【RIZIN】朝倉海vs.皇治は合意に至らず「昨日の夜中はひょっとすると海とクレベルがやるんじゃないかって話まで行きました」（榊原CEO）

　2023年10月1日(日)ドルフィンズアリーナ（愛知県体育館）『RIZIN LANDMARK.6』の前日公開計量が、9月30日（土）名古屋市内にて15:15より行われた。 　公開計量に先立ち登壇した榊原信行RIZIN CEOは、9月24日のさいたまスーパーアリーナ『RIZIN.44』のリング上から交渉を開始していた、朝倉海vs.皇治のMMAルールでの対戦は合意に至らなかったことを発表した。 「先週のリング上でお話しをした朝倉海と皇治、どうなったんだという答えを皆さんにお伝えしていなかったのでそのことをお伝えしたいと思います」と切り出した榊原CEOは、次のように中止となった経緯を説明した。 「結果としては朝倉海と皇治、試合は行いません。残念ですか？ ファンの皆さんの反応が『そんなの組むな、バカ野郎』『見たくねえよ』との声をたくさんいただきながら、実はこの名古屋大会を本当に盛り上げるために朝倉海は7月の試合は怪我をして出られなかったんですけれど、何とか10月には間に合わせたい、そして一番は今年の大晦日のシーズンピークに試合をすることを念頭において、怪我の状況を見ながら10月に向けて調整をしたんですけれども、思ったほど怪我の回復が進まず。 　10月は大晦日へ向けたウォームアップの試合で誰か対戦相手としてふさわしい人がいれば出たいという想いで、時間の経過を見ながら名古屋の大会へ向けて僕らもカード調整をして。僕的には最終、皇治のMMAデビュー戦として朝倉海かいいんじゃないかというとこで皇治に伝えて。皇治も真剣に考えてくれました。いずれにしても彼はいま真剣にMMAにチャレンジしているので、デビュー戦が朝倉海って相当インパクトもあるし。とはいえ残酷ショーになる可能性も高いと思いますし、リング上で向き合えば手心も加えられない中で、RIZINとしてもここで無理してこのカードを組むのは、ここまで積み上げてきた歴史と競技に対するリスペクトを考えると組むべきではないとの判断に至りました。 　最後の最後まで、実は今日の朝まで最終、皇治と海はグラップリングの試合にしたらどうだとかこの1週間いろいろありました。MMAでやることを前提にして調整もした中ではお互い合意に至るまでのルールも見つけられない中で、やるべきではないという判断は数日前に行ったんですけれど、その後も海は何とか皇治選手以外で誰か自分の前に立って戦う人いないですかね、ということで調整をしましたが、最後は先週試合に出てくれたクレベル選手も前向きに考えるとか、いろいろなことを必死にみんなでやりながら、昨日の夜中はひょっとすると海とクレベルがやるんじゃないかって話まで行きましたけれど、アゼルバイジャン、大晦日を考えた時に、選手がここで痛んで大切な大晦日に穴をあけることがないように」 　と、この先を考えた結果、朝倉海も皇治も無理やり今大会に出すべきではないとの結論に至ったと話した。 　そして、「海と皇治を含めてその試合がなくても十分、名古屋大会はすでにラインナップしている選手たちが魅せてくれる」と、今大会に出場する選手たちに期待をかけた。