(C)Wakahara Mizuaki/GONG KAKUTOGI
大晦日『RIZIN.45』(さいたまスーパーアリーナ)のフェザー級(5分3R)で、斎藤裕(パラエストラ小岩)と対戦するクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が、米国フロリダのアメリカントップチーム(ATT)でのファイトキャンプを開始した。
9月の金原正徳戦前には行うことが出来なかった海外修行だが、今回は、斎藤戦決定時に海外出稽古を行うとし、それがタイ・プーケットになるか、米国になるかの2つの選択肢があった。
決断は、かつてUFC Japanで桜庭和志と対戦し、現在はATTでヘッドコーチを務めるマーカス・コナン・シウヴェイラ・ヘッドコーチの言葉だった。
クレベルは本誌の取材に、「ピットブル戦が決まったときから『こっちに練習しに戻って来い』と言われていたんです。その時はこちらの事情で行けませんでしたが、今回は自分からメールを送って、『次の試合が決まったから練習に行かせてもらえませんか』と問い合わせました」と明かす。
するとコナンHCから「牛久戦の後から君が来るのを待っていた」との返事が届き、タイのレオ・エリアスコーチが不在であることも考慮し、フロリダ行きを決めたという。
ATTでは、堀口恭司をはじめ、現ONEフライ級1位のアドリアーノ・モラエスらとも合流。ATTブラジリアンコミュニティに加わり、大晦日に向けて、試合を想定した練習を続けている。
本誌『ゴング格闘技』(NO.329)では、クレベル・コイケ、斎藤裕、マーカス・コナンのインタビューを掲載。それぞれの大晦日決戦に向かう思いを聞いた。
クレベルは、欧州KSWから日本で7連勝後、パトリシオ・ピットブルに判定負けし、鈴木千裕戦で400gの体重超過で王座剥奪も腕十字に極めた。そして9月の前戦で金原に判定負け。
再起を誓い、ATT入りした“柔術の鬼神”は「秘密はありません。私は戻ってきました! 12月31日に私のベストバージョンでお会いしましょう」と語っている。