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【GLORY】「バダ・ハリは試合中に負傷したように見せかけている」バダ・ハリとの試合が中止になった男が痛烈批判

2023/10/09 21:10
 2023年10月8日(日)ブルガリア・ブルガスアリーナで開催された『GLORY 89』にて、ウク・ユルジェンダル(エストニア)を相手に復帰戦を行うも2R47秒、TKOで敗れたバダ・ハリ(モロッコ)。  ユルジェンダルの強打で1Rに2度、2Rに一度ダウンを喫したハリは、TKO負けとなる4度目のダウン(GLORYルールでは試合を通して4度目のダウンでTKO負けとなる)の前に意を決して打ち合いに行ったが、両者のフックが空振りしたところでハリが左足を上げてロープにもたれかかる。足を負傷した様子のハリを見て、レフェリーは試合をストップ。ユルジェンダルのTKO勝ちとなった。  しかし、これは完全に倒されないための「演技だ」と批判の声があがった。声の主は9月の『GLORY 88』にてハリとの対戦が決まっていたジェームズ・マクスウィーニー(イギリス)。 【写真】前日計量をパスし、フェイスオフで睨み合ったハリとマクスウィーニー 当初、ハリは同大会で復帰戦を行う予定だったが、第8試合が始まる前(ハリvs.マクスウィーニーは第9試合)にリングイン。母国モロッコで9月8日に発生したマグニチュード6.8の大地震による被害に心を痛め、試合が出来る精神状態ではないとの理由を説明。試合を欠場していた。  マクスウィーニーはハリvs.ユルジェンダルの試合翌日に自身のInstagramを更新。「昨晩の試合についてどう思うか、みんなにメッセージをもらっている。みんな…100%正直に言うよ」と、ファンからハリの試合の感想を求められてそれに答えると綴った。 「僕がずっと知っていたことを、みんなは知っている。バダ・ハリは2012年頃までは絶対的な野獣だったが、その後何かが変わった。肉体的な弱さも見られたが、最も重要なのは試合中の心の弱さで、ファイターが反撃してくるたびに、バダが試合を辞めるタイミングを探し始めるのが見えた。最初の2、3回はそれほど明確ではなかったが、やがてそのパターンが始まった」と、ハリは窮地に陥ると試合を辞めるタイミングを探していると指摘。 【写真】足首を捻って試合続行不可能となり、TKO負けとなった2019年12月のヴァーホーベン戦「みんな、バダ・ハリは約8年間、試合に勝っていないんだ。申し訳ないが、それを理解してほしい。リコ(・ヴァーホーベン)戦では腕やヒジを負傷したように見せかけ、リコとの2戦目ではヒザを負傷。そして、ベニー(ベンジャミン・アデグバイ)戦では負傷退場、ポリッシュの選手(アルカディウシュ・ゾセク)と戦ったときもそうだったし、(アリスター・)オーフレイム戦でもそうだった」と、ハリに疑惑の目を向ける。  アデグバイ戦はハリが先にダウンを奪うもダウンを奪い返されたハリが跪いたまま立ち上がれずTKO負け。ソセク戦は1戦目は失神KO負けで2戦目はファンが乱闘騒ぎを起こしたため試合中止なのでこの指摘は当てはまらない。また、アリスター戦は判定負けなので同じくマクスウィーニーの指摘は当てはまらないが、ユルジェンダル戦は「昨夜のバダは、とても動きが鈍く、調子が悪く、殴られるやいなやダウンし、2度目のノックダウン(実際には3度目)の後には偽の負傷を負った」と、ハリの負傷は心の弱さからくる演技だとした。 「失礼なことを言っているのではなく、これが事実なのだ。過去8年間のパターンを見てほしい」と、ハリは相手の反撃を受けると試合を投げてしまうパターンがあると主張するマクスウィーニー。 「だから、9月9日のパリでの試合では100%勝つと確信していたんだ」と、試合が行われていれば自分が勝っていたとし、「彼が戦うべきでないことは明らかだ」とバダ・ハリはもう試合をするべきじゃないと結んだ。
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