GLORYからの刺客グランダーを迎え撃つ海人
2023年11月14日(火)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2023シリーズFinal -Start towards 40th anniversary-』に出場が発表されていた、SB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)の対戦相手が決定した。
シーザー武志会長が「海人の相手にはヨーロッパの選手がいいんじゃないか。歯ごたえのあるヤツを」と予告していたその対戦相手は、King of Kings -65kg級王者マサロ・グランダー(オランダ/Mike’sGym)に決定。
【写真】GLORYでザカリア・ゾウガリー(右)とも戦っているグランダー(C)GLORY
グランダーは、バダ・ハリやメルヴィン・マヌーフ、海人と対戦しているストーヤン・コプリヴレンスキーを輩出した、オランダの名門「Mike’s Gym」に所属。バネのある攻撃を武器に、初来日となった2015年のK-1では野杁正明を飛びヒザ蹴りでカットし、2RでTKO勝ちする番狂わせを起こした。
その後もK-1に定期参戦し、2015年7月に 木村“フィリップ”ミノルに敗れるも延長戦まで勝敗はもつれ、2015年11月には平本蓮からも勝利を収めている。近年はGLORYを主戦場にしており、2019年12月のモハメド・ジャラヤ戦で敗れて以降活動を停止していたが、今回約5年ぶりに来日を果たす。戦績は31勝(20KO)15敗4分。黒星はつかみで減点を取られての負けが多いが、SBはつかんでの攻撃もOKのため得意のヒザ蹴りを活かせそうだ。
SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にトーナメントを制してSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明を延長R判定3-0で破った。
12月にはGLORY世界ライト級1位ストーヤン・コプリヴレンスキーに判定2-1で勝利。2023年3月にはイ・ソンヒョンに判定勝ちでRISEミドル級王座を奪取し、6月にサモ・ペティとの再戦を制してSB世界スーパーウェルター級王座を獲得と驚異の18連勝をマークしたが、8月のGLORYで王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。今回が再起戦となる。戦績は52勝(22KO)7敗1無効試合。
再びGLORY王座挑戦を目標に掲げ、再始動する海人。ここでグランダーに勝ってGLORYの上位ランカーとの対戦チャンスを掴み、来年のタイトル挑戦へとつなげられるか。