キックボクシング
インタビュー

【RISE】2度目の王座決定戦に臨む数島大陸「今回兄妹で出させてもらうので、数島の日にします」

2023/10/23 21:10
 2023年10月29日(日)東京・後楽園ホールにて、第2代RISEフライ級王座決定戦3分3R無制限延長Rを同級2位・松本天志(HAWK GYM)と争う同級1位・数島大陸(及川道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。  数島は2020年9月にプロデビューすると軽量級でも倒す選手として注目され、2021年7月大会にはラジャダムナン王者の竜哉・エイワスポーツジムと対戦しドローとなったもののダウンを奪い一躍名を挙げた。2022年4月から開幕したフライ級王座決定トーナメントでは準決勝で当時無敗の塚本望夢とダウンの応酬の末の判定勝ちで決勝進出を決めたが、10月の決勝戦で初代スーパーフライ級王者の田丸辰に敗れて王座戴冠を逃した。2023年2月には予告通りに“神の左”でPRANDAMにKO勝ち、7月には松岡宏宜に判定勝ちし、戦績は10勝(6KO)2敗2分。 天使と神やったら神の方がレベル高いので、『神の左』の方が勝つんじゃないかな ――昨年10月の田丸選手との王座決定戦から1年経ちましたが、そこから1年を経てタイトルマッチが決定した現在の心境はいかがですか? 「1年前にタイトルマッチで負けてしまって、もともと田丸選手と松本選手がやる予定だったんですけど、田丸選手の返上もあって今回1年越しにタイトルマッチが出来て率直に嬉しいです」 ――同じ大会で妹の七海選手がプロデビューしますが、妹さんは大陸選手の影響を受けてキックボクシングを始めたんですか? 「元々僕がやっていて僕の送り迎えのついでにやり始めたのがきっかけです」 ――大陸選手から見て七海選手はどんな選手ですか? 「身長はどちらかと言うとでかい方ではなくて小さいですが、その中でも結構ガツガツ行ってアマチュアとかでタイトルもいっぱい獲ってるので、ちっちゃいなりに頑張ってるなーという印象です(笑)」 ――デビューするからには兄妹でチャンピオンを目指したいですね。 「すごいありがたいことに今回兄妹で出させてもらうので、数島の日にします」 ――同じ日に御兄妹が試合する事については親御さんは何ておっしゃってますか? 「元々僕の試合の方が決まるのが早かったので、タイトルマッチだし頑張れよって感じだったんですけど、妹の試合が決まったことで妹に心配の方がいっぱいいって、もう僕の方はあまり触れられないという(笑)」 ――デビュー戦の妹さんの方が気になっちゃってるんですね。 「そうですね。僕に関しては『自分で頑張れよ』って感じになりましたね(笑)」 ――王座決定戦の相手が松本天志選手に決まりましたが、相手の名前を聞いた時の率直な感想は? 「絶対近い将来やるなとは思ってたので、タイトルマッチという大きい舞台で最高の相手と試合が出来るのですごい嬉しいです」 ――松本選手にはどんな印象がありますか? 「スピードが速くて、ここぞという勝負どころで全部勝ってきてるので、すごい勝負強いファイターという印象です」 ――数島選手も今年21歳でまだまだ若いですが、松本選手はさらに若い19歳と、自分よりも年下の選手が台頭してきてることについてはいかがですか? 「僕はまだ20歳(12月28日誕生日)なんですけど、20歳がなんかもう中堅選手みたいになりだしてきて、凄い強い10代が多いので『20歳の僕も忘れないで』と思いますね(笑)」 ――先日タイ修行に行っていたということですが、どちらの方に行ってたんですか? 「ペッシラー選手がいるジム(Wor.Auracha)です」 ――タイではどんな練習環境でしたか? 「朝15キロぐらい走って、ロープ飛んでダッシュ系とかラントレ系の練習やって、夕方また10キロ走ってロープ飛んで、ミットとかマススパーとか、1日2部練を毎日ずっとやっていました」 ――食事とか環境的な問題は特になかったですか? 「練習環境はすごい充実してて良かったけど、ちょっとタイ料理の辛いのが苦手で(笑)。このタイ修行で克服しようと思ったんですけど、結局克服できずに帰ってきました(笑)」 ――タイ料理は辛いもの多いですもんね。 「もともと日本でさえ辛いのは避けてたのに、タイに行ってさらに辛いのを食べて『辛い』って言ったらタイ人に笑われてちょっとそこは苦痛でした」 ――今回タイで特に強化した部分はどのあたりになりますか? 「技術的な部分よりは、ハングリー精神であったり格闘技に対する考え方だったりメンタル面がすごい成長しました」 ――今まで環境が恵まれていたという気づきもありましたか? 「今までの環境がすごい恵まれていて、日本って何もかも揃ってると思うんですよ。一人でタイに行ったので一人で全部しないといけないし、練習以外のことは全部一人でやるのも初めてだったので、日本は恵まれてるなって改めて思いました」 ――言葉の壁とかその辺りの問題はなかったですか? 「言葉は気持ちで乗り切った感じですね(笑)。ジェスチャーとか『これを伝えたいんかな?』っていうので大体『オーケーオーケー!』って言って過ごしてましたね(笑)」 ――vs松本天志ということで対策とかはしていますか? 「相手の選手もすごい勢いがあるのでしっかり対策しないと簡単には勝てない相手なので、元々松本選手とは近いうちにやるかなと思ってて、対策はひたすらやっていたのでそこは問題ないです」 ――警戒してる攻撃はありますか? 「松本選手も結構KO率高いので、『天使の左』には気をつけます」 ――「神の左」vs「天使の左」。 「天使と神やったら神の方がレベル高いので、『神の左』の方が勝つんじゃないかなと思っています」 ――試合内容的にはどういう展開を想定してますか? 「僕のスタイル的には1ラウンド目からガツガツ倒しに行くスタイルなので、すごい短期になる可能性もあるし、逆に向こうもすごい警戒してくると思うので長期的な闘いになることもあるし、どっちも想像してますね」 ――及川代表からは何かアドバイスは? 「作戦とかは言えないですけど、今回は相手を倒すことも大事だけど、このベルトを獲るってことが一番大事だと言われています」 ――今回RISEのベルトを獲った場合、及川道場としては初のRISEチャンピオンですね。 「昔からずっとお世話になってる先生なので、僕がRISEチャンピオンになって及川先生に恩返しをしたいです」 ――先の話になりますが、目指してるチャンピオン像とかはありますか? 「アマチュアからレベルの高い若い子が多いので、その子らがプロになって今10代の勢いがすごいので、その強い奴らを一人ずつ倒して行って『フライ級やったら数島大陸には敵わへんな』ってみんなが言うような選手になりたいです」 ――将来的には上の階級への挑戦も考えてますか? 「負けた相手にはやり返したい気持ちあるので、田丸選手はどの階級に行くかわからないですけど、多分1階級上の階級には居ると思うので、しっかり僕が強いやつを倒して田丸選手に挑戦したいです。今の立場的にベルト獲ってすぐリベンジ!とはいかないので、僕がベルト獲って強い奴倒して、向こうと一緒ぐらいのレベルになって僕が勝って全部奪いたいですね」 ――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。 「今回2回目のタイトルマッチということで何が何でもベルトを獲ります。みなさん応援と期待をお願いします。キックボクサーは泣かないぜ!」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント