MMA
インタビュー

【RIZIN】朝倉海戦に向け、アーチュレッタが萩原京平と合宿「キョーヘイはもう100%、アサクラの戦い方ができる」

2023/11/27 11:11
 朝倉海とのRIZIN大晦日決戦に向け、フアン・アーチュレッタ(米国)が萩原京平(SMOKER GYM)と合同ファイトキャンプを行っている。  既報通り、朝倉海のジャパントップチームには、元UFCのヴィンス・モラレスほか米国・フランスからコーチ、スパーリングパートナーが招聘されているが、RIZINバンタム級王者のアーチュレッタのカリフォルニアでのファイトキャンプには、萩原京平が合流。タイトルマッチに向け、タフなトレーニングが行われている。  朝6時からの朝食前と後の練習。昼食後のレスリング、さらに夕食後の柔術と、1日3部練習を行う日々。そこにはTJ・ディラショーらMMAファイターのほかに、米国カレッジレスラーも加わるなど、ハイレベルな練習が日夜繰り広げられている。  本誌『ゴング格闘技』(NO.329)でのインタビューでアーチュレッタは、「キョーヘイは以前から共に練習したいと言ってくれていたから来てもらった。今までとは違ったことを、自分に挑戦するためにここに来た。ファイターは快適ではない状況に挑まなくてはならない。リング上で誰かと戦うってそういうことだから。不快な状況をいかに自分とって快適なものにするかが重要だ。その点僕は、世界の誰とも違った方法で練習する」と、その内容を語り、「キョーヘイはこれまでの人生でこんなハードなトレーニングをしたことなかったんじゃないか? 彼にとっては新しい経験だ。でも彼は適応してるよ。2月頃という次の試合ではその力を発揮するだろう」と、萩原の進化を評価する。  元UFC&WECのティキ・ゴーセン、ブライアン・オルテガのコーチであるポール・フェレイラ、さらに、第5代WBO世界スーパーライト級王者のザック・パディラらがコーチとして見守るなか、両者はボクシングミットだけでも10ラウンドを行い、その動きには細かくチェックが入っている。  その上で、対朝倉海戦で、萩原が果たしている役割も大きいという。 「キョーヘイはもう、100パーセント、アサクラのような戦い方ができるからね。僕にとって最高の練習相手だ」と、コーチとともに、萩原を仮想・朝倉海に仕立て、シミュレーションを重ねているという。 [nextpage] 僕はキム・スーチョル、ナオキ・イノウエ、オオギクボ・ヒロマサの三人を倒した。全員アサクラに勝てる力を持った選手だ  アーチュレッタは決して朝倉海を甘くみてはいない。しかし、朝倉がこの2年に元谷友貴との1試合をこなしている間の自身の戦いに、自負を持っている。 「アサクラはニューエイジMMAファイターだ。YouTubeを使いこなして、自分の立場を巧みに作り上げる。対して僕のような男はただハードワークをこなし、過酷な戦いに身を置くんだ。誰かに取り入ってタイトルマッチをせがんだりしない。  僕はキム・スーチョル、ナオキ・イノウエ、オオギクボ・ヒロマサの三人を倒した。全員アサクラに勝てる力を持った選手だ。その上でアサクラを倒せば大きな達成となる。僕からすれば、アサクラはすでに手の内を曝け出しているよ。試合から逃げたんだ」というアーチュレッタの怒りの真の意味は、本誌ロングインタビューで語られている。  果たして、RIZINバンタム級タイトルマッチで、フアン・アーチュレッタは王座を守ることができるか。大晦日まであと1カ月。アーチュレッタはRIZINのベルトを前に「大晦日でも『And still』だよ」と王座防衛を誓った。
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