2019年8月18日(日)東京・大田区総合体育館で開催されるKNOCK OUT『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』。
同大会の第1試合で“爆腕”大月晴明(マスクマンズ)と対戦する、REBELS 63kg級王者・丹羽圭介(TEAM KSK)が13日(火)都内で公開練習を行った。
丹羽は回り込み続けながらロー、ミドル、前蹴りと攻撃を素早く多く出すスタイルで、マススパーを披露。「コンディションはもうだいぶ仕上がっていて、追い込みは先週で済んでいます。あとは回復して“無双ビート”を体現するところまで来ています」と話す。
無双ビートとは何か。丹羽はこう説明する。
「流れる水、円のような動き。相手の空いているところを円で捉えていく。一方向だけで見ないで、柔らかい攻撃で無限に攻撃を当て続ける。細かくビートを刻み続ける、それが無双ビート。
知り合いの音楽家に格闘技が大好きで人の動きや歩き方をビートで解析してくれる大御所がいるんです。その方とコラボする機会があり、世界のトップファイターはみんなビートの中で動いている、と。分析しているビートがあって、一緒にやろうよと言っていただきました。ギター、ピアノのリズムの中で動きを体現して音の中でシャドーやイメージをやっています。大月選手のビートはこれで、それを上回るのがこのビートだというように作り込んでいます」
モハメド・アリ、ワシル・ロマチェンコ、フロイド・メイウェザーらトップ選手の戦いのビートを取り入れ、オリジナルのビート“ニワチェンコ”で動くのだという。バックで流す音楽は主にジャズ。
「ジャズは自由ですからね。大月選手は2拍子の動きで、頑張って3拍子。僕は5拍子でそれを上回る」と、5拍子のリズムで動き続けると話した。
大一番の前にスタイルを変えることに不安はないのかとの質問には「常に今回の対戦相手に何が必要か考えて、それまでの自分を一回壊して新しい自分になっていく。どこでも入れて、どこでも避けられます。リスクを取っていかないと自分の成長がない。どう成長していけるか。それを練習の中に体現して、成功体験に結び付ける。ちょうど大月さんとの試合がそのタイミングで決まって、これだと。ちょうどいい相手、胸を借りるには最高の相手です。倒しますね」、無双ビートを試すのにちょうどいい相手だとした。
また、公開練習では大月ばりのオーバーハンドフックも繰り出したが、「あれを当てたいというのはあります。大月選手がどこまで鉄球を振りかざし続けられるか。必ず大月選手のリズムがなくなる瞬間があるので、そこで思い切り当てたいと思います。チャンスがあればいつでも行く。常に自分の攻撃を当て続けられる余裕がありながら、絶対にもらわない。最大級に警戒しながらやります」と、大月の強打を警戒しながらリズムが途切れた時に叩き込むと予告する。
「分析はバッチリです。鉄球が飛んでくるので一発当てられたら終わり。それを回避していかに無双ビートでぶっ倒すか。鉄球は確実に飛んでくるので、それを前半でいかに勝負させないかと言うところだと思います」と、後半勝負になることも予告した。
大月に勝ったら、KNOCK OUTで63kgのトーナメントを開催してほしいとアピールするつもりもある。
「誰も登っていない山登りをするのが命がけの戦いをする定義。勝った先に何があるかを思い描き、それをかなえていくストーリーが必要。大月選手を倒し、レジェンド枠を引き継ぐというのもひとつのテーマです。年齢はただの数字だと言うことを3分3R、生き様を見せて証明します。疲れているね、年だよね、そんなの関係ない。数字にもっていかれない戦い方をする。最高の自分を出していく。年齢関係ない戦いをやっていきたいと思います。大月選手を倒して中年の星になります」と、7月23日に36歳になったばかりの丹羽は、中年の夢や希望になりたいと語った。