはRIZINじゃないですか。木村選手はRISEではちょっと違うのかなと思います。キャラ的にRIZINじゃないですか。RIZINで起きた陽性のことなので、そこはRIZINで完結してもらいたいと思います」と、木村が陰性である証明が出来たうえでRIZINでならありえるのではないか、と答えた。