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【PFL】RIZIN榊原CEOとPFLデイヴィス会長が会談「一緒に組むなら大晦日」──サウジマネーが格闘技界にもたらすもの

2023/11/26 12:11
【PFL】RIZIN榊原CEOとPFLデイヴィス会長が会談「一緒に組むなら大晦日」──サウジマネーが格闘技界にもたらすもの

PFL大会に来場したBellator王者たち(C)Bellator/PFL

 米国視察から帰国したRIZINの榊原信行CEOが、PFLに買収されたBellatorの今後について「米国以外の大会」として「日本大会の開催」の可能性を語った。また、PFLのドン・デイヴィス会長も、RIZINとの大晦日の共催について語った。

「日本で『Bellator vs.RIZIN』なのか、そこにPFLも加わり三つ巴となるのか」(榊原CEO)

 2023年11月24日(日本時間25日)、米国ワシントンで開催された『PFL 10: 2023 PFL World Championship』では、6階級の2023年王者が誕生。会場に訪れたBellator王者とフェイスオフを行うなど、「チャンピオンvs.チャンピオン」の期待を高めた。

 実は、大会前に、PFLの創業者&共同オーナーのドン・デイヴィスは、買収したBellatorについて、「年間8大会開催で“Bellatorインターナショナル・チャンピオン シリーズ”を開始する。2024年にファンのためのメガイベントである『PFLチャンピオン vs. Bellatorチャンピオン』を開催する」と宣言していた。

 その言葉を受けて、24日の会見後の囲み取材でRIZINの榊原CEOは、「PFLのドン・デイヴィスとも話しているし、どういう形でBellatorの新体制が組まれるか。PFLが買収して年間8大会が(Bellatorとして)行われる。そのうち2大会は北米でやって、ほかは海外でやろうと考えていて、全体をビッグイベントにすると聞いている」と、2024年のBellatorの動向を説明した。

 当然、現時点でのBellatorの年間スケジュールは組まれており、榊原CEOが語る通り、8大会中、PFLも開催する北米での大会開催は限定され、「海外大会」すなわち欧州や中東、そして日本での開催がそこに含まれる。

 榊原CEOは24日の会見後の囲み取材で、「日本で『Bellator vs.RIZIN』なのか、そこにPFLも加わり三つ巴となるのか。PFLとBellatorの互換性をどう共有できるところはするか、どう別々にブランディングするかは、もう少し時間がかかると思う」と、PFL内でのBellatorファイターの起用、Bellator大会での割り振り、そして海外大会での座組みがどうなるかは、流動的だとした。


(C)ESPN

 米国視察では、ドン・デイヴィス会長と会談を持ったことも明かし、「これからも友好的に向き合うことはできる状況にはある。逆に楽しみが増える。PFLの契約下の選手もひょっとしたらRIZINとの対抗戦に出るかもしれない」と、新たな展開を前向きにとらえた。

 流動的なのは、週末のPFLの結果にもよるという。

「人気が無い。前回のPFLのPPVが8千件しか売れていないと聞いた。今回のリーグ戦ファイナルの6大タイトルマッチがどれだけ売れるか」と、『PFL 10: 2023 PFL World Championship』メインカードのESPN PPV等の売れ行き次第では、本体のテコ入れが必要となる可能性を語る。

 この日の大会では、現Bellatorフェザー級王者のパトリシオ・ピットブル・フレイレが、PFLフェザー級決勝を制したヘスス・ピネドと、Bellatorウェルター級王者のジェイソン・ジャクソンが、PFL同級優勝のマゴメド・マゴメドケリモフと、それぞれフェイスオフを行っている。

 各階級の「チャンピオンvs.チャンピオン」は、どこでどのように行われるか。今回の買収劇も含め、そこには“サウジマネー”がからんでいると榊原CEOは明かす。

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