(C)ONE Championship
キックボクシングとムエタイの両競技でONE女子アトム級のベルトを巻くスタンプ・フェアテックスがMMAに再び挑戦。3本目のベルト獲得を目指すことを発表した。
2019年8月16日、タイ・バンコクのインパクトアリーナで開催されるONE Championship「ONE:DREAMS OF GOLD」で行われる二冠女王スタンプ・フェアテックス(タイ)vsアシャ・ロック(インド)の試合がMMAルールで行われることが15日、公表された。
スタンプのMMAキャリアはタイのアマチュアMMAから。2018年6月に「ONESHIN CUP」にシン・ガードをつけて出場。首相撲からのヒザ蹴りを当て、ボディロックに切り替えてテイクダウン。マウントからのパウンドで1R TKO勝利を収めている。
また、同年7月のONEの育成大会「ONE Warriors Series」ではインドのラシ・シンデ(MMA2勝2敗)を相手に1Rわずか19秒、右ハイキックでTKO勝利を飾っている。
21歳の彼女はいま、3本目のベルトを狙い始めた。「最終的にMMAの試合で再び戦うことができて非常に興奮しています」とスタンプは語る。
スタンプがMMAで成功するために、フェアテックスジムのチームは新しいスキルをスタンプに教え込んだ。そしてMMA4勝無敗のロッカについて研究した。
「ロッカは強力なボクシングスキルを持ち、誰でもノックアウトできます」とスタンプは対戦相手のパワフルな右を警戒する。一方で、「打撃には自信があります。それに、小さなグローブを使うとパワーもスピードも上がります。でもそれは相手も同じことなので、注意して戦わないと危ない。私はダメージを受けることを恐れませんが、彼女の打撃をもらわないよう改善してきました」と、スタンドでの自信を語る。
さらに、「私のグラウンドゲームも、きっと楽しいものになるでしょう。あまり明らかにしたくはありませんが、彼女とファンにも特別な驚きを与えるでしょう」と、MMAでの組み技・寝技でも勝負する用意ができていることを語った。
しかし、対戦相手ロッカはMMAではスタンプのキャリアを上回る。インドの「SFL」ことSuper Fight Leagueで活躍し、2試合を打撃でのTKO、2試合をリアネイキドチョークとギロチンチョークで極めるなど、すべての試合をフィニッシュしている。
開始9秒でTKOした左フック、42秒で極めたノーアームギロチンチョークもパワフルで、MMAでの近い距離でのパンチ、さらにスタンプが頭を下げると得意のギロチンが待っており、注意が必要だ。
スタンプはONE本戦でのMMAは初となるが、彼女の得意分野との類似点があることを理解し、自信を持って試合に臨むという。
「クリンチのようなムエタイとの類似点を見つけたので、MMAに出場することは楽しみです。クリンチは本当にうまく使えます。MMAでは、ムエタイクリンチとレスリングのポジションで長い時間、試合を支配することが可能です。私はこの試合に本当に興奮しており、準備を整えるためにできる限りのことをしています」
現在、ONEのMMA女子アトム級王者はアンジェラ・リーだ。
「もともと私はMMAをやるためにONEから声をかけられました。キックやムエタイに挑戦する機会を得たので、そのチャンスを掴みましたが、MMAもできるように寝技の練習もしてきました。今回の試合に向けて、心身ともに準備しました。 3本目のベルトへの旅はもうすぐ始まり、誰とでも向き合う準備ができています」。
The #StampDance is BACK and better than ever! ?? #WeAreONE #CallToGreatness #Singapore #MartialArts pic.twitter.com/FXq3GfS3HO
— ONE Championship (@ONEChampionship) February 22, 2019
いつもキレッキレのダンスを披露しながら入場し、観客をハイプさせるスタンプ。ONE本戦でのMMAデビュー戦ではどんな表情で入場するのか、注目だ。