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中邑真輔&シェイナ・ベイズラーと風間俊臣&石黒遙希が柔術トレーニング「柔術をやると自分の身体がどういう状態かを確認できる。精神的なバランスも整えられる」(中邑)

2023/11/20 18:11
 2023年11月17日(金)WWE所属のプロレスラー中邑真輔とシェイナ・ゼイズラーがカルペディエム三田を訪問。UFCファイターの風間俊臣&JBJJF全日本ブラジリアン選手権優勝の石黒遙希と柔術トレーニングを行った。  ともにMMAの経験があり、現在もアメリカで柔術の練習を積んでいる中邑とシェイナ。風間が所属する和術慧舟會HEARTSの代表で、中邑とは慧舟會時代の同門でもある大沢ケンジさんも同席のもと、寝技の基本的な運動や打ち込み、そしてスパーリングで汗を流した。  トレーニング後の囲み取材では「僕とシェイナはオーランドにいて、ダニエル・グレイシー門下の選手が柔術のジムを開いていて、その彼もプロレスに関係がある選手で、シェイナはジムでクラスも持っているんですよ。一般の方だけでなく、プロレスラーもジムに来るので、そこで僕も一緒に練習しています」という中邑。柔術やグラップリングはコンディショニングや身体の状態を確認するうえで効果があるだけでなく、精神的なバランスを整えるためにも役立てていると話した。 「(柔術の練習は)コンディション作りにはかなり役に立っています。僕たちはロード・ツアーに出ると、筋力的なトレーニングがメインになってしまって、もともと僕たち2人は(組み技の)下地があるので身体をリセットするという部分では柔術やグラップリングの練習は非常に有効です。  僕たちは年間100何試合やることもあって、体に不調を抱えたり、ダメージが蓄積するんですけど、道衣に着替えて練習をすると基本に戻れるというか。僕のキャリアのなかで新日本プロレスにいた頃と同じくらい慧舟會で過ごした時期もあるし(柔術で)一つ一つの動きを確認することで、今の自分の身体がどういう状態にあるかを確認することができます。  あとは技術を磨く、鍛錬する、稽古するというのは自分の生活の一部になっていますね。伝統派空手も始めて3年経っていて、黒帯まであと一歩まで来ました。柔術も新しい技術が生まれつつも、体の使い方には普遍的なものがある。体重を使うのか、小手先の力を使うのか、骨格的なテクニックを使うのか。頭を使いながらやるんですけど、体が汗をかくように思考の部分でも汗をかくというか。リフレッシュされます。だから一番はコンディション作り、そして精神的なバランスを整える感覚でやっています」 [nextpage] 風間俊臣「中邑選手と組んでみて、身体の使い方が柔らかくて」  またジョシュ・バーネットの教え子でもあるシェイナも「格闘技の練習をしていて一番楽しいことは格闘技が世界共通の言語、ユニバーサル・ランゲ―ジであること。言語の壁があっても格闘技を通してコミュニケーションできることが楽しい」とコメント。  柔術やグラップリングのスキルを通して「WWEに入団して格闘技のスタイルをどうやってWWEのスタイルにはめこむかが課題だったのですが、今は自分のスタイルを見せられるよういになった。アメリカはプロレスと格闘技は別と考えるがファンが多いので、WWEのリング上で私がちゃんとした格闘技の技を見せることで、格闘技のファンをWWEの方にも誘導させたいと思います」と話した。  また囲み取材では風間が中邑に「今日中邑選手と組んでみて、身体の使い方が柔らかくて、すごいと思いました。なぜそうなったのですか?」と質問し、中邑は「ヘビー級で戦う中で力で勝負すると不利だと感じることが多々あって、テコだったり、スピードだったり、テクニックで相手をコントロールしたいと思っています」と回答する。  石黒もシェイナに「(シェイナは)体幹に強さがあってぶれない。体格が違うんですけど、それだけじゃなくてポイントポイントを掴んで動けなくすることを感じました。どうやって体格の違う相手に技術を変えているのですか?」と質問し、シェイナが「格闘技を始めた頃に男性が多くて、力ではなく技術で対応しようと思って技術を磨いたのよ」と答える場面も。  中邑は26歳でUFC参戦中の風間を「僕はアメリカに住んで8年目になるんですけど、本腰入れてWWEに挑戦したのは36歳。海外に行くことの壁を高く感じていました。でもMMAでも海外で戦う選手、海外を拠点にする選手が増えてきて、そういう人がいることで自分も出来るんだという気持ちの部分での障壁が下がってきていると思う。グイグイいってほしい」と激励。  石黒には「柔術人口は世界的に増えていますし、オーランドはブラジルが近くて、どれだけあるんだよってくらい柔術道場がある。日本も柔術人口が増えてきて。こういうかわいい女性がチャンピオンになるのは周りにいい影響があると思う。小さい子供に『かっこいい女性になりたい』と思われたり“見られる”ことも多いと思うので、そこも意識して頑張っていただけると競技の底上げになると思います」とメッセージを送った。
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