木村（右）の陽性反応で大晦日の安保戦は中止となった
2023年12月31日（日）『RIZIN.45』（さいたまスーパーアリーナ）の対戦カード発表記者会見が11月24日、都内にて行われた。
その会見の冒頭で、榊原信行RIZIN CEOより木村"フィリップ"ミノル(ブラジル/Battle Box)のドーピング検査の結果報告が行われ、「検査結果はなんと陽性」（榊原CEO）であったことが発表された
木村は11月11日に行われた記者会見にて、RIZINキックルール70.0kg3分3Rで安保瑠輝也（MFL team CLUB es）との対戦が発表されたが、ドーピング検査で陰性だったら、との条件付きだった。
榊原CEOは「笑うしかないというか。カード発表しておいてまた陽性かよっていうお粗末な結果になりまして。木村選手と安保選手の試合は大晦日には実現しません。残念ながら木村選手は、この後本人のコメントも出ていますけれど、本人及び本人サイドは絶対に大丈夫だと思ってきましたと。ただ、また陽性ということであればさらにヘルシーな身体を作って、ドーピング検査を通る身体を作って、来年ぜひやらせてほしいと。3度目の正直ってありますが、3度目くらいは決めて欲しいなと思います。
安保選手が受けるかどうかも含めて、カードが変更になることを皆さんにお知らせすると共に、これは一概に何とも言えませんが、前回6月の試合前に検査した結果よりもドーピングの項目の中で引っかかっている項目数が減ってるいのは事実。ですが引っかかっているのも事実で、まだ完全な状態ではないと。
我々の半年間のサスペンドについて、皆さんからいろいろ賛否両論頂いているのも承知の中で、我々は選手の復活を促すための、正しい肉体を手に入れるためのチャレンジ、そのためには6カ月あれば何とかなるのではないか。もちろん6カ月以上かかる場合もあると思いますのでそれで決めさせていただいているのですが、いずれにしても試合前のドーピング検査、わざわざ検体をとってアメリカの検査機関に送って検査結果を待って、それの証明がないとRIZINの舞台には上がれないので、我々がドーピングを認めているわけではないので、誤解なきようお願いします。
他の団体も含めてこの検査をして選手をリングに上げたり、ケージに入れたりすることは他の団体はやっていないはずですから、ドーピングに対してどこよりもストイックにやっているという自負の中でこの検査結果をクリアして木村選手が2024年RIZINの舞台に帰ってこれたらいいかなと個人的には思っています。いずれにしても彼の精進を期待したいと思います」と説明した。
木村からは「検査結果は厳粛に受け止めます。まだ体内に残存されていたと思いますので、引き続き完全にクリーンになるまで治療・練習に専念します。安保選手にはご迷惑をおかけしてしまったこと、RIZINやファンの皆さんにも深くお詫びします。必ず戻ってくるので、来年このカードが実現できるようがんばります」とのコメントが読み上げられた。
