2023年9月16日(土)東京・後楽園ホールで開催された『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.4』の第4試合、KNOCK OUT-BLACK-49kg契約3分3R延長1Rでチャッキー(台湾)に2R2分58秒、ヒザ蹴りでTKO勝ちしたぱんちゃん璃奈(フリー)。
これでデビュー以来の無敗記録が15勝(3KO)無敗となったぱんちゃん。試合翌日に行われた一夜明け会見では「今回、いろんなトレーナーさんから『この威力はヒザで倒せるから』と言われたのでヒザを出したかったんですけど、ミットでしかやっていなくて試合でどう出していいのか分からなくて、やっぱり1R目は出ませんでした。3分が終わってコーナーに帰った時にウィラサクレック会長に『何が足りないんですか?』と聞いたら、『ぱんちゃんはゆっくりしすぎだよ。なんでそんなゆっくりしてるの? もうちょっと速くしなきゃ、ヒザを出せば100%KOできるんだからヒザをなんで出さないの?』と言われて。会長はなんかけっこう言うなと(苦笑)。2R目からはタイミング的にここかなと思うところで出していきました」と、ヒザ蹴りには試合前から自信があったこと、ウィラサクレック会長に檄を飛ばされてヒザが出るようになったと振り返った。
今後については「どんなぐちゃぐちゃな勝ち方でも、倒す感覚っていうのが身に付けばちょっと変わるのかなと。海外の世界のベルトを持っている女子選手たちとスパーをやってきて、頂点のレベルが分かったので、世界の選手たちに挑戦していきたいなと思っています」と、世界に出て行きたいとの目標を掲げる。
次の試合はなんと「1カ月後ぐらいにしたいなと思っています」と言い、「年内2試合したいので、その次は12月ぐらいに出たいですね」と今年残り3カ月で2試合やりたいと意欲的。
相手の希望は「特にないです。試合がしたいだけなので」と試合経験を積むことが目標だとした。
また、11月の『KNOCK OUT』は全試合オープンフィンガーグローブ着用のREDルール(ヒジ打ちあり、首相撲からの攻撃が無制限)で行われるが、ぱんちゃんもOFGマッチに興味はあるかと聞かれると「そんなにないです。ムエタイ(REDルール)をやるとなると、1カ月の準備期間では出れないです。ヒジありをやったことがないので。やるなら負けたくないので、今最短で出来るのはやっぱりキックルール(KNOCK OUTではBLACKルールと呼ばれる)かなと思っています。将来的にはムエタイもやってみたいとは思うんですけれど、キックで頂点を取るまでは考えられないです。器用じゃないので。二刀流しようとは別に思っていないです」と、興味がないという。
世界との戦いについては「4月に初めて世界チャンピオンとスパーした時は、何の攻撃も当たらなかったんですよ。圧というか、テクニックか何が違うなと思って。6月にも行ったらちょっと当たるようになって、前回8月に行った時に初めてクリーンヒットできた時に凄く自信になりました。日本で教えてもらった技術が、世界の選手たちに当たる時があるということが自信になって。その当たる回数が結構増えていき、自信になりました。いま世界トップ選手とやったらまだ負けると思うんですけれど、1年以内に勝負したいと思っています」とスパーリングでは世界に通じる手応えを感じており、1年以内に勝負してみたいとの目標を掲げた。