初の南米選手を迎え撃つことになったバズーカ
2023年12月9日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6』の対戦カード発表第一弾の記者会見が、10月10日(火)都内にて行われた。
スーパーファイトのKNOCK OUT-REDスーパーライト級3分3R延長1RでKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者バズーカ巧樹(菅原道場)vs.マルコス・リオス(アルゼンチン)が決定。
バズーカは2020年2月のKNOCK OUT無法島GPの決勝戦で西岡蓮太に判定負けを喫するも大きなインパクトを残して“覚醒”。8月大会では丹羽圭介に判定勝ちしてKNOCK OUT-BLACKライト級王座を奪取。2021年10月にはWMAF世界スーパーライト級王座決定戦で勝利し、二冠王となった。2022年からは精彩を欠いたが、2023年6月の『鉄拳』で豪快KO勝ちを飾り復活。9月には良太郎との王座決定戦を延長戦の末に制して二階級制覇を達成した。戦績は29勝(11KO)10敗3分。
リオスは24歳の若さで69勝(40KO)3敗とキャリアも多く、KO勝ちが多い。これまでスーパーライト級で獲得したタイトルはISKAムエタイ・アルゼンチン王座、WBCムエタイ・アルゼンチン王座、WKFインターナショナル王座、WKFサウスアメリカ王座、WKFアルゼンチン王座、BOSCH TOURインターナショナル王座、SUPER 8 インターナショナル王座と7冠。その強烈無比なファイトスタイルから“WASABI(ワサビ)”のニックネームを持つ。2023年3月に初来日を果たすが、鈴木千裕に初回TKO負けを喫した。
山口元気KNOCK OUT代表は「REDのスーパーライト級王者が決まる前から、勝者に世界の強豪を当てることは各ジム代表に伝えていた。リオスは本来ムエタイルールが本領の選手。千裕には1Rで負けたがムエタイルールの試合の方が上手いのでREDルールでやった方が光るのでは」と、今回こそリオスの真価が見られるのではないかとし、「世界中の65kgの選手に声をかけていて、来年へ向けて交渉している。65kgのREDは層が厚くなる」と、来年スーパーライト級で大きな動きがあることを匂わせた。
バズーカは「圧倒して勝ちます」との意気込み。リオスの印象を聞かれると「小さい」(身長167cm。バズーカは175cm)とし、「映像はあまり見ていない。(鈴木千裕戦は)参考にならない」とする。
南米の選手とは初対戦になるが「同じ人間なので特に怖いものはない」と言い、「火薬は相手が誰であろうと満タンに仕込みます」と誰が相手であっても全力で臨むとした。
また、同じスーパーライト級でBLACKルールの王者である鈴木千裕が1R46秒でTKO勝ちしていることは意識するかと聞かれると「そんな秒数にはこだわってないです。テクニックで圧倒できるところを見せます」と、自分は自分の勝ち方をするという。
そして「まずは今回勝って、世界の強いヤツと戦いたいです」と、この試合を皮切りに世界の強豪たちと戦っていきたいとの目標を掲げた。