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2023年12月24日(日)神奈川・横浜武道館で開催される、パンクラス30周年記念大会2『PANCRASE 340』にて、「初代・アトム級女王決定4人トーナメント」一回戦が行われることが11日、発表された。
現時点での出場決定選手は下記3選手。もう1名は、決定次第発表となる。クリスマスに準決勝が行われ、2024年3月に決勝=王者決定戦が行われる。
◆アトム級(47.6kg以下)※王者空位
ジェニー・ファン(同級1位)7勝5敗1NC
沙弥子(同級2位)7勝2敗
SARAMI(PANCRASE初参戦)17勝14敗
TBA(※後日決定)
現PANCRASEアトム級1位のジェニー・ファン(AACC/台湾)は、テコンドー&柔道ベース。ONE Championshipで活躍後、2022年12月の横浜大会でPANCARSE初参戦。今回のトーナメントに出場する沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)に2R リアネイキドチョークで一本勝ち。2023年6月の前戦でも修斗で古賀愛蘭にクラークプラッタを極めて連続一本勝ちしている。
「AACCには多くの女子ファイターがいて、私を叩きのめします。毎回トレーニングするたびにどんどん強くなっている自信があります。12月に勝って3月に繋げたいと思っています。いま台湾女子でチャピオンはいないので、台湾人としても私がベルトを巻くことで、これから続く人にとってもいいことだと思います」(ファン)
同級2位の沙弥子は、柔道ベース。MMA6連勝後、昨年12月のジェニー・ファン戦で初黒星。7月のPANCRASEでMIYUを相手にトップキープ&パウンドでドミネイト。判定勝ちで復活を遂げている。
「私が『アトム級のベルトが欲しい』と言わなかったら集まらないメンツ。強さの象徴としてベルトが欲しい。それが自分がやってきたことの肯定になる。誰にも負けずに、初代アトム級のベルトに私の名前を刻みたい」(沙弥子)
PANCRASE初参戦となるSARAMI(パンクラスイズム横浜)は、5年ぶりのアトム級参戦。ファンと沙弥子の試合数を合わせてもそのキャリアには届かないベテラン。12年7月のJEWELSでプロデビュー後は、DEEPを主戦場にアトム王座にも挑戦。2021年11月には修斗で黒部三奈に判定勝ちで、第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者に輝いている。沙弥子とは横浜練習仲間でもある。
「このトーナメントに呼ばれたのは、今までほかの団体で積み上げたことが間違っていなかったということ。パンクラスイズム横浜に所属しながら、PANCARSEは縁がありそうで遠かった。憧れのPANCARSEで試合し、“サラミ史上最高のもの”を作っていきたいと思います。沙弥子選手は勝負強い選手で、すごく仲のいいお友達。できれば戦いたくなかったですが、これも縁があるトーナメントだなと思います。このメンバーで一番経験値があって、このベルトを巻くのにふさわしい選手は自分。皆さんが最高のクリスマスになるように熱い試合をして、長い歴史があるなかで、パンクラスイズム横浜のチームには偉大な先輩方がいて、私も歴史の1人なれるように、ベルトを獲りたい」(SARAMI)
残り1名のトーナメント出場選手について、PANCARSEの坂本靖本部長は会見で、「好戦的な3人の女子に割って入る日本人選手がいるのかなということで、海外にオファーをしています。『初代王者決定トーナメントだったら、ぜひ出たい』と候補は来ています。もしこの3人の中に入る日本人選手がいるなら、検討していきたい」とした(※追記あり)。