タイトル挑戦経験もある西元（左）に挑む松山
2023年11月25日（土）東京・後楽園ホール『Krush.155』の第2弾対戦カード発表記者会見が、10月13日（金）都内にて行われた。
スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、西元也史（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）vs.松山勇汰（TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO）が決定。
西元は15勝のうち12勝がKO勝ちというK-1 GROUPきってのハードヒッター。2022年9月の「第5代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」のリザーブファイトで山本直樹を撃破し、12月にKrushスーパー・フェザー級タイトルマッチに臨んだが王者・中島千博に判定3-0で敗れた。今年、中国遠征試合を行ってダウンを奪っての勝利で再起したのもつかの間、7月に髙橋直輝に敗れた。戦績は15勝（12KO）10敗2分。
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、岡嶋形徒に初回KO勝ち、前戦はチャン・ウヒョクに初回KO勝ちと4連勝中。戦績は6勝（5KO）1敗のサウスポー。
会見で松山は「8月から短い試合間隔で試合が出来て順調だと思っています。いよいよKrushのベルトへの挑戦が見えるトップ戦線に上がってきたという思いがあるので、気合いが今まで以上に入っています」と、タイトル挑戦経験のある西元を破り、タイトル戦線に食い込みたいと意気込み。
一方、西元は「この試合のテーマは原点に返ってしっかり壊しに行くことなので皆さんお楽しみに」と、原点回帰をテーマに掲げた。
互いの印象を聞かれると、松山は「KO率が高い相手なので一瞬も気が抜けない選手だと思う」、西元は「会場ですれ違ったこともないくらいで、顏が小さくて身長が高くて足も長くて負けて欲しいなって印象です(笑)」とそれぞれ答える。
宮田充Krushプロデューサーから「KO必至の一戦」と称されたことについて、松山は「今までの試合もKOにこだわることなく、しっかり練習でやってきたことを出してやるべきことをやればいい結果がついてきたので今回も同じです」と自然とKOになるとしたのに対し、西元は「少し考えすぎて上手く戦おうと考えすぎることも多かったので、原点に戻って思い切り殴って壊します」とKO狙いで行くとした。
西元はなぜ原点回帰を意識したのかと聞かれると、「芦澤（竜誠＝2022年2月）選手を倒してダウンを取り返されて倒されて、そこからKO数が減っていったんですよね。自分のいいところが出せなくなって結果もまちまちになっているので、今回は思い切りやります」と、芦澤戦以降の4試合は勝っても負けても判定決着と自分が出せていないことに気づき、今回は芦澤戦以前の自分に立ち返るという。
互いに警戒する点はと聞かれると、松山は「右フック系のパンチ」、西元は「手足が長いので、足の長さは思ったよりも伸びてきて当たっているようなので警戒しています」と、それぞれパンチと蹴りをあげた。
一気にタイトル挑戦へ駆け上がりたい松山は「勝ち方も大事ですが、ここで勝たないと先へ進めないので、勝つために練習を積んでいきたい」とまずは勝つことが大事だとする。
若く勢いのある選手から挑まれる立場の西元は「自分も年を取ってふんぞり返ってるわけではないので、若手に負けないくらいギラギラして獲りに行こうって感じです」と、松山に負けずギラギラ感を出して臨むと話した。
