朝倉未来を非難する声に自身の見解を述べた皇治
2023年12月2日(土)大阪・176BOXで開催される皇治プロデュース大会『NARIAGARI vol.3』の対戦カード発表会見が、11月21日(火)都内にて行われた。
会見終了後の囲み取材で、皇治は11月19日に『FIGHT CLUB』にて行われたYA-MAN(TARGET SHIBUYA)vs.朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)の感想を聞かれると「なんで受けたんかなと。格闘家って対戦相手にも自分にもメリットがあることがプロとして当たり前のことで。今回、朝倉くんにとって全くメリットがなかったじゃないですか。あの戦いを受けるなら10億か15億は入らないとやる意味がなかったんじゃないかなと思って。俺は男やったなと思いますよ。僕からしたら選択をミスったなというのはありますけれど、何よりも一番は格闘技界を少しでも盛り上げるために、若い子たちのために受けたんだと思う。だから俺はよくやったなと思います」と、メリットのない戦いを受けた朝倉を称える。
朝倉に対しての批判的な言葉には「朝倉くんがどういう意味で試合をして、どういう想いであのリングに上がってメリットもない試合をしたのかというのを考えて欲しいですよね。というのが俺の素直なファイターとしてより人間として思ったことです。だって、あれで全部のストーリーが崩れましたからね。RIZINは困るでしょうし、それこそ国民は平本vs.朝倉くんが見たかっただろうし。あの大会を批判するわけじゃなく、それくらいのリスクがあって彼はリングに上がった。それは何でかと言ったら、たぶん若いヤツらのためにとか、視聴者を楽しませるため。それが全てではないかもしれないけれど大半だったと思う。豪快に散ったけれど、それはそれでカッコいいと思いますし、ごちゃごちゃ言っているヤツも大なり小なり楽しい想いをしているわけでしょう。格闘技界を盛り上げるためにプラスのことを言ってやるべきちゃうかな」と、朝倉がこの試合を受けた意味を考えてあげて欲しいと語る。
引退発言については「人間ですから。あんな豪快に散ったら引退せなあかんと思ってしまいますよ。ファイターってめちゃくちゃいろいろなものを懸けていますから。みんなが見ているもの以上の、目に見えないものを懸けてリングに上がっていますから。そりゃあもう引退せなあかんと思いますし、負けた時って周りが思っているよりも焦るんですよ。もう居場所がないとか。それはどんなスター選手でも。だから彼は彼なりに考えることがいっぱいあると思うので。いいじゃないですか、彼が引退するんやと思って、それでまたひょっと出てきたらそれはそれで盛り上がるじゃないですか。ただ、あの試合をした意味だけは全国民に分かって欲しいなと俺は人として思いますね」と、ファイターの心情を代弁した。
続けて「ただ、SNSで世話になった人のことをごちゃごちゃ言うのはカッコよくないと言ったんですけれど、これは全国民に言いたくて。あの時、たまたま(安保)瑠輝也がアホなことあげとったけれど、アイツは昔から言葉足らずで、むちゃくちゃええ子なんですよね。言葉足らずで不器用なことを言うただけで。多分ちゃんと話したら分かる子で、瑠輝也はああいう風に国民に伝えたかったわけではなくて、言葉もそんなに意識はしていなかった」と、炎上した安保のSNSの投稿は言葉足らずなだけだったと擁護。
また、朝倉に勝利したYA-MANについては「彼を成り上がらせた第一人者は僕ですから。あのパンチで倒れます? 俺は全然効かなかったですけれどね。まあ、俺は腐ってもファイターなので負けた相手にはやり返す。負けた相手にやり返したいと思うのがファイターですし、その道に行くのが男ですし、もちろんオープンフィンガーでド突き合えたらいいと思う。俺はMMAファイターなのでMMAでやります。RIZINでやります?」と、YA-MANともMMAで再戦したいとした。
そして「俺はしつこいので。メイウェザーを忘れもしない。あのマルコメを必ず捕まえるので。MMAにしっかり挑戦して、しっかり結果を見せてもう一回マルコメ狩りに出陣する。それまでのストーリーを期待してバカにして笑っておいてください」と、メイウェザー戦も諦めていないと語った。