キックボクシング
レポート

【Stand up】2階級で新人王決勝戦、近藤大晟と野口紘志が優勝、45歳デビュー戦は初回KO負け

2023/10/23 14:10
Stand up実行委員会「Stand up vol.20 King of Rookie2023」2023年10月15日(日)東京・ゴールドジムサウス東京ANNEX ▼第5試合 King of Rookie2023新人王決定戦決勝戦 -60kg契約 3分3R延長1R〇近藤大晟(及川道場)判定3‐0 ※30‐29、30-28×2×原口アンドレイ(TEAM TEPPEN)※近藤が新人王に  JAPAN CUP2022-65kg優勝、Stand upアマチュア全日本大会2022Aクラス-65kg級優勝といった実績を持つ近藤は現在3戦3勝(1KO)の無敗をキープ。対する原口はStand upアマチュアAクラス-65kgで優勝し、戦績は3戦2勝1敗。両者は今年2月大会で対戦し、ダウンを奪った近藤が判定勝ちしている。 1R、右ローを出しながら下がる原口に、近藤はローを散らしながらパンチにつないで前進。打ち合いでは近藤が右ストレートをヒット。回転の速いパンチを見せる近藤はテンカオを交ぜながら前進、原口もパンチを返し譲らない。  2R、近藤は左ミドル、右ストレート。ボディブロー、左ミドルとボディへの攻撃で削っていく近藤の前に、原口の手数は押されて手数も減る。終盤、意地を見せる原口はパンチを打ち返していく。  3R、前に出る原口に、近藤は左フック、右ストレートと強打を当てテンカオ。消耗の見られる原口に、近藤は接近戦で連打をお見舞い。最後まで両者は激しく打ち合う展開となり、終了。フルマークの判定で勝利した近藤はベルトを巻き、「今回倒して勝つつもりで来たのですができませんでした。これからもっといい試合をするので僕に期待して下さい」とアピールした。なお、近藤は今大会のMVPに選ばれた。 [nextpage] ▼第4試合 King of Rookie2023新人王決定戦決勝戦 -67.5kg契約 3分3R延長1R×若林澪生(チームオノリュウ)KO 1R 1分11秒 ※右ストレート〇野口紘志(橋本プレボ)※野口が新人王に  Stand upアマチュアAクラス-65kg優勝の実績がある若林は4戦3勝1敗のプロ戦績があり、対する野口は7戦4勝3敗。  1R、お互いに蹴りを出して様子見の中、野口がプレスを強めて右ストレートを打ち抜き、秒殺KO勝ちした。新人王に輝いた野口はベルトを巻くと「喋るのは得意じゃないですけど、いい勝ち方をしたので、これから名前を売っていけるように頑張ります」とアピールした。 [nextpage] ▼第3試合 King of Rookie2023新人王決定戦1回戦 -63kg契約 3分3R延長1R〇TAKU(TARGET)KO 1R 1分30秒 ※右ストレート×KOYA(S fight club)  3戦3勝(2KO)の23歳・TAKUと、今回がデビュー戦となる45歳のKOYAの年の差23歳対決。   1R、開始早々にTAKUはパンチ連打を仕掛けて右ボディでダウンを奪う。蹴りで距離を取るKOYAに、TAKUは左ボディから連打を見せて2度目のダウンを奪った。TAKUは連打を休めず、KOYAも打ち返す。最後に右ストレートを打ち抜いたTAKUがKO勝ちした。 [nextpage] ▼第2試合 King of Rookie2023新人王決定戦1回戦 -63kg契約 3分3R延長1R×北野貫太(全真会館)延長R判定0‐3 ※9‐10×3〇嵐舞(TEAM TEPPEN)※本戦は29‐29、29-30、30-30  26歳の北野とStand upアマチュアAクラス-70kg優勝の実績がある19歳・嵐舞のデビュー戦同士の対決。  1R、お互いにローを出し合う中、嵐舞は左ロー、右ジャブ、左ストレートと力強い攻め。北野は手数が少なく押され気味の展開。  2R、北野が蹴りで前進し、嵐舞は右ジャブ、左アッパーと細かい連打を見せて追い込む。手数で優位に攻める嵐舞に、北野も後手ながらもパンチを返していく。  3R、回りながら攻撃する嵐舞に対し、中央に構える北野は左ハイをヒットさえて一気に詰める。それを凌いだ嵐舞は右フック、左ストレート、左ローからパンチの連打につなぐ。疲れの見える北野に、嵐舞がラッシュを仕掛けたところで終了。お互いに決定打はなく延長Rへ。  延長R、右フック、左ストレートとリーチを活かした攻めの嵐舞は左ハイ。北野は詰めるものの、嵐舞が接近戦で細かい連打を見せ優位に立つ。北野は左ミドルを当てていくが、嵐舞の連打は止まらない。嵐舞が判定勝ちで次に駒を進めた。 [nextpage] ▼第1試合 -60kg契約 3分3R〇騎士(サクシードジムTeam Exceed)判定3‐0 ※29-28×3×供川翔真(kyoto SEIKENKAI)  2戦1勝(1KO)1敗の18歳・騎士と1戦1勝の19歳・供川の一戦。  1Rから供川がワンツーを打ち分けて圧をかけていく。左フックもヒットさせるなどの手数で追い込んでいくが、騎士も怯むことなく前進しカウンターの左フックをヒット。さらに連打で供川をロープ際に詰める。  2R、騎士がプレッシャーをかけ右ロー。供川は足を使って回り込んでパンチをヒットさせていく。騎士はヒザ蹴りからパンチにつないでプレスを強め、コーナーに追い込むと右ストレート、左ボディでダウンを奪う。騎士はラッシュを仕掛けて仕留めにかかるが、供川も打ち返して応戦。  3R、後がない供川はワンツーを連打させ巻き返し狙い、騎士は被弾しながらも前進し右ロー。供川は回り込んで手数を止めることなく攻めるが、騎士は一歩も譲らす打ち返す。1Rにダウンを奪った騎士が判定勝ちした。 [nextpage] ■寺戸伸近GM総括「1試合目はお互いキャリアの浅い選手同士の試合でしたが、2Rでダウンを奪った騎士選手が競り勝ちました。  2試合目はトーナメント1回戦、延長までもつれる接戦でした。嵐舞選手はもう少しパンチを的確に当てることができたら接戦にはならなかったかもしれない。北野選手はフルコンタクト空手での実績なのか、落ち着きがあっていい雰囲気でした。両者共にパンチからキックまで繋げれるコンビネーションがあればもっと好試合になったと思います。  3試合目はトーナメント1回戦、3戦全勝2KOで勢いに乗っているTAKU選手。対戦相手のKOYA選手はデビュー戦ということで、試合開始から動きが固かったが、そこを逃さずTAKU選手がパンチで仕留めました。この勢いのままTAKU選手の決勝戦に期待します。  4試合目はStand up常連で実績を残している両選手。野口選手の勢いか若林選手の頑丈さかと思いましたが、野口選手のフック一閃。まさかの一発KOで野口選手が新人王に。  5試合目は両選手、再戦という決勝戦に。1Rから近藤選手のパンチのクリーンヒットが印象的でしたが、アンドレイ選手のフックが強烈で一気に引っくり返すような殺気がありました。的確さでダメージを蓄積させた近藤選手が完勝。勝った近藤選手はまだまだ強くなる選手だと思いますので期待しています。負けたアンドレイ選手の方もこの負けを糧に更に強くなってくれる姿をより期待しています。両選手共にトップクラスの実力者になると思っています」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア