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【ROAD FC】決勝戦・スーチョル「原口選手を過小評価していない」×原口央「『This tournament is mine!』」、スーチョルはRIZINバンタム級王座戦について「正直、僕が挑戦権を得ると思っていた」

2023/10/28 14:10
 2023年10月29日(日)午後2時から韓国ウォンジュのチアック体育館にて『ROAD FC 066』が開催される。27日に同地にて会見が行われ、「ROAD FC グローバル63kgトーナメント」決勝を戦う、キム・スーチョル(韓国)と原口央(BRAVE GYM)がそれぞれ、意気込みを語った。 ▼ROAD FC グローバル63kgトーナメント決勝 5分3Rキム・スーチョル(韓国)20勝7敗1分原口 央(日本)9勝4敗  スーチョルは、2021年9月に4年5カ月ぶりにMMAに復帰し、パク・ヘジンに敗れるも、2022年5月の再戦で左ハイから右ストレートを効かせてのパウンドで2RTKO勝ちでROAD FCフェザー級王座戴冠。2022年の大晦日の「RIZIN×BELLATOR全面対抗戦 次鋒戦」でフアン・アーチュレッタにスプリット判定負け。  2023年6月から「ROAD FC 63kgトーナメント」に参戦。1回戦でアレクセイ・インデンコに1R ギロチンチョークで一本勝ち。続けて8月の準決勝でブルーノ・アゼベドに判定3-0で勝利。決勝進出を決めていた。  対する原口央は、兄の影響で弟の原口伸とともに8歳からレスリングを始めると高校全国選抜選手権3位に。2019年5月の『ZST.64』でMMAデビューし、山本空良に判定勝ちを収めた。  2021年9月の『GLADIATOR 015』でMIKEと再戦。2Rにヒザ蹴りからのパウンドでTKO勝ちし、GLADIATORフェザー級王者となると、2021年11月の『VTJ 2021』で宇野薫にも判定勝ち。RIZINでは関鉄矢に判定負け、緊急参戦の中原由貴戦ではTKO負けを喫したが、その後、『DEEP TOKYO IMPACT』で増田拓真に一本勝ち。  2023年6月の「ROAD FC 63kgトーナメント」1回戦でムン・ジェフンに判定勝ち後、8月26日の準決勝でラザバリ・シャイドゥラエフが体重超過で不戦勝に。今回のキム・スーチョルとの決勝を決めていた。  会見でスーチョルは、記者から「原口はまだ実力が未知数の相手で、スーチョル選手押しのマッチメークという意見もありますが?」と問われると、「この状況で僕が後押しされていると?」と反論。 「そう思う人がいるなら誤解です。ここ1年を通して、ロシア選手(インデンコ)をギロチンで仕留めて、ブラジルのアゼベドも倒したけど、彼は自分の相手としては最も勝ち星を持っている相手の一人だったし、そういう相手と戦ってきた」と、トーナメント決勝まで険しい道のりだったと語った。  続けて、決勝で対戦する原口央について、「央選手はムン・ジェフン選手を破り、次の試合は実現しなかったけど、それもまた実力のうち。それに自分は正直言って、央選手が決勝に上がってくると思っていました」と、実力者を認めていたとした。  同時に、試合経験においては、スーチョルが倍以上のキャリアを誇ることもあり、「まだ経験的な意味では、原口選手は少し自分が戦ってきた相手としては少ないと思う」と評した。  その言葉を受けて原口は、「そうですね。僕自身、23歳からMMAを始めて今年で28歳。こうして約5年のキャリアで『アジア最強』と言われるキム・スーチョル選手と戦えるのは嬉しく思います」とコメント。  優勝賞金1億ウォン(約1,100万円)の決勝戦だが、「(優勝賞金のことは)あまり考えてなくて前回の試合が終わってから今日までキム・スーチョル選手のことばかり考えていて、だから賞金がどうとこじゃなくていまはもう試合に集中している状態ですね」と、サングラス姿で語った。  最後は「ほんとうにもう僕はこのトーナメントに賭けていて、最後もうケージの中で死んでもいい、それくらいの覚悟で戦います。うん、『This tournament is mine』」と、決意を見せた原口。  独特なステップで圧力をかけて、首相撲、ヒザ蹴り、左ハイと巧みに上下に打ち分け。ケージレスリング、スクランブルも強いスーチョルに対し、原口は、自身の強みであるケージレスリングとスクランブルで最後にトップを奪い続けることが出来るか。  対日本人無敗のスーチョルは、「自分は原口選手を過小評価していません。ファイトだから、無条件に相手に勝つつもりで試合をします。それは相手にとっても同じだと思います」と油断なく戦うという。  記者からは、1年前の大晦日での王者アーチュレッタとの死闘以降、参戦が遠ざかっているRIZINでの試合についても聞かれたが、スーチョルは、「RIZINのオファー? 正直、チャンピオンシップの機会をもらえると思っていましたが、その機会は朝倉海選手にいったし、基本的に自分はRIZINにとって“外国人”だし、人気のあるスタイルでも無いし、顔もあんまりイケてないし(笑)、そういうことも分かっているから、今回、央選手と試合をして、どうなるかな。RIZINから何かいい話があるかもしれないけど、いまはそのRIZINの話はしたくありません。ただ自分はいまこの試合に勝つために、100%、いや200%集中しています」と語るにとどめた。 [nextpage] 朝倉海戦望んでいたヤン・ジヨンがBRAVEの高橋謙斗と対戦 ▼バンタム級 5分3Rヤン・ジヨン(韓国)8勝1分高橋謙斗(日本)7勝1敗1分  ジヨンは、MMA4連勝後にRIZINで昇侍、魚井フルスイング、ROADで平澤宏樹を相手にいずれもフィニッシュ勝利。初参戦時は当初の相手の朝倉海が拳の怪我により欠場。代役の昇侍に一本勝ちを収めている。以降、朝倉との対戦をアピールしてきたが、『ROAD FC 63kgトーナメント』出場が決定。  6月の『Road FC 64』1回戦で、MMA6勝0敗で全試合をフィニュシュ(2KO・4一本勝ち)しているキルギスの強豪ラザバリ・シェイドゥラエフと対戦し、1R リアネイキドチョークで一本負け。プロデビュー以来無敗の連勝が「7」でストップした。  しかし、8月の『Road FC 65』ではトーナメント「リザーブマッチ」に回り、ムン・ジェフンにスプリット判定勝ち。引退するジェフンの介錯を務めている。  髙橋は、BRAVE GYM所属で柔道をバックボーンとし、MMA7勝1敗。2018年に『THE OUTSIDER Experiment League』で勝利し、2019年11月から『Brave Fight』に参戦。プロ5連勝で、2022年3月にフミグローブTVに判定負けで初黒星も以降、GRACHANで松本大輔とドローを含む2勝1分だ。  会見では、「ヤン・ジヨン選手が実力ある選手だったので、チャンスだなと思ってオファーを受けさせてもらいました。ROAD FCでいい試合をして、ヤン・ジヨン選手に勝たせていただきます。よろしくお願いします」と意気込みを語っている。 [nextpage] ROAD FC 66 午後2時00分~KAKAO TV、AFREECA TV ▼ROAD FC グローバル63kgトーナメント決勝 5分3Rキム・スーチョル(韓国)原口 央(日本) ▼ROAD FC グローバル70kgトーナメント決勝 5分3Rムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)アルトゥル・ソロヴィエフ(ロシア) ▼バンタム級 5分3Rヤン・ジヨン(韓国)高橋謙斗(日本) ▼無差別級 5分3Rシム・ゴンオ(韓国)キム・ミョンファン(韓国) ▼ROAD FC グローバル70kgトーナメント補欠戦 5分3Rユ・ジェナム(韓国)ハン・ユンス(韓国)
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