2023年11月30日(木)昼12時より、ONE Championshipが日本にて会見を行うことを発表した。チャトリ・シットヨートン会長兼CEOが緊急来日し、今後について発表する。
11月26日付の『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』でチャトリ会長は、「2024年に世界中で60以上の大会が開催される予定。我々にとって記録的な数のイベントが開催されることになる」と語り、キックやムエタイ、サブミッション・グラップリングにまで拡大した王座戦線が、再びMMAでも活発になるとしている。
「MMAが本格的に戻ってくるのを見ることになるだろう。米国のスタジアムでのショーもあるし、カタール、日本、フィリピンでも大会を行う」と、既報通り、日本大会の開催をあらためて語った。
チャトリ会長の日本での会見は今年2回目。5月に武尊(team VASILEUS)とともに登壇し、ONE Championshipと複数試合契約を結んだことを発表している。
果たして30日の日本での会見では、どんなことが発表されるか。これまで日本では2019年3月と10月の2回、両国国技館で大会が行われており、日本大会が実現すれば、約4年ぶりの開催となる。会見の模様は「ABEMA格闘チャンネル」にてライブ配信される。
2023年にONEで行われたタイトルマッチおよび日本選手の戦いの軌跡は下記の通りだ。
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2023年 ONE王座戦と日本選手の戦い
◆1月フェザー級キック王座戦でアラゾフがスーパーボンを2R KOフライ級キック王座戦でスーパーレックがプエルタスに判定勝ちフライ級サブミッショングラップリング王座戦でマイキーがバヤンドゥレンに判定勝ち緊急参戦の佐藤将光がキム・ジェウォンに判定勝ち
◆2月バンタム級王座戦でアンドラージが4RリネカーにTKO勝ちフェザー級ムエタイ王座戦でタワンチャイがユスポフをKOONE Friday Fightsで澤田千優がファイアズマネシュに2R アメリカーナで一本勝ち
◆3月フライ級キック王座戦でスーパーレックがウイリアムスにKO勝ちアトム級ムエタイ王座戦でロドリゲスがトッドに判定勝ち平田樹がハム・ソヒに判定負け山北渓人が元王者シウバに判定勝ち和田竜光がモンティーリャに1R RNCで一本勝ちONE Friday Fightsで安藤達也がアリに2R TKO勝ちONE Friday Fightsで狩野優がパルシコフのヒザ十字に一本負け
◆4月バンタム級ムエタイ王座戦でハガティーがノンオーに1R KO勝ち箕輪ひろばがボカン・マスンヤネに判定負け
◆5月フライ級王座戦でDJ vs.モラエス 3度目対戦をDJが判定勝ちフライ級ムエタイ王座戦でロッタンがタバレスを2R KOフライ級サブミッショングラップリング王座戦でマイキーがマルワーイにRNCで一本勝ちスタンプがアンダーソンにKO勝ちセージ・ノースカットがアフメド・ムジタバに一本勝ち武尊がONE Championshipと契約◆6月ライト級ムエタイ王座戦でアーセルがメンシコフを46秒KOライト級サブミッション・グラップリング王座戦でケイド・ルオトロがランガカーに判定勝ちフェザー級キックでスーパーボンがオズカンに2R KO勝ち
フライ級ムエタイでスーパーレックがアナンに1R KO勝ちストロー級ムエタイ暫定王座戦でプラジャンチャイがサムエーに2R KO勝ちヘビー級王座統一戦でマリキンがブラーを3R KOミドル級ダゲスタン出身トルコのエルドランが2R KO勝利で9勝無敗
◆7月体重超過のスーパーレックがカリロフに2R TKO勝ち若松佑弥が5位のシェ・ウェイに1R TKO勝ち秋元皓貴から王座を奪ったペッタノンが禁止薬物違反で王座剥奪◆8月フェザー級キック王座戦でアラゾフがグレゴリアンに判定勝ちで初防衛フライ級サブミッション・グラップリング王座戦でマイキーがブルックスに腕十字で一本勝ちタワンチャイがキリアの腕を折る左ミドル2R TKO◆9月フライ級ムエタイ王座戦→キャッチウェイト戦でロッタンが体重超過のスーパーレックに判定負けセクサンがナセリに判定勝ちムアンタイがヨードレックペットに判定勝ちバンタム級ムエタイでクラップダムがハリソンに1R TKO勝ち
アンジェラ・リーが引退アトム級王座決定戦でスタンプがハム・ソヒに3R TKO勝ちストロー級ムエタイ王座戦でサンデルがロドリゲスに3R TKO勝ちアトム級サブミッショングラップリング王座戦でケリーがカーンに判定勝ちストロー級特別ルール(※OFGボクシング)でジンナンがワンダーガールに3R TKO勝ちバンタム級でリネカーがローマンに判定勝ちライト級でフォラヤンがカーンにTKO勝ち鈴木真治がスーブラックにKO負け、大田拓真が判定勝ち
◆10月フェザー級暫定王座戦でタン・リーがフレイマノフにヒールフックで一本勝ちストロー級キック王座戦でディベラがウィリアムスに判定勝ち無差別級サブミッション・グラップリングでマイキーが青木真也にストレートフットロックで一本勝ちストロー級でパシオがマラチエフに判定勝ちウェルター級で手塚裕之がジン・テホに腕十字で一本勝ち。秋山成勲戦をアピールフライ級ムエタイで内藤大樹がゴントーラニーに判定負けフェザー級ムエタイで北野克樹がキュトゥクチュに判定勝ち
◆11月バンタム級キック王座決定戦でハガティーがアンドラージに2R KO勝ちウェルター級サブミッショングラップリング王座決定戦でタイ・ルオトロがアブドゥルカディロフに判定勝ちストロー級で三浦彩佳がメン・ボーにあやかロックで一本勝ちリカルド・ブラボがハンセンに3R KO勝ち◆12月12月8日『ONE Fight Night 17』初代ヘビー級ムエタイ王座戦でライトヘビー級王者ローマン・クリークリャとWBCヘビー級ムエタイ王者アレックス・ロバーツが対戦
【2024年】1月13日『ONE Fight Night 18』バンタム級キック王座戦でスーパーレックとエリアス・マムーディが対戦。ムエタイでリネカーとハリソンが対戦。2月17日『ONE Fight Night 19』ルンピニー3月2日『ONE Fight Night 20』ルンピニー
現在、ONE Championshipでは、立ち技ファイターとして武尊、日本に帰国した秋元皓貴、内藤大樹らが契約中。
9月のルンピニー大会では、武尊が試合を熱望するロッタン・ジットムアンノンがキャッチウェイト(140 LBS)のムエタイ戦でスーパーレック・ギャットムー9に判定負けの波乱もあったが、現地観戦した武尊は「ロッタンと戦いたい気持ちは今でも変わらない」と語っている。果たして日本大会でのスーパーファイト実現の可能性はいかに。
また、11月大会では、ムエタイ王者のジョナサン・ハガティーがMMA王者のファブリシオ・アンドラージを2R KO。キック王座も獲得し、2冠王となっている。
ONEキックのバンタム級1位には秋元皓貴がランキングされており、王座奪還を宣言している秋元とハガティーの王座戦にも期待が高まる。さらに10月に強豪ゴントーラニー・ソー・ソンマイに敗れたONEムエタイフライ級4位の内藤は、キックでは2位につけており、再起戦はいつになるか。
MMAでは、ストロー級3位に箕輪ひろば、さらに猿田洋祐、山北渓人、川原波輝。フライ級4位に若松佑弥がランクインし、和田竜光、怪我から療養中の仙三も。ライト級に青木真也。ウェルター級ではONE3連勝中の手塚裕之、秋山成勲(※ライト級も)。女子ストロー級に三浦彩佳、アトム級に平田樹が名を連ねている。