2023年11月4日(土)アゼルバイジャン・ナショナルジムナステイックアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』の対戦カード発表記者会見が9月13日(同14日)、同地にて行われ、会見後、榊原信行RIZIN CEOが囲み取材に応じた。
現RIZINフェザー級王者ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)に、鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が挑戦する「RIZINフェザー級タイトルマッチ」が行われることが発表された。
鈴木は6月の『RIZIN.43』で前王者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)とタイトルマッチを行う予定だったが、クレベルの体重超過によりノンタイトル戦に変更となり、キャッチウェイトで行われた試合でクレベルに敗れている。
ノンタイトル戦になったとはいえ、鈴木に1年に2度タイトル挑戦のチャンスを与えることに迷いはなかったかと聞かれた榊原CEOは「特に迷いはなく、流れで言うと当初はクレベルvs.金原の結果も見ながら挑戦者を決めようと思っていました。千裕はクレベルに負けてその後はパトリシオに勝っていて、アゼルバイジャン大会が行われる中でいろいろな勝負の綾でケラモフがタイトルを獲った、クレベルvs.金原が決まっていることも含めて、ケラモフはタイトルマッチにしようという流れの中で鈴木千裕にしようと。そこに迷いはなかったです。鈴木千裕にそのチャンスを与えることに迷いはなかったし、結果いかんによって大晦日がどうなるかってことですね。千裕は連戦になる可能性もあるし、ケラモフも基本連戦する。2人とも大晦日は出たいし、出るつもりでいる。もちろん勝敗にもよりますが」と答えた。
9月24日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.44』、10月1日(日)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される『RIZIN LANDMARK.6』で活躍した選手をアゼルバイジャン大会に抜擢する可能性については、「あまりそこは考えていなくて」と榊原CEO。
「9月24日と10月1日の結果いかんで大晦日の枠を獲得できるのかはあるけれど、アゼルバイジャンの残り5~6試合のマッチアップはほぼ出来あがっているので、近々発表させてもらいます。バクーという立地を活かしていろいろな国の選手たちを普段日本に呼んでくるのは大変だなっていう距離感の国も含めて、ニューカマーをチャレンジとして迎え入れることで考えています。今回の結果いかんでは今後日本の大会に出てくる選手がいるかなと思います」と、ヨーロッパの初参戦選手が多くなるとした。
「せっかくなので国際色を豊かな大会にしていきたいというアゼルバイジャン側の意向もあるので、日本人が全部ではなく、鈴木千裕、武田光司、日本人は出てもあと1人。それ以外は海外で国際色豊かな選手をマッチアップしたい」
そのもう一人の日本人選手は平本蓮になる可能性はあるのかとの質問には「コミュニケーションはしているし、連絡もとっています。どこで彼がどのようにリスタートするかは白紙の状態なので日本に戻ってからコミュニケーションをとりたい」と、まだ白紙の状態だとする。
今大会の特別サイトもオープンし、「チケットは昨日の夜から電子チケットで世界へ向けて売り出されています」とのこと。「国営放送も来ているし、かなり国内でのプロモーションは進んでいます」と順調な様子。
「アゼルバイジャン以外にも近隣諸国の選手も出るし、日本からもお問い合わせがあります。観戦ツアーを組みたいんですが、航空運賃がめちゃ高いんですよね(苦笑)。それでも日本のお客さんが来れるリーズナブルな価格設定が出来るように一生懸命やっています。アゼルバイジャンの国以外、ヨーロッパも近いので飛行機で2~3時間で飛んで来れる距離なので、いろいろな国のお客さんが来場してくれると思います」
また、今後の海外大会に関しては「積極的にやっていきたい」という。
「RIZINも8年目に入って、メイウェザーと取り組みをしたり、海外選手の活躍だったり、プレゼンスも高めているので、根がはれる形の海外進出をしていきたい。スタンプラリー的に海外でお客さんが入らない大会をやっていってもしょうがないので。いろいろな国に行けたらと思っています」と、ただ海外で開催するだけでなくその国にRIZINが根をはれるような大会を開催していきたいと語った。