2023年12月6日(水 ※2日から変更)、カザフスタン バリスアリーナにて開催される『Naiza FC 55』にて、元修斗世界フライ級王者で現DEEPフライ級暫定王者、DEEPフライ級GP優勝の福田龍彌(MIBURO)が、「Naiza FCフライ級選手権試合」(5分5R)として、王者ディアス・エレンガイポフ(カザフスタン)に挑戦することが発表された。
▼Naiza FCフライ級選手権試合 5分5Rディアス・エレンガイポフ(カザフスタン)王者・14勝3敗福田龍彌(日本/MIBURO)挑戦者・21勝7敗1分
DEEPフライ級GP4試合も含め、8連勝中の福田は、2023年9月の前戦『RIZIN.44』で山本アーセンと対戦。
巧みにジャブを当てて、距離をコントロールした福田がペースを掴み、2Rにはアーセンのカーフを見切り始め、テイクダウン狙いも切って流れを掴むと、3Rにパンチでアーセンの右眉をカット。さらに左目も塞ぎ、TKO勝ちとなっている。
試合後に福田は、「フライでやるんだったら、日本人相手に作るより海外勢と。現に8連勝しているので。日本を代表して海を渡って、このスキルで。それが海外の人らにどう通用するか確かめたい。日本でやるよりかは、人生として考えたらいい。海を渡ってみたいという気持ちがあります」と語っていた。
そして、今回のカザフスタンでのタイトルマッチ決定に、「次戦決まりました 12/2 NAIZA FCのチャンピオンとセッション DEEP.MIBURO.日本に恥じない戦いでカザフスタンヒリヒリさせて来ます! 京都から世界へ おぶりがーど」と、SNSに意気込みを記している。
福田が挑戦するディアス・エレンガイポフは、3月の『Naiza FC 50』でラジザホン・ウズベコフに4R ギロチンチョークで一本勝ち。新王者となったなかり。今回が初の防衛戦となる。
28歳でスイッチヒッターのエレンガイポフは、14勝中6つのKO・TKO勝ち、6つの一本勝ちと、打撃でもサブミッションでも試合を決める、決着率86%のフィニッシャーだ。
右でも左でも強いオーバーハンドを振り、左右ロー・左ミドルも強力。レスリングではシングルもダブルもいずれもこなす。相手のレッスルアップにがぶりを合わせてのハイエルボーのギロチンチョークや、相手の頭が下がればすぐにニンジャチョークやダースチョーク、ブラボーチョークを狙うなど、首系を得意とするが、バックテイクからのリアネイキドチョークも3つマークしている。
3月のウズベコフ戦では、4Rに相手の低いダブルレッグをがぶり、アームインギロチンチョーク狙いからノーアームギロチンに切り替えてそのままマウントで絞め上げて、タップを奪っている。組みの強さからか、これまでKO・TKO負けしたことはないタフファイターだ。
サウスポー構えの福田にとって、同じサウスポーで構えてくる可能性もあるエレンガイポフの左右のオーバーハンドに注意し、組みの圧力には頭を下げたくない相手だ。
キャリアの初期に一度RNCによる一本負けを喫しているものの、2つ目の判定負けを4年前に記録して以降は、負けてないエレンガイポフを相手に、福田は精緻なスタンドを軸としたMMAで上回ることが出来るか。注目のタイトルマッチだ。
(C)Zuffa LLC/UFC
なお、同大会には、同じフライ級で、昨年末までUFCで戦っていたカザフスタンのジャルガス・ジュマグロフ(14勝9敗)の参戦も決定。ブラジルのイアゴ・ヒベイロ(12勝3敗)と対戦する。
さらに「Naiza FCフェザー級級選手権試合」(5分5R)では、カザフスタンの王者ヌルベク・カブドラカマノフ(8勝2敗)が、ロシアAMC等で5連勝中のムハメド・ミミノフ(18勝1敗)の挑戦を受けるタイトルマッチも組まれている。