2023年10月7日(日本時間8日朝7時30分~)米国カリフォルニア州サンディエゴのペッカンガ・アリーナにて、『Bellator 300』(U-NEXT配信)が開催された。
当初予定されていたBellator世界ヘビー級王座戦が、挑戦者リントン・ヴァッセルが体調不良により欠場で王者ライアン・ベイダーとの試合が中止に。3大王座戦が行われる同大会のメインイベントが、ウスマン・ヌルマゴメドフvs.ブレント・プリムスの「Bellatorライト級ワールドGP準決勝&ライト級選手権試合」(5分5R)に変更された。
また、Bellator世界女子フライ級選手権試合では、挑戦者のイリマレイ・マクファーレンが1.6ポンドの体重超過。王者のリズ・カモーシェが勝利した場合は王座防衛、マクファーレンが勝った場合は王座は空位となる変則タイトルマッチで行われた。
3大タイトルマッチが並んだ300回大会には、日本からRIZIN榊原信行CEO、海外事業部の柏木信吾氏も視察に訪れている(→※試合後のスコット・コーカー代表会見はこちら)。
【メインカード】
▼Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝 5分5R〇ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)王者 18-0-0[判定3-0] ※50-45×3×ブレント・プリマス(米国)挑戦者 12-4-0※ヌルマゴメドフが2度目の王座防衛、11.18 パトリッキーvs.シャブリーの勝者とGP決勝で対戦へ
1R、ともにオーソドックス構え。ウスマンのセコンドには保釈中のケイン・ヴェラスケスがつく。は右前蹴り、プリマスもともに右カーフも、ウスマンはこつこつと右カーフを当てて、サイドキックも。プリマスの前進にはバックステップとサークリング。右ローを打つウスマン。
プリマスはその右足を掴みに行くが切るウスマンは右の三日月蹴りを腹に突く。右の後ろ廻し蹴りを打つウスマン。金網に詰めて右ヒジも。
右のブラジリアンキックはウスマン。ガードし、近づくプリマスを小外がけでテイクダウンするとハーフから左で差して背中を着かせると、プリマスは右腕でウスマンの首を抱き寄せて凌ぐと、浮かせてフックガードに戻してゴング。
2R、いったんスイッチしてからオーソに構えるウスマン。右ストレートを見せると、四つ組みからヒザ蹴り。近い距離でプリマスは右を振るが、ウスマンはスウェイでかわす。
サウスポー構えのウスマンは左インロー。さらに右のかけ蹴りも。かわすプリマスに、オーソから右ロー、右前蹴り。プリマスの入りにダブルレッグも深追いせず。
プリマスのバックフィストをかわすウスマンは左跳び蹴り。それをかわしたプリマスはシングルレッグもウスマンは足を抜いて体勢を入れ替え、右前蹴り、サイドキックと同じ攻撃を見せない。
プリムスの右の後ろ廻し蹴りを見切ってスウェイでかわすウスマン。プリムスの右ストレートをかわして右の蹴りを突く。
3R、プリマスの走り込んでの右の蹴りをかわすウスマンは、右ハイ、右カーフ。サウスポー構えになり右関節蹴り、左ストレートを突く。
右ミドルを返したプリマス。左ストレートを突くウスマンは、右で入って左ヒジを狙い、右ミドルも。サウスポー構えのままのウスマンは右回り。オーソに戻して下がりながら左ミドル!
右三日月蹴り。組んでも深追いはせず、首相撲にプリムスが押し込むが、突き放して右ストレート、カーフキック。
左ジャブのダブルで前に出るプリムスだが、ウスマンはジャブ&ロー。プリムスの入りに右を突く。プリムスは近い距離での打撃を狙う。
4R、左前足でハイをスナップを効かせて打つウスマン。オーソから左ボディストレート。プリムスは詰めるプリムスはダブルレッグも、スプロールするウスマンは左右からヒザ。
プリムスのケージ掴みにウスマンが同じ押し込んだところから再開し、クラッチ、回してテイクダウン!
クローズドガードのプリムスは首を引き寄せる。首を抜いてヒジを突くウスマン! 出血したプリムスは再び両腕でウスマンを引き寄せ、ラバーガード狙い。それも防ぐウスマンは上から細かく腹につく。
5R、サウスポー構えで右ジャブを突くウスマンに、右の連打で強引に前に出るプリムスだが、ウスマンは組ませず。右回りから左インロー! さらに右関節蹴り、左の蹴りを上下に蹴り分ける。
ワンツーで距離を詰めてきたプリムスにひらりと脇を潜り、押し込むウスマン。追うプリムスをさばき、左の蹴りを上下に打ち分け、プリムスが右で詰めてきたところにカウンターのダブルレッグテイクダウン!
下になるプリムスは、1、2R同様に首を抱き寄せるプリムスは金網まで這って立ち上がりに。それを再び寝かせたウスマンはヒジ! 出血したプリムスは金網に押し込まれたまま頭を潰され、ゴングを聞いた。
判定はフルマークの3-0(50-45×3)でウスマンが勝利。ライト級王座2度目の防衛とともに、11.18 パトリッキー・ピットブル・フレイレvs.アレクサンドル・シャブリーの勝者とGP決勝での対戦に駒を進めた。
王者はケージの中で「サンディエゴのみんなありがとう。やれることは全部やった。正直、シャブリーとはいい試合になる。自分にとって挑戦になる。パトリッキーもタフだ。彼は前戦RIZINチャンピオンを倒したから。正直、どっちが来ても自分がタフで受けて立つだけだ」と語った。
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▼Bellator世界女子フェザー級選手権試合 5分5R〇クリス・サイボーグ(ブラジル)王者 26-2-0[1R 4分01秒 TKO] ※パウンド×キャット・ジンガーノ(米国)挑戦者 14-4-0※サイボーグが5度目の王座防衛
1R、オーソドックス構えのサイボーグに、サウスポー構えのジンガーノは左から組みに行くが、サイボーグは左で差して投げて、スタンドに。
左インロー、右を突くサイボーグ。ジンガーノは後ろ廻し蹴りから、ニータップ気味に右を奥襟を取るように組むが、切るサイボーグが右を振る。
右ストレートに下がるジンガーノ。右に体勢が崩れると、そこにサイボーグはパウンドもジンガーノは中腰から立ちに。その足に右ローはサイボーグ!
再び右を振って首に巻いて投げようとするジンガーノだが、残すサイボーグはジンガーノを振り切り、金網に詰めて右!
遠間からニータップのジンガーノだが、切ったサイボーグがうつ伏せになるジンガーノに右アッパー、さらにパウンド連打に動けず。レフェリーが間に入った。
試合後、サイボーグは、「ハロー、サンディエゴ。ここは私のホーム。フラついた瞬間に自分の方が強いと分かったと思う。RIZINの榊原サンもここに来ている。日本で戦いたい」と、日本での試合をアピール。ケージの中で、この日サラ・マクマンをTKOに下したリア・マコートとフェイスオフを行った。
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▼Bellator世界女子フライ級選手権試合 5分5R〇リズ・カモーシェ(米国)王者 20-7-0[5R 0分17秒 TKO]×イリマレイ・マクファーレン(米国)挑戦者 13-3-0 ※体重超過※マクファーレンが1.6ポンドオーバーで変則王座戦に。カモーシェが3度目の王座防衛
かつてカモーシェのトレーニングパートナーだったマクファーレンは体重超過のため、変則王座戦に。
1R、ともにオーソドックス構えから。マクファーレンから先に左右を振るが、カモーシェはサウスポー構えにスイッチ。左右にサークリングして、マクファーレンの右のダブルをかわす。
マクファーレンは右オーバーハンドから組みの動きも深追いせず。中央を取るマクファーレンは左右で前に。さばくカモーシェはそこに右を狙う。
右のダブルのマクファーレン。かわすカモーシェは右のカウンター狙い。さらに右ロー。互いに慎重な5R戦の初回。
2Rも中央を取るのはマクファーレン。カモーシェの右を潜って近づくが、組みにはならず。サウスポー構えのカモーシェは、オーソドックス構えに戻すと右カーフ!
マクファーレンのワンツーに、サウスポー構えに戻す。左で飛び込むマクファーレンをかわすカモーシェ。マクファーレンの右フックの飛び込みに、カモーシェはダーティボクシングで右を突く。
カモーシェの右の蹴りに一瞬バランスを崩すマクファーレン。カモーシェは遠間から右オーバーハンドを強振する。かわすマクファーレンに、カモーシェはバックフィストの動き。
3R、サウスポー構えで入るカモーシェ。オーソにスイッチしての右ローにマクファーレンは体勢を崩す。さらに右ローのカモーシェ!
ダウンしたマクファーレンに深追いせず。立つマクファーレンはダブルレッグも切るカモーシェ。マクファーレンの右をかわし、左インローも。
マクファーレンの入りに右ローを突くカモーシェ。さらに右カーフにマクファーレンの足が流れる。続けての右カーフでマクファーレンは左足が踏ん張れず。強引に詰めてゴング。4Rへ。
4R、詰めて組もうとするマクファーレンだが、さばくカモーシェは右をかすめると、右ローにマクファーレンがダウン! ここも立つマクファーレンだが、なおもカモーシェは右ロー。前に出るマクファーレンは前のめりに倒れるがすぐに立つ。
今度はカモーシェの左インローに1回転するマクファーレン。サウスポー構えにするマクファーレンにカモーシェ踏み込んでの右ロー。互いに尻もちをつくが、すぐに立つ。追うマクファーレンにサークリングで捕まえさせないカモーシェ。その入りに右ローを突く。
右ローのダブルに崩れるマクファーレンは両手を挙げてバランスをとろうとする。左右で前に出るマクファーレンをさばくカモーシェはアウトキックで出入り。
5R、追うマクファーレンの左右に、カモーシェは右ロー! 声をあげて倒れるマクファーレンに、レフェリーが間に入った。
試合後、ケージのなかで「精神的に難しい試合だった」と語ったカモーシェは、「次は日本で渡辺華奈と戦いたい」と語った。
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【プレリミナリー】
▼バンタム級 5分3R〇ボビー・セロニオ3世(米国)[判定3-0] ※30-27×3×アルバート・ガルシア(米国)
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▼女子フェザー級 5分3R〇リア・マコート(英国)[1R 4分30秒 TKO]×サラ・マクマン(米国)
※スタンドバックにつくマクマンをマコートが払い腰で2度テイクダウン。ヒジ・パウンドでTKO
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▼ライト級 5分3R〇セルヒオ・コッシオ(メキシコ)[3R 4分05秒 三角絞め]×ジェシー・ロバーツ(米国)
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▼フェザー級 5分3R〇カイ・カマカ3世(米国)[判定2-1] ※30-27, 28-29, 29-28×ヘンリー・コラレス(米国)
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▼ヘビー級 5分3R〇スリム・トラベルシ(チュニジア)[1R 3分19秒 TKO] ※足を負傷×ダヴィオン・フランクリン(米国)
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▼ライトヘビー級 5分3R〇ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)[判定3-0] ※30-27, 29-28, 29-28×マチェイ・ロザンスキー(ポーランド)
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▼175ポンド契約 5分3R〇ムハメド・ベルハモフ(ロシア)[判定3-0] ※30-27×3×ハーマン・トラド(グアム)
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▼ミドル級 5分3R〇グラント・ニール(米国)[判定3-0] ※30-27, 29-28, 29-28×ロメロ・コットン(米国)
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▼女子フライ級 5分3R〇ジェナ・ビショップ(米国)[1R 2分45秒 腕十字]×イララ・ジョアニ(ブラジル)
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▼フライ級 5分3R〇ジョシュ・ホキット(米国)[3R 3分48秒 肩固め]×スペンサー・スミス(米国)
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【ポストリム】※メイン後に実施
▼女子フェザー級 5分3R〇ジャッキー・キャタライン(米国)[判定3-0]×ロハニー・サントス(ブラジル)
▼160ポンド契約 5分3R〇ドミトリー・フリツェンコ(ウクライナ)[判定3-0]×ジャスティン・モンタルヴォ(米国)
▼バンタム級 5分3R〇ブライス・メレディス(米国)[判定3-0]×ミゲール・ペイムバート(米国)