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『BreakingDown』出場を否定した武井壮が語っていたこと「やっちゃいけないもので再生数を稼ぐのは“ドーピング”」「本気になってイチからスタートして10年やり続ければ──」

2023/11/09 15:11
 試合前に過激なオーディションで世間の注目を集める『BreakingDown』について、ファンから出場を求められた元陸上競技・十種競技日本王者でタレントの武井壮が9日、あらためて出場を否定。“何でもあり”のネットコンテンツについて苦言を呈した。 “百獣の王”の異名を持ち、実は格闘技の練習経験もある武井は、SNSで「『ブレイキングダウンに出て口だけじゃなく本当に強いのか証明しろ』とか言われるんだけど、出る訳ねえだろ!」と明言。その理由を説明した。 「タレントはつまらん、テレビはつまらん、とか言ってるけど、そんなんじゃねえんだよ。。コンプライアンスでテレビは外れたこと何もできないとこに、YouTubeが現れて、危ないことや、モラルに反する事でもなんでも動画にすりゃ再生増える。そら素人でも有名になるし、企画が面白い! テレビより楽しい! とかよ そんなもん我々からしたらドーピングだよ やっちゃいけないもんで再生数稼ぐこともできんだから」と、動画コンテンツの一部を“やっちゃいけないドーピング”と評した。  企業倫理や社会規範などに従って番組を制作する基幹放送・一般放送等に比べて、「コミュニティガイドライン」が低いYouTube番組。「悪意のある表現、搾取行為、暴力的な描写、悪意のある攻撃や、有害で危険な行為を助長するコンテンツが禁止」となっているが、その範囲は明確ではなく、ルールが決められた「試合」以外の場所でも、「オーディションの乱闘」が「喧嘩」と称して繰り広げられている。  武井は、「タレントが同じことやってみろよ、3日でニュースが出て叩かれて終わりだよ それを不良やチンピラが人に向かって『殺すぞ!』と殴りかかる動画に出ろ! ってよ。。出られる訳ねえだろ! 何者かもわからん不良連中と殴り合いして金もらったらお終いだよこっちゃ、そんなのと写真撮るだけでも叩かれんだろ俺たちは? それを『かっこいい!』『面白い!』『素晴らしい企画!』ってさ。。オレ達が番組や企画で人殴ったら逮捕だよ! それこそ犯罪者になって終わりなんだよ! どんなダブルスタンダードなんだよいったい。。」と、行き過ぎた演出に苦言を呈した。  格闘技を使って有名になることと、格闘家として強くなって有名になることは異なる。「喧嘩自慢」を煽って戦わせることはほんとうに「格闘技の裾野を広げること」になるのか。ファイターなら誰でも強くなるためには、自身を律してジムで練習を続けることが不可欠なことを知っている。  本誌NO.249号での川尻達也との対談で、「時代が時代なら、間違いなく武井さんにオファーが来てましたよね」と問われた武井は、「どうですかね」と苦笑しながら、その取り組み方について語っている。 「でも最近、試合のオファーじゃなくて、『あの選手と戦ってくれ』とか『この選手には勝てるのか?』とよく聞かれるんです。でも、オレは素直に『いや、勝てないよ』って答えてしまうんです。たとえばMMAで川尻選手に勝てるのかといえば、そんなの『100%勝てない』と言いますよ。でも『今日は』って言う。何をする時でも、スペシャリストに『今日やれ』と言われたら、『絶対に負ける』と答えます。もしかすると、偶然勝つことも何かの種目であるかもしれない。でもそれでは、100回戦ったら絶対負け越すというのは分かっている。だから全部のスペシャリストに、『今は絶対勝てません』って素直に答えてしまうんです。  でも本気になって今日、イチからスタートして10年やり続けたら、オレが勝つ可能性が高いですよっていうことを、いつも自分自身が信じてトレーニングしています。それは人に対して言うことじゃなくて、自分に向けて『お前は勝てるから、今日は頑張れよ』と言って練習する。この種目だけは無理かな、とか思っているならやらないし、やるなら『絶対に勝てる』という気持ちで挑む。~ふざけんじゃねぇぞと(笑)。こっちは遊びじゃなくて、本気でやってるんだぞと、我々で見せていきたいですね。『毎日が自分史上最高』」ってブログに書いているんですけど、そういうことなんです。“昨日のオレにできないことを今日のオレにできるようにさせてやる”。“今日できないことは明日できるようになってやる”。それを続けていけば、何かしら強くなっています」と、体力をつけて工夫すること、継続することの重要性を説いている。
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