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【PANCRASE】初参戦SARAMI「ずっとアトム級で試合がしたかった」、沙弥子「練習仲間だけどSARAMI選手とも戦いたい」、ジェニー・ファン「台湾人として初代王者に」=12月24日(日)横浜武道館

2023/09/13 12:09
 2023年12月24日(日)神奈川・横浜武道館で開催される、パンクラス30周年記念大会2『PANCRASE 340』にて、「初代・アトム級女王決定4人トーナメント」一回戦が行われることが11日、発表された。  現時点での出場決定選手は下記3選手。もう1名は、決定次第発表となる。クリスマスに準決勝が行われ、2024年3月に決勝=王者決定戦が行われる。  下記に、3選手のコメント全文を紹介したい。 ◆初代アトム級(47.6kg以下)女王決定4人トーナメントジェニー・ファン(同級1位)7勝5敗1NC沙弥子(同級2位)7勝2敗SARAMI(PANCRASE初参戦)17勝14敗TBA(※後日決定)  現PANCRASEアトム級1位のジェニー・ファン(AACC/台湾)は、テコンドー&柔道ベース。ONE Championshipで活躍後、2022年12月の横浜大会でPANCARSE初参戦。今回のトーナメントに出場する沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)に2R リアネイキドチョークで一本勝ち。2023年6月の前戦でも修斗で古賀愛蘭にクラークプラッタを極めて連続一本勝ちしている。 ジェニー・ファン(AACC/台湾)「AACCで強い女子選手たちに毎日倒されていて。今はもう去年のジェニーじゃなくてニュー・ジェニー」 「夢に一歩近づいたと思います。私はこの試合に勝って3月に決勝にチャレンジすることを希望します。私の家族は私が格闘技選手になることにずっと反対でした。しかし私は格闘技に対する情熱と確固たる意志を示したかったです。ベルトを手に入れたいのは、単に目標を達成できるということを証明するだけでなく、それを通じて、私が好きなことを楽しんで、その上で努力する自分になりたいということを伝えたいし、家族はもちろん反対する声も多く、諦めそうになったこともありましたが、私は諦めずに努力を続けてきました。3月にタイトルベルトにチャレンジすることができたら、それは私自身にとって大変大きな意味があります。次のトーナメント、頑張ります。ありがとうございます。  今回の試合はみんな経験豊富な選手で、対決が楽しみであります。 (自分の今の成長、日本にきてからの進化について)日本にはアトム級の強い選手が多く、それが私が日本に来た理由です。アトム級の中で勝つことは簡単なことではないと思っています。クイーン・オブ・パンクラスになるために一生懸命準備をしています。 (王者になる自信は?)去年、12月に、PANCRASEで試合させてもらったときからずっと練習を積み重ねて日本語学校にも行きながらも毎日練習に練習を重ねています。AACCには多くのよい女子ファイターと強い練習がいて阿部(裕幸)コーチもとてもたくさん助けてくれて毎回トレーニングするたびどんどん強くなっている自信があります。12月しっかり勝って3月に繋げたいと思っています。 (ベルトの価値について)PANCRASEには長い歴史があって、他の国でも有名で自分もこのMMAの舞台を知っていましたから、初のアトム級王座トーナメントに出られるということで、もしベルトを取ったらと思うとすごく興奮しています。 (最後の1枠に出場してほしい選手は?)この階級で、強い選手はたくさんいて、思いつくような選手はいませんが、強い選手とやりたいです。 (初代アトム級女王ということに対して)台湾にはMMAチャピオンがいないから、台湾人として初代王者になれることで、台湾の人をインスパイアできると思うし、これからの人にとってもいろんな変化が起きて、いいことが起こると思う。 (リベンジについて、望むところ?)沙弥子選手ももちろん強くなっているだろうし、私も強くなっているから違う戦いになります。前のビデオを見返しても、自分自身が違うと思っていて、AACCでは強い女子選手たちに毎日倒されていて。今はもう去年のジェニーじゃなくてニュー・ジェニーです。12月24日、応援よろしくお願いします。みなさんトーナメントを見に来てくださいね。 [nextpage] 沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)「私が『ベルト欲しい』と言わなかったら集まらなかったメンツ。言い出しっぺが獲るべき」  同級2位の沙弥子は、柔道ベース。MMA6連勝後、昨年12月のジェニー・ファン戦で初黒星。7月のPANCRASEでMIYUを相手にトップキープ&パウンドでドミネイト。判定勝ちで復活を遂げている。 「このベルトをかけたトーナメントを今年開催していただけることに心が踊っています。どの選手とあたっても華やかな試合、楽しい試合になることは間違いないとは思っています。またこのベルトを作っていただいたことによって、新しい若い選手たちからPANCRASEのアトム級で戦いたいと思ってもらえたらさらにいいかなと思っています。まずは12月24日の試合、しっかり勝って決勝に繋げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 (出場決定選手について)ジェニー選手と同じ意見ですが、オールラウンダーで好戦的な、戦いが好きな女たちが集まったんじゃないかと思っています。 (ずっとPANCRASEで、ベルトを望んでいた思いは?)私が『ベルト欲しい』と言わなかったら集まらなかったメンツだと思うので、私が獲って、やっぱり言い出しっぺが獲るべきだと思うので、誰にも譲らない、ベルトは私が巻くという強い意志を持って、決勝まで戦いたいと思います。  ベルトを獲る=強さの象徴ということもそうですが、私の強さ以外の部分で、サポートしてくれている人たちへの恩返しだったり、自分がやってきたことの肯定になると思うので、まずはこのベルトを自分が獲ることによって、強さの象徴として……なんと言ったらいいのかな、やっぱり、自分がやってきたことの肯定にもなり、サポートして力添えしてくれた方たちの肯定にもなるので、それも踏まえて、しっかり勝ってチャンピオンになりたいと思います。 (どんな試合を?)私は結構、頭が固いタイプなので、柔軟に、ケースバイケースで、その場、その場で対応していくような感じで試合して勝ち上がっていきたいと思います。 (最後の1枠に出場して欲しい選手は?)世界にはいろんな強い選手がいるので誰がとかちょっと分からないので、来た人を倒すだけってことだけです。 (練習仲間のSARAMIから『私は仲良くはしていたい』と言われて)私もそこはそう。 (初代女王について)初代のベルトというのは、ここからアトム級のベルトの歴史が始まる大事なものなので、一番最初に私の名前を刻みたい。 (当時のリベンジをジェニーに先にしたいか、その次の機会か)そうですね、もちろんリベンジはしたいですけど、SARAMI選手とも試合はしたいので、ここは何とも言えないです。どっちとも試合したい。リベンジしたいし、SARAMI選手とこうして戦うことをしたいので。華やかで、熱く激しい試合をしますので、是非みなさん会場で応援よろしくお願いします。 [nextpage] SARAMI(パンクラスイズム横浜)「パンクラスイズム横浜に偉大な先輩方がいる。PANCRASEの歴史の1人になれるように」  PANCRASE初参戦となるSARAMI(パンクラスイズム横浜)は、5年ぶりのアトム級参戦。ファンと沙弥子の試合数を合わせてもそのキャリアには届かないベテラン。12年7月のJEWELSでプロデビュー後は、DEEPを主戦場にアトム王座にも挑戦。2021年11月には修斗で黒部三奈に判定勝ちで、第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者に輝いている。沙弥子とは横浜練習仲間でもある。 「今回のこのお話をいただいたときに、私がプロデビューしてから10年間ほかの団体ではありましたが、積み上げたものは間違っていないのだなとすごい思いました。(パンクラスイズム横浜に所属し)一番縁がありそうで遠かった憧れのPANCRASEでベルトをかけて試合ができるということに、本当に嬉しく思っています。まずは12月24日、1回戦に勝ってSARAMI史上最高のものを作っていきたいと思います。 (ほか出場選手について)まずジェニー選手は勝負強い選手だなと前回見て思いました。沙弥子選手はすごく仲のいいお友達で、できれば対戦はしたくなかったのですが、まさか同じトーナメントに出ることになって縁があるんだなと思っています。 (PANCRASEに参戦しベルトを狙う思いは)修斗でチャンピオンになって、ベルトがあったことで自分の格闘技人生が肯定されたのですが、無くなってしまって、すごい落ち込んで、これからどうしようという気持ちになったときにこの話をいただき、ずっとアトム級で試合がしたかったので、そのタイミングでベルトができて。このベルトを巻くのにふさわしいのは私だと思うので、必ず巻きたいと思います。  このメンバーで私が一番経験値があって、ベテランと呼ばれる立場だと思いますが、修斗のベルトを失ってもう一度自分を見つめ直していま作り直していて、今は正直自信はないですけれど、12月24日に完璧に作り上げる、そういう目標を持ってやっています。 (PANCRASEという団体について)PANCRASEの長い歴史があって、私は昔から、その歴史のなかで作られたパンクラスイズム横浜で練習をしていて、偉大な先輩方がいて、今までベルトに対して、自分が獲りたい、自分が一番になりたいという気持ちでやってたんですけど、今回に関してはPANCRASEの歴史の1人になれるようにPANCRASEとか日本のMMAがもっと新しいものに変わっていくきっかけになるような存在になりたいと思います。 (出場してほしい選手は?)特別、誰ということはないですけど、UFCに出るような、わけがわからないぐらい強い海外選手が来てくれたら、すごい嬉しいと思います。 (沙弥子選手とは今も練習? 3月までは仲良くしない?)まあ、そこはあの……私は仲良くはいたい(笑)。 (ジムに歴代のパンクラシストがいるが)何か声をかけられたりは特別ない。そういうのは直接はないけど、パンクラスイズム横浜に移籍して、一番縁がなかったPANCRASEにやっと出ることが出来て、そういう縁だったのかなと。タイミングが最高のタイミングでした。 (「初代」ということに対して)初代ということに特別なこだわりはないですが、初代王者になることで、PANCRASEの歴史の一員になれるということで獲りたいと思います。 (練習仲間の沙弥子から「対戦したい」と言われて)まさか、でした。誰とでも試合して勝ちます。熱い試合をして、皆さんが最高のクリスマスを送れるような試合をしたいと思います、応援よろしくお願いします」 [nextpage] 坂本靖 本部長「好戦的な3人の女子に割って入る日本人選手が果たしているのか。海外にオファーも」 「(あと1人を決める要素は)先ほどから主催者から全く何も言っていないのに「3月」という言葉が出ていますが(笑)、隠しているわけではないのですが、その通りで、決勝戦は3月末の予定です。沙弥子選手が言う通り、好戦的な3人の女子に割って入る日本人選手が果たしているのかなと思い、正直なところ、海外にオファーをしています。PANCRASEの初代を決めるトーナメントだったら、ぜひ出たいという候補がマネージャーから来てはいますが、もしこの3人に割って入る日本人選手が誰か出るというのなら、残り一枠、誰が入るかを検討したいと思います」
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