シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】チャン・リーとは「一方的な試合になるんじゃないかな」MISAKIの標的はK-1女王・菅原美優「やれるならぜひやりたい」

2023/11/08 15:11
【シュートボクシング】チャン・リーとは「一方的な試合になるんじゃないかな」MISAKIの標的はK-1女王・菅原美優「やれるならぜひやりたい」

K-1グループからの刺客、菅原美優とタイトルマッチを争ったチャン・リーを迎え撃つMISAKI

 2023年11月14日(火)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING2023シリーズFinal -Start towards 40th anniversary-』にて、46.5kg契約エキスパートクラス特別ルール3分3R延長無制限RでK-1グループからの刺客チャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)を迎え撃つSB日本女子アトム級王者MISAKI(TEAM FOREST)のインタビューが主催者を通じて届いた。


 MISAKIはシュートボクシングの女子トップ選手で、2016年3月にプロデビュー、“猪突猛進女子”の異名通り、最初から最後までガムシャラに攻め続ける驚異のスタミナを武器に勝ち続け、2017年12月に寺山日葵を破ってJ-GIRLSミニフライ級王座に就いた。2020年8月にはぱんちゃん璃奈とREBELS-BLACK女子46kg級初代王座決定戦を争うも判定負け。2021年に入ってからは的確性を重視したファイトスタイルにチェンジし、12月のSB日本女子アトム級王座決定戦で勝利して王座に就いた。2022年12月にはRISEで宮﨑小雪との女王決戦、2023年2月には小林愛理奈と対戦もいずれも敗れた。6月にホンヨックに初回KO勝ちして再起を飾っている。戦績は22勝(3KO)9敗1分。

蹴り、パンチのみのルールでキッチリ勝つ


――誰も予想していなかったカードが決まりました。最初にこのオファーを聞いた時はどういう心境でしたか。

「今回は試合のオファーはいただきながら、誰との試合になるんだろうと思っていたらチャン・リー選手というまさかの相手との対戦が決まって嬉しかったです」

――今回の一戦が決まって反響は凄かったですか?

「そうですね。K-1ファンからのフォロワー数の増え方が凄かったです(笑)。チャン・リー選手は顔が可愛くてグラビアとかやっていて注目を集めている選手なので、このカードも業界的に注目されているのかなと」

――今までにチャン・リー選手の試合を見たことはありましたか?

「菅原(美優)選手とのKrushタイトルマッチを映像で見ていました」

――それは同階級のチャンピオンということで菅原選手を意識して見ていたんですか?

「今後、菅原選手とやることもあるとは思ってなかったんですけど、K-1だとパヤーフォン選手やMIO選手とか今までずっと同じ階級の女子の試合だけは見ていました」


――チャン・リー選手の試合映像を見てどういう印象がありますか?

「K-1選手はみんな打ち合って武尊選手を意識したファイトスタイルが多い印象があるので、チャン・リー選手もそういう感じだなと思いました」

――噛み合う試合になりそうですか?

「今年2月の小林愛理奈戦はバチバチの打ち合いになりましたが、今回は一方的な試合になるんじゃないかなと思います。うちのジムでは、日本のアマ大会を総なめにしている若手男子選手がいいスパーリングパートーになってますし、出稽古に行かせてもらっているOISHI-GYMさんで凄いプロ選手たちにガンガン鍛えられているので、負ける気がしないです」

――OISHI-GYMではスパーリングがメインに?

「他のジムの出稽古の女子選手も来るのでガンガンやっています。ちなみに自分のジムではスタミナ、気持ちを作るような今までの突貫ファイトを忘れない追い込んだ練習メニューになります」


――前回6月のホンヨック・パッサノンジム戦では1RKO勝ちでしたが、さらにどういった部分が伸びている部分はありますか?

「パワーはさらに上がってますね。今まで60kgぐらいのアマチュア男子選手とスパーリングをしていてなかなか倒せなかったりしたんですけど、OISHI-GYMで同じ体重の女子選手とスパーをさせてもらって倒すコツも掴めてきてるので、自分のパワーにも自信が付いてきてます。同じ階級の女子選手とやることに怖さは全くなくなりましたね」

――今回は負ける気がしないということでしたが、SBのリングだけに投げたり絞めたりするプランもありますか?

「K-1の選手なので、今回は投げも絞めも使わず、蹴り、パンチのみのルールでキッチリ勝とうかなと思ってます。RISEルールでも結構やってきたので立ち技なら何のルールでも全然問題ないです」

――SBvs.K-1対抗戦というと、昨年6月の『THE MATCH』の海人vs.野杁正明戦が記憶に新しいですけど、あの一戦も意識していますか?

「そうですね。今までの私はどこの団体でもいいので世界タイトルを獲ることが目標だったんですけど、海人選手のSBの世界タイトルを実際に見たら『私、これ欲しいわ!』という感情になりました(笑)。それからあの世界のベルトが欲しくて、今頑張ってるので、海人選手の試合を結構意識することが多くなりましたね。RENA選手に続くSB世界女子チャンピオンになりたいと思います。

 私はプロデビュー戦から一度たりともキックパンツでリングに上がったことはないし、引退までシュートボクサーとして突っ走りたいし、SBのベルトに価値があると思っています。海人選手のようにSBの世界タイトルを獲得するためには、他団体の日本の強い選手を全員倒すことが重要だと思うので、SBが世界タイトルを用意してくれるように勝ち続けます。そういう意味でも、みんなが認めている日本人女子選手といえば、宮﨑(小雪)選手か菅原選手ぐらいかなと思うので、その一戦に行き付くためにも今回は大事な試合になると思います」


――チャン・リー選手を倒したらすぐにでも菅原選手とやりたいですか?

「やれるならぜひやりたいですね。今回、菅原選手を納得させるような試合をしないといけないなとも思っています」

――K-1のリングといえば、過去に2度対戦し、いずれも敗れているMIO選手は倒すべき相手のひとりだと思いますが、意識していますか?

「周りからは『やりなよ』とよく言われます(笑)。でも、最近MIO選手はSNSを見ても練習しているのか分からないのであまり意識してないです。私は決まれば全く負ける気はしないのでやれるならやりたいです」

――今後が楽しみになりました。では最後に会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。

「今回、平日の開催にはなるんですけど、既に発表されているカードも激アツなので絶対に損はない大会になるんじゃないかな、と思います。損をさせない試合をするので、会場に来てもらいたいですし、どうしても来られない方はU-NEXTで応援してください」

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