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2023年9月9日(土)、豪州シドニーのクドス・バンク・アリーナで開催される『UFC 293: Adesanya vs. Strickland』に向けて8日、同地にて公式計量が行われ、シェーン・ヤングを除くほか選手全員が計量をパスした。
メインの「UFC世界ミドル級選手権試合」(5分5R)を戦う王者イスラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)は184.8ポンド(83.82kg)、挑戦者ショーン・ストリックランド(米国)も184.9ポンド(83.86kg)でパス。
公開計量では、黒のハットに白Tシャツ姿のままスケールに乗ったストリックランドに対し、“ザ・ラスト・スタイルベンダー”アデサニヤは、ナイジェリアカラーの首飾りをつけて周囲にキスを投げて合掌。フェイスオフでは上衣を脱ぎ捨てて“Fワード”で中国でのキャリアを皮肉り笑顔のストリックランドに対し、アデサニヤは無言で挑戦者を見つめた。
先にストリックランドがシドニーの観客からのサポートに感謝の言葉を述べ、「お前らのためにウォーに行く。いくつか脳細胞を失ってくる」とマイクで語ると、続けてアデサニヤは今日の成功について、「それは僕のことではなく、僕たちの後ろに素晴らしいチームがいて素晴らしい文化があるということ。明日があるのでもう十分だ」と語り、ステージを後にした。
また、フライ級で3連勝中のマネル・ケイプ(ポルトガル/アンゴラ)と、欠場したカイ・カラ・フランスの代役として19日前オファーでケイプと緊急対戦するフェリペ・ドス・サントス(ブラジル)も計量をパス。
7日の会見では、会場客席にカラ・フランスの姿を見付けてペットボトルを投げつけ、「目の前に弱虫がいる。3週間も時間があったのにお前は有罪だ。お前のせいで日曜は殺人事件が起こる」と言い放ち、カラフランスのチームメイトのアデサニヤから「敬意を払う必要がある」とたしなめられ「黙って座ってろ、お前の相手はストリックランドだ」と、言い返すなど乱闘騒ぎを起こしたケイプは、この日もテンション高め。
大ブーイングの中、公開計量に登場したフライ級10位のケイプは、黒のサングラスをかけてシャドーボクシングをしながら檀上に上がり、126ポンド(57.15kg)でパス。125.4ポンド(56.88kg)だったフェリペ・ドス・サントスのもとに歩み寄り、握手をかわすとそのまま大きくスタンスを広げてドス・サントスに近づき下から煽るように顔面を近づけた。その挑発的行為にドス・サントスも咆哮。ダナ・ホワイト代表がケイプの右ヒジを掴んで分ける場面も見られた。
なお、アーリープレリムのフェザー級のシェーン・ヤング(ニュージーランド)が149.75ポンド(67.92kg)の体重超過。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のミランダに報奨金の30%を支払う。
大会の模様は、日本時間10日(日)7時30分にスタート予定のアーリープレリム3試合、9時開始のプレリム4試合、11時に始まるメインカード5試合を含む全試合が『UFC FIGHT PASS』ならびに『U-NEXT』でライブ配信される。