2023年9月24日、立川ステージガーデンで開催された『PANCRASE 337』の「30周年記念スペシャルボーナス」の結果が発表された。◆「KOP WIN」ボーナス(※最大100万円)第10代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト=新居すぐる
◆「BEST BOUT」◆「BEST FINISH」 (一本)※総額最大100万円
メインイベント フェザー級 第10代王者決定戦 5分5R〇新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT) 5位・65.65kg[2R 1分32秒 TKO/レッグチョーク]×亀井晨佑(パラエストラ八王子) 1位・65.75kg※新居すぐるが第10代王座に就く。
タイトルマッチの勝者に贈られる「キング・オブ・パンクラスWIN」ボーナスは、亀井晨佑(パラエストラ八王子)を、2R レッグチョーク(センタク挟み)で失神TKOに下した新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)に決定。また「BEST BOUT」「BEST FINISH (一本)」もこのタイトルマッチが選出された。
三部門で受賞した新居は、この日、初回から亀井の右アッパー。左右連打にダウンを喫するも立ち上がって払い腰で2度のテイクダウン。
2R、序盤は新居が右アッパー、ラッシュで前に出るが、亀井の右を浴びて新居は鼻から出血。シングルレッグからスタンドバックテイク。DJ式にいったん持ち上げて、落とし際で左腕を抱えてキムラ狙いへ。同時に頭をまたいでセンタク挟みでも絞め、タップしない亀井を失神TKOに下した。
苦しい時間帯を越えてフェザー級新キング・オブ・パンクラシストに輝いた新居は、試合後、ケージの中で、「第10代K.O.Pの新居すぐるです。いろんな人に感謝の気持ちがありますが、僕は北海道から出てきて、のびのび育ててもらいました。今日はお父さんとお母さんが出てきていますが、のびのび育ててくれてありがとうございます。RIZINで負けてから、離れた人もいるけど、ついてきてくれた人もいる。何回も心が折れそうになったけど、皆さんのおかげで戦えました、ありがとうございました。勝ってお酒を飲んで遊ぼうと思ってたですけど、こんなに殴られたら一週間くらいは飲めなさそう(苦笑)。PANCRASEは硬派な団体で、その中で、こんなにいいんだと思ってもらいたいので、華のあるチャンピオンになります」と、笑顔でコメント。
バックステージでは「亀井選手は想像以上に気持ちが強くて、センタク挟みにも最後までタップしなかったじゃないですか。すごいなと思いました。戦えてよかったです。僕に入ったパンチ、全然、危なかったです。何回も“もう終わりだ”と思って。みんなが応援してくれたので“まだ(終わっては)ダメだ”と行けましたが、それが何回もあって。
僕はランカーとそんなにやっていないで、こうして1位の亀井選手とやったんで、僕に不満がある選手もいると思うんですけど、前回、RIZINでやった飯田健夫も元々、修斗のランキング1位で、亀井選手も1位だから、文句を言わせたくないというのと、PANCRASEのチャンピオンとして海外の選手とも戦ったり、RIZINでも、今度はPANCRASEのチャンピオンとして他団体のチャンピオンを倒したいという気持ちがあります。ベルトをいいものにどんどん、自分がしてしていきたいという思いがあります。応援ありがとうございました。これからも面白い試合をどんどんしていきますので、格闘技も僕のSNSもぜひチェックしてください。応援よろしくお願いします」とのコメントを残している。
また、もうひとつの「BEST FINISH (KO)」は、第11試合で、GRANDウェルター級前王者の川中孝浩(BRAVE GYM)を1R、KOに下した押忍マン洸太(DESTINY JIU-JITSU)が受賞。
◆BEST FINISH (KO)
第11試合 ウェルター級 5分3R〇押忍マン洸太(DESTINY JIU-JITSU) 4位・77.55kg[1R 2分32秒 KO] ※右ハイキック×川中孝浩(BRAVE GYM)※GRANDウェルター級 前王者・76.95kg
押忍マンは序盤の川中のボディロックテイクダウンでサイドを奪われながらも右で差して立ち上がり。サウスポー構えの川中に遠間から右ハイキック一閃! 川中をマットに沈めている。
なお選外ながら、同大会では、河村泰博のダースチョークでの一本勝ち、ムハンマド・サロハイディノフ、住村竜市朗のパウンド・ヒジによるTKOとフィニュシュも多く、ボーナス候補に挙がるも選から漏れた選手の今後も注目される。