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【GLORY】リコ・ヴァーホーベンvs.タリク・オサロほか3大タイトルマッチの『COLLISION 6』全対戦カードが決定、K-1で活躍したエル・ボウニとステファン・ラテスクが激突

2023/10/13 22:10
 2023年11月4日(土/日本時間5日)オランダ・アルンヘムのヘルレドームで開催される『GLORY COLLISION 6』の全対戦カードが決定した。  今大会では3大タイトルマッチとして、メインイベントではGLORY世界ヘビー級正規王者リコ・ヴァーホーベン(オランダ)と同級暫定王者タリク・オサロ(ナイジェリア)の王座統一戦、コ・メインイベントでは世界ライトヘビー級王者ドネギ・アベナ(スリナム)と同級暫定王者タリク・カバベ(モロッコ)の王座統一戦、そして10・7ブルガリア大会からのスライドとなった王者ドノバン・ウィッセ(スリナム)vs.挑戦者・同級1位マイケル・ボアペア(ガーナ)のGLORY世界ミドル級タイトルマッチが行われる。  ウェルター級では、同級2位の“ハミチャ”ことモハメド・メズアリ(モロッコ)が同級9位ディアグリー・カマラ(フランス)と対戦。  メズアリは2016年の『Kunlun Fight』ライト級(-70kg)予選トーナメントのグループ1決勝でダニロ・ザノリニを初回KO。『Kunlun Fight』WORLD MAX 2017ではファイナル8まで勝ち上がったが、準々決勝でマラット・グレゴリアンに判定で敗れた。2018年12月からGLORYに参戦し、4戦全勝で全ての試合を1Rでフィニッシュしている。2023年5月の『GLORY 86』に2021年10月以来の参戦を果たすことが発表されていたが、同大会は欠場となっていた。戦績は40勝(30KO)2敗。  カマラは24勝(10KO)4敗1分の戦績を持ち、2019年9月にはIKKC世界-86.2kg王座を獲得している。2023年6月からGLORYに参戦するとエドゥアルド・ガフェンクにTKO勝ち、9月にはイリアス・チャキルに30-25×5の完勝を収めて連勝中。  同じくウェルター級で同級1位ジェイ・オーバーメール(オランダ)vs.同級4位チコ・クワジ(オランダ)も決定。  オーバーメールは2017年10月に16人制のWFLウェルター級トーナメントで優勝すると、2019年2月にはWFLウェルター級王座を獲得。2021年11月にはエンディ・セメレールが保持するEnfusion世界ウェルター級王座に挑戦したが、判定で敗れた。2022年3月よりGLORY参戦を果たし、2023年3月にジェイミー・ベイツをTKOで破り4連勝(3KO)をマークして6月にタイトル挑戦となったが、王者エンディ・セメリアに判定で敗れ王座奪取ならず。戦績は29勝(15KO)5敗。  クワジは2017年3月にロビン・シリックから勝利を奪った一戦が光り、6月にはスパルタカス・ファイティング・チャンピオンシップK-1 -75kg王座を獲得。2019年11月のKOKウェルター級トーナメントで優勝し、同時にIKBO K-1ルール王座も獲得。2021年10月にはKOKウェルター級王座を獲得すると、2023年3月からGLORY参戦。ステファン・オルザにTKO勝ち、5月はロビン・シリックとの再戦を判定で制して2連勝。戦績を41勝(22KO)5敗とした。。  両者はGLORY参戦前の2021年5月、ワールドファイトリーグで対戦し、オーバーメールが判定勝ちしている。  ミドル級では同級2位セルカン・オズカグライヤン(トルコ)と同級4位ウルリック・ボケメ(スイス)が対戦。  オズカグライヤンはK-1ヘビー級で活躍したグーカン・サキの従兄弟。45勝(36KO)8敗という戦績を持つサウスポー。GLORYには2021年10月から参戦し、3戦目でシーザー・アルメイダに敗れるも2023年2月にセルゲイ・ブラウンを左フックでKO。6月に世界ミドル級王座に挑戦したが、王者ドノバン・ウィッセに圧倒されて判定負け。  ボケメはサッカーのスイス代表チームでプレーしていたが、怪我のため引退。リハビリで始めたキックボクシングでプロになることを決意したという。キャリア初期はスイスの大会で連勝し、『Enfusion』を主戦場にするとオランダやフランスで活躍。GLORYには2019年10月に参戦し、初戦では敗れるも12月の2戦目で勝利。しかし、その後はリングを離れて2022年6月に約1年半ぶりに復帰して勝利を収めている。2023年6月にGLORY復帰も果たしたがマイケル・ボアペアに初回TKO負け。戦績は31勝(17KO)4敗。  もうひとつのミドル級では、同級6位イヴァン・ガラス(チリ)と同級10位イリアス・ハムーチェの対戦が決定。  ガラスはMMAとの二刀流で、MMAでは『MFC』や『RCF』で試合をして6勝7敗。勝利の5試合はKO勝ち。2014年12月からはキックボクシングに専念。GLORYとWGPで試合を行い戦績は58勝(15KO)10敗1分。2023年1月のGLORYで判定勝ちし、GLORYでの戦績を2勝2敗とした。  ハム―チェは32勝(7KO)6敗の戦績を引っ提げて2023年9月にGLORY初参戦。フロリアン・クルーガーに判定勝ちで初陣を飾っている。  フェザー級では同級1位アブラハム・ビダレス(メキシコ)と同級2位アフマド・チク・ムーサ(ドイツ)のトップランカー対決。  ビダレスは、GLORYでは5戦して4勝(3KO)を収めて2022年10月に王者ペットパノムルンに挑戦するも判定で敗れた。再起戦は2023年1月にトマス・アギーレに判定勝ち。戦績を15勝(12KO)2敗とした。“ダイナマイトハンド”の異名を持つ強打者。  ムーサは“ゴールデンボーイ”の異名を持ち、ドイツ人キックボクサーの中でも優れたファイターであるという。GLORYには2022年8月から参戦して3戦3勝(1KO)で、2023年5月に王者ペットパノムルンに挑戦したが判定で敗れている。AFSOヨーロッパ王者で戦績は58勝(28KO)8敗1分。 そしてライトヘビー級では日本のファンも気になる一戦、同級3位イブラヒム・エル・ボウニ(オランダ)vs.同級6位ステファン・ラテスク(ルーマニア)が決定。  ボウニはメルヴィン・マヌーフの弟子で、2017年2月のK-1に初来日。当時、国内ヘビー級のトップに君臨していた上原誠に2RでKO勝ちを収めると、同年11月の「初代ヘビー級王座決定トーナメント」に参戦。1回戦でKOICHI、準決勝でロエル・マナートに連続KO勝ちという攻撃力の高さを見せつけたが、決勝ではアントニオ・プラチバットに判定負けして準優勝に終わった。その後は2018年7月から『ONE』に参戦し、初戦は勝利もタリク・ケバベス、アンドレイ・ストイカに連敗してONEを離脱。2022年6月からGLORYに参戦してマルシアーノ・ブングワンダス、RISEで清水賢吾と1勝1敗のバダ・フェルダオス、ムハマド・バリ、フェリペ・ミケレッティに4連勝。戦績は41勝(22KO)8敗1分。  ラテスクはジュニア時代にISKA世界クルーザー級王座に就き、プロではまだ無冠だが16勝(7KO)2敗の戦績を誇る。2022年12月のK-1に初来日を果たすと、マハムード・サッタリを強烈な左フックでKOして初黒星を付け、大きなインパクトを残した。2023年3月の2戦目では谷川聖哉にローキックでダウン寸前まで追い込まれるも右フックで逆転KO勝ち。7月はK-Jeeも初回KOに沈めた。GLORYには9月に初参戦を果たし、パスカル・トゥーレに判定勝ちで初陣を飾った。  プレリミではリアリティショー『House of GLORY』のファイターたちが決着をつける。ドン・スノ(オランダ)はアンドリヤ・スタンコビッチ(セルビア)と、ウェルター級5位ロビン・シリック(オランダ)はイスマエル・ウーズグニ(モロッコ)と、フィゲレイド・ランドマン(オランダ)はスフィアン-アウラド・アブデルカレク(モロッコ)と、それぞれ対戦する。
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