MMA
インタビュー

堀口恭司が「ジャパントップチーム」について言及。朝倉兄弟の改革の可能性と「難しい」(堀口)理由は──

2023/10/24 15:10

シバターはJBTと揶揄するが──

 シバターは23日のYouTubeで、いつもの毒舌で「朝倉未来がケラモフに負けたのとかも踏まえて、大規模なジムの改革というか練習環境の改善みたいなものは必要だなと感じたんだろうね。まずは名前から『ジャパントップチーム』と変えていこうと。でも負け越しもいいところ。この結果を持って『我々、ジャパントップチームに改名します』はダサすぎんだろと。“ジャパンボトムチーム”だよ、現状。その結果がついて来てなさすぎる」と揶揄しながらも、その内容について厳しい指摘もしている。

「色々改革をするんだよね。いろんなジャンルのプロを呼んで。『ジャパントップチーム』は日本最強の選手を作る環境になるんだってことなんだけど、ズレてんだよな。寝技の練習するんだったらさ、もうロータス世田谷が一番良くない? 絶対。寝技で日本で一番技術がある人たちが集まっていて、あの一番選手層が厚くてちゃんと密度の濃い練習できてんのはロータス世田谷だと思う。(JTTが)やろうとしていることも、どこのジムだってやってるよ。和術慧舟會だってパラエストラだって。レスリングはレスリングの専門家が、柔術は柔術の専門家がコーチングしてくれるって、日本のどこのジムでもやってるからね。それを今更、あのジャパントップチームではそういうコーチを採用しますみたいに言うのはズレている」と、狭い地域の日本の出稽古文化のなかにもトップチームはある、と主張した。

 シバターが言う環境が、実際にジャパントップチームでは今後、どう変化していくか。それは、周囲が想像するより大きな変化になる可能性も秘めている。何より、朝倉チームがYouTubeやそのほかの事業で得た資金を格闘技に投資していくことは、日本格闘技にとって、プラスの方が大きいはずだ。

 堀口は米国を拠点に、日本の『TOP BRIGHTS』でも若手を育成し、海外の未知強を招聘し、クオリティの高いMMAを日本のMMAに持ち込もうとしている。そして、朝倉兄弟も新たな試みで、日本でも強くなる環境を作ろうとしている。それぞれの今後の動向に注目だ。

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