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インタビュー

【ONE】緊急参戦で初回一本勝ちの手塚裕之「寝技もできるってところを見せられた」「日本大会があるならSexyama(秋山成勲)と」

2023/10/09 20:10
【ONE】緊急参戦で初回一本勝ちの手塚裕之「寝技もできるってところを見せられた」「日本大会があるならSexyama(秋山成勲)と」

(C)ONE Championship

 2023年10月7日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Fight Night 15』に、手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)が緊急参戦。ONEウェルター級(※83.9kg)で約1年8カ月ぶりに復帰し、韓国のジン・テホに1R、腕十字で一本勝ちした。

 また、試合後、手塚は「もしも日本大会があるならSexyama(秋山成勲)さんとやりたいです」と発言しており、同大会の会見でONEのチャトリ・シットヨートン会長は「もうすでに、来年早々で会場を押さえているが、まだ具体的に発表する段階にない」とも語っている。

 実際、ONEは2022年にも日本大会を計画していたが、見送っており、「2024年早々の日本大会」は実現なるか(ONE Championship提供)。

海外でやるならカデスタムとかクリスチャン・リーと戦いたい

──怪我での長期離脱もありましたが、久々の試合で見事なカムバックを果たしました。今の心境を教えてください。

「ホッとしています。久々の試合だったんですけど、いつも通り。練習のおかげで、落ち着いてできた。フィニッシュすることもできたので良かったなと思いました。」

──ルンピニースタジアムは満員でした。その観衆の中で戦った感想は?

「自分は日本人ですけど、入場の時もエキサイティングな感じで拍手してくれたり歓声が聞こえたんで、良いですよね」

──キャリアを通じて、リングでの試合は今回が初めてでしたが、実際に戦ってみていかがですか。

「狭いですね(笑)。だから見る方は動きがあるから面白いんじゃないですか。自分も狭い方が相手にプレッシャーかけやすいので、中に入りやすいので悪くはないですね」

──序盤から右ローを当てるなど、身長やリーチの差については気にならなかったようですね。

「スピードとかで全然カバーできているので、そこら辺は大丈夫でした」

──どんな戦略で試合に臨みましたか。

「カーフキックとかローを効かせて、中に入ったらボディを叩いて。中に入ってしまえば自分のパンチの方が強いので、どんどんプレッシャーかけていこうかなと。あとはしっかりテイクダウンできるチャンスがあれば、テイクダウンして削っていこうかなというプランでした。そこがうまくハマったんじゃないですか」

──仰った通り、ジン・テホ選手の左ミドルのときに、まるで待っていたかのように掴んでテイクダウンしましたが、下からギロチン、キムラクラッチを組まれました。あの時の心境は。

「キムラは大丈夫だったんですよ。そこはちゃんと対策してきたので。その後にハーフで下からV1みたいなのをやられて『おぉ、ヤベェ! 力強いぞ』みたいな。まぁ、米の力でそこはなんとか」

──米力で対抗したと。あらためて戦ってみて、ジン・テホ選手の印象を教えてください。

「力が強いし、キムラが本当に強いんだなっていう印象。あとは親日ですよね。日本大好きな感じがやっぱりしました」

──隠れたグラップラーでもある手塚選手の一本勝ちは、2018年12月のPANCRASE暫定王座決定戦でのリアネイキドチョークでの一本勝ち以来、4年10カ月ぶりでした。

「一本勝ちはプロでは2回目。でもアームバーは初めてでした。寝技の練習もたくさんやっているし、自信があったので、寝技もできるっていうのを見せられたので良かったです。ONEでは初めてだったので特に」

──怪我からの復帰後、寝技の練習もかなりしてきたのですね。

「そうですね。寝技は自分の自宅のガレージでも、結構いろんな選手が来てくれたり。あとはCARPE DIEMでも橋本(知之)さんや、竹浦(正起)さんたちに教わったりしてきて、だいぶ寝技も伸びてきたと思います」

──勝利後にリングで指名をしていましたが、改めて次に戦いたい選手は?

「まあ、もしも日本大会があるなら盛り上がるんじゃないかなと思ってSexyama(秋山成勲)さんとやりたいです。あとは海外でやるんだったら、一回決まっていたけど流れちゃった(ゼバスチャン)カデスタム(※3連勝中)とか、チャンピオンのクリスチャン・リーとかと戦いたいです」

──最後にファンへのメッセージを。

「ジャパニーズ・ビースト、帰ってきました。やっと勝利を掴むことができました。お米買ってね!米食べましょう! ライスパワー!」

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