2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』の前日計量&記者会見が、15日(金)都内にて13:00より行われた。
セミファイナル(第15試合)のRISE世界スーパーライト級(-65kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長Rで対戦する、王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/Kiatmoo9)は65.0kg、挑戦者チャド・コリンズ(オーストラリア/Strikeforce)は64.75kgでそれぞれ計量をパス。
会見に同席した伊藤隆RISE代表は「国籍も団体も関係なく、強い者が集まるのがRISEのリング。それを象徴している試合です。日本のみならず世界中が注目する一戦になると思います」とこの試合の意義を話す。
コリンズは「この試合を非常に楽しみにしている。今までの格闘技人生の中で一番大きなタイトルマッチで、このベルトをぜひ獲得したい」と王座奪取に燃え、ペットパノムルンは「また日本に来れて嬉しい。日本での試合は4回目(4戦全勝)になります。楽しい試合になることを保証します」と好試合を約束する。
互いの印象を聞かれると、コリンズは「ペッチはサウスポーで非常に左の蹴りとパンチが強い。彼の試合はこれまでたくさん見て来た。いつかペッチとやることになると思っていたので明日は素晴らしい試合をします」と、いつか戦う日が来ると思っていたとし、ペッチも「大変強い選手だと感じている。蹴りもパンチも全てにおいて強いので、楽しい試合になることは間違いないと思います」と強い挑戦者であると認める。
ファンの間では接戦になるのではと予想されている世界的実力者同士の一戦、どこが勝負の分かれ目になると思うかとの質問に、コリンズは「ファンの人たちが接戦になるのではと予想してくれているのは、この試合に期待してくださっているからだと思う。ペッチは本当に強くて凄く左の攻撃が強いけれど、自分は左フック、右アッパー、ローキック、ハイキック…様々な技を使って戦いたいと思います」と多彩な技を使って攻略したいという。
ペットパノムルンは「僕も接戦になると思う。3分5R、全てのラウンドが楽しくなる。全ラウンドが見どころになると思います」と、どのラウンドも注目して欲しいとした。
コリンズは「彼を意識したのはRISEで戦うようになってからで、いつか戦うことになると思っていました。僕も楽しみだし、ファンにも楽しみにしてもらいたい。どういう戦略がいいのかは分からないけれど、サウスポーで戦うかもしれないよ」と、ペットパノムルン攻略について多くを語らず。
これまでGLORY世界王座を7度も防衛しているペットパノムルン。このRISE世界王座は何度防衛したいと思っているかと聞かれると「まず初代王者になれたことを嬉しく思っている。そして可能な限り防衛し続けたいと思っている」と、初代王者である自分がずっと持ち続けたいとした。
最後にコリンズは自ら手を挙げ「この試合は僕の格闘技人生の中で最大の試合になると思います。実現してくれたことに心からお礼を言いたい。夢のような試合です」と、日本でペットパノムルン戦が行われることへの感謝の言葉を述べた。
また、同じ日には次期挑戦者決定戦とでもいうべき原口健飛vs.エイブラハム・ヴィダレスも行われる。その勝者予想を聞かれたペットパノムルンは「どのような結果になるかは分からない。確率は50-50で接戦になると思います。これも僕が楽しみにしている試合のひとつなので結果が楽しみです」と、実力は伯仲していると答えた。