2023年9月2日(日本時間3日)、フランス・パリのアコーアリーナにて『UFC Fight Night: Gane vs. Spivac』が開催された。2万人収容の同アリーナのチケットは完売。『ラ・マルセイエーズ』の大合唱のなかメインが始まった。
【メインカード】
▼ヘビー級 5分5R〇シリル・ガーン(フランス)12勝2敗(UFC9勝2敗)[2R 3分44秒 TKO]×セルゲイ・スピバック(モルドバ)16勝4敗(UFC7勝4敗)
ヘビー級1位、地元フランスのガーンは、2023年3月の『UFC 285』のヘビー級王座決定戦でジョン・ジョーンズに1R ギロチンチョークで敗れて以来の試合。2年連続でパリ大会のメインを務める。
8位のスピバックは、2023年2月の『UFC Fight Night』でデリック・ルイスに1R肩固めで勝利して以来の試合で3連勝中。強いテイクダウンを武器とする。
1R、ともにオーソドックス構えから。ガーンはサウスポー構えになり低い手の位置から細かいステップを踏む。観客の大合唱のなか、スピバックの右、ダブルレッグ狙いを切るガーン。2度目のダブルレッグもケージに跳ぶようにして切って右ヒザをボディに突く。左顔面と上下に散らすと、さらに右ボディ! 右ロー。
右ローを受けたスピバックは左から右も、ガーンの右ジャブにガードを上げると右ボディを被弾する。ホーンと同時の右ボディ打ちも。
2R、慎重な展開から上下にフェイントをかけながらジャブ打つガーン。スピバックは左右で飛び込むが、ガーンはかわす。頭が下がると、そこに首相撲ヒザはガーン!
腹を効かせられたスピバックはさらに右ボディストレートを浴びてくの字になりサークリング。ガーンは金網に詰めてワンツーの左! さらに右の打ち下ろし! 右アッパー! 跳びヒザ。左ボディを浴びて、金網にくぎ付けになるスピバック。
そこに右のハンマーフィストをスタンドのまま6連打! スタンドで頭を押えて丸まり動きが止まったスピバックを見て、レフェリーが間に入った。圧勝したガーンはハートマーク。試合後には再びヘビー級チャンピオンベルトを目指すことを宣言した。
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▼女子フライ級 5分3R〇マノン・フィオロ(フランス)11勝1敗(UFC6勝0敗)※UFC6連勝[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ローズ・ナマユナス(米国)11勝6敗(UFC9勝5敗)※フライ級転向
MMA10勝1敗のフィオロは、11カ月振り復帰戦。5連勝中で、2022年10月の前戦はケイトリン・チョケイジアンに判定勝ち。
元ストロー級王者ナマユナスはフライ級に転向。2022年5月にカーラ・エスパルザにスプリット判定で敗れて王座陥して以来の復帰戦となる。
1R、サウスポー構えのフィオロ。オーソのナマユナスは左のサイドキック、右ストレートを突いて横を走り抜ける。左のサイドキックを掴むフィオロだは、足を抜くナマユナスは左アッパーも狙う。
フィオロはワンツー。細かいステップでかわすナマユナスはダブルレッグも、ここは階級差を感じさせるディフェンス。
右ジャブを突くフィオロをかわすして左を打ち込むナマユナス。フィオロも右サイドキック、左ロー、左ハイ。ワンツーからシングルレッグに入るナマユナスだが、切られる。
2R、左から右を狙うナマユナス。フィオロは右前手フック。さらにワンツー! 崩れたナマユナスを追うフィオロは右で差して組み。左ヒザを効かせる! 離れるナマユナスは苦しい展開だが前に。
フィオロの右のサイドキックとナマユナスの右ハイが交錯。フィオロの右の蹴りの打ち終わりに左を当てたナマユナス! 尻もちをついたフィオロだが、立ち上がると互いに頭を下げたところにナマユナスの頭が、フィオロの右側頭部に当たり、出血。再開。詰めるナマユナスに右前手オーバーハンドを狙うフィオロ。
3R、最終回。頭をレベルチェンジさせて出入りのナマユナス。シングルレッグに入るも切るフィオロ。ナマユナスの右ダブルをかわしてシングルレッグに入るも、切るフィオロ。
フィオロの左に頭を下げて出入りのナマユナス。その詰めにサークリングするフィオロはカウンター狙い。圧力をかけなおすフィオロ。ナマユナスの右ハイに左ハイを返すと、左右でラッシュ! しかし、すぐに押し戻すナマユナスが右で差して押し込み、それを左の蹴りでつき放すフィオロ。ナマユナスはフィオロの前蹴りの打ち返しを掻い潜って前に出て詰めて組むもフィオロが凌いでゴング。
判定は3-0(30-27, 29-28×2)で階級アップに挑戦したナマユナスを退けた。
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▼ライト級 5分3R〇ブノワ・サン・デニ(フランス)12勝1敗(UFC4勝1敗)※UFC4連勝[2R 4分44秒 TKO]×ティアゴ・モイゼス(ブラジル)17勝7敗(UFC6勝5敗)
地元フランスのサン・デニは柔道出身でフランス特殊部隊に所属していたこともあるという。2021年10月のUFCデビュー戦はウェルター級でエリゼウ・ザレスキに判定負けも、ライト級に落としてからは3連勝。2023年7月の前戦はイスマエル・ボンフィムをリアネイキドチョークで極めている。
モイゼスは。6勝のうち3つの一本勝ちを誇るグラップラー。2試合連続リアネイキドチョークで一本勝ちをマークしている。
1R、サウスポー構えのサン・デニの左が、オーソのモイゼスの下腹部に入りローブローに。中断後、再開。右ハイを打つモイゼス。サン・デニは再び左ローもベルトライン下のローブローに。
ワンツーから左の蹴りで金網に詰めるサン・デニ。サークリングでかわすモイゼスをさらにワンツーで詰めてダブルレッグからスタンドバックにつくも離れるモイゼス。
左ストレートで詰めるサン・デニだがそこに右を合わせるモイゼス。サン・デニのダブルレッグに足関節を合わせてバック狙いも正対するサン・デニが上に。パウンドに出血するモイゼスは潜りからヒザ十字!
深めに入るが、蹴って抜けたサン・デニは再び左右で前に。しかしガードが空くサン・デニにモイゼスも右を合わせる。
2R、上体を立てて右から左ストレートを突いて金網に詰めてダブルレッグからスタンドバックにつくサン・デニ。モイゼスの背後からヒザを突くも離れるモイゼス。サン・デニの大きな左をブロッキングで右を打ち返すモイゼス。ダブルレッグを金網までドライブしてクラッチ、テイクダウン! しかしサン・デニもフックガードから立ち上がり。
スタンドバックを奪いモイゼスを崩して両手を着かせてパウンド! 亀のまま立てないモイゼスを長く見ていたレフェリーだが、一方的に打たれるままのモイゼスを見て、レフェリーが間に入った。
UFC4連勝をマークしたサン・デニは「俺にボクシングで勝てるやつはいない。誰も俺を止められない」と咆哮した。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇ヴォルカン・オーズデミア(スイス)19勝7敗(UFC7勝6敗)[1R 3分46秒 リアネイキドチョーク]×ボグダン・グスコフ(ウズベキスタン)14勝3敗(UFC0勝1敗)
ライトヘビー級9位のオーズデミアが、ノーランカーのグスコフと対戦。
王座挑戦経験もあるオーズデミアは、2連勝からイリー・プロハースカに49秒KO負け。マゴメド・アンカラエフに判定負けで連敗も、2022年7月にポール・クレイグに判定勝ち。10月の前戦はニキータ・クリロフに判定負けとUFC6勝6敗の五分。
対するは欠場したアズマト・ムルザカノフの代役のウズベキスタンのグスコフに。MMA Series 等で4連勝中で、ボクシングとキックがベースという。
1R、ともにオーソドックス構え。緩急をつけて右から左を狙うグスコフ。かわしたオーズデミアは右ローを効かせる。サウスポー構えになり左ストレート。そして詰めていきなりダブルレッグテイクダウン!
金網使い立って離れて右ストレートはグスコフ! しかし、左フックを当てたオーズデミアは、左のクリンチボクシングでダウンを奪い、パウンドでマウント。背中を見せたグスコフにパウンド、首を開けさせてリアネイキドチョークを極めた。勝利コールに“ノータイム”のポーズを見せた。
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▼フェザー級 5分3R〇ウィリアム・ゴミス(フランス)13勝2敗(UFC3勝0敗)[3R 2分20秒 TKO] ×ヤニス・ゲムーリ(フランス)12勝2敗(UFC0勝1敗)
1R、サウスポー構えのゴミスに、オーソからサウスポー構えになるゲムーリ。オーソに戻したゲムーリはインロー。ゴミスは右インローを当てる。歩きながらスイッチするゲムーリ。ゴミスは喧嘩四つで前足で前足に関節蹴り、さらに互いにロー。ゴミスは右ローをジャブ代わりに使う。
右の関節蹴りを当てるゴミス。さらに右ロー。ゲムーリは右ハイ。そこにゴミスは左ストレートを狙う。ゲムーリの左ハイの打ち終わりにゴミスは左ストレート、右の蹴りとまとめる。
2R、ジャブから左ストレートを突くゴミスが前に。シングルレッグのゲムーリだが、その首をギロチンチョークから金網に押し付けてネックロックで絞るゴミス! いったん座り込みそうになったゲムーリは首を抜き、再びテイクダウン狙いもゴミスは突き放す。
右ローのダブルはゴミス。ゲムーリもサウスポー構えになり右ハイ狙い。ゴミスは二段蹴り、後ろ蹴りを遠間から見せる。
3R、関節蹴りを放すゴミスに、詰めて右差しで押し込むゲムーリだがブレーク。左スーパーマンパンチのゲムーリをかわして蹴りはゴミス。左の前蹴りが金的の横上をかすめ、ゲムーリはローブローを主張し、間を置くが、それを有効打と認めたレフェリーがゲムーリの戦意喪失とみなし、ゴミスのTKO勝ちとなった。
UFC3連勝となったゴミスは、「10年以上やっているから的確に打っている。フェアな判断のレフェリーに感謝している」と語った。
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▼フェザー級 5分3R〇モルガン・シャリエール(フランス)19勝9敗(UFC1勝0敗)[1R 3分51秒 KO] ※右ミドル→右アッパー×マノロ・ゼッキーニ(イタリア)11勝4敗(UFC0勝1敗)
元ケージウォーリアーズフェザー級王者のシャリエールと、イタリア・ベネチア出身でVenator FCで2連勝中のゼッキーニ。
1R、ともにオーソドックス構え。シャリエールのスピーディーな左ジャブに一瞬、動きが止まったゼッキーニだが、すぐに立て直しワンツー左ハイを見せる。
かわしたシャリエールは左ジャブ。ゼッキーニは右前蹴り。シャリエールは右ストレートでゼッキーニのアゴを上げさせる。さらに右ローで出入り。
シャリエールは左前蹴りを腹に突くと、ゼッキーニが後退! 追うシャリエールは右三日月蹴りを腹に効かせて、右ストレート、さらに右ミドルでゼッキーニがくの字に折れて右アッパーを浴びると、レフェリーが間に入った。
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【プレリム】
▼バンタム級 5分3R〇テイラー・ラピルス(フランス)19勝3敗(UFC1勝0敗)[判定3-0] ※29-28×3×ケイラン・ロフラン(アイルランド)8勝1敗(UFC0勝1敗)
対戦相手がシャッフルされた両者。地元フランスのラピルスは、2015年6月のUFC2戦目で佐々木憂流迦にTKO勝ちするなど3勝1敗もリリース。現Bellatorのジョシュ・ヒルやUFCファイターのネイト・マネス、ウィルソン・ヘイスらに勝利するなど8勝1敗の戦績でUFCと再契約。今回、UFC再デビューとなる。
1R、サウスポー構えのラピルス、オーソのロフランともにワイドスタンス。ロフランは右を突くが、ラピルスは右前手を伸ばして左ストレート! ロフランはシングルレッグへ。切るラピルス。レベルチェンジしながらワンツー、右オーバーハンドのロフラン。ラピルスは左ボディストレート!
手数を止めず左右で間合いを詰めてダブルレッグテイクダウンはラピルス。金網使い立つラピルスに打ち下ろしのヒジ。かわすラピルスが詰めてホーン。ラピルスのラウンドか。
2R、早々に詰めてシングルレッグテイクダウンはロフラン。両足を束ねて4の字ロックで寝かせると細かいパウンド。上体を立てたラピルスの立ち際にバックに乗るが、前に落としたラピルス。すぐに立つロフランが再びシングルレッグで詰めるが、足を引くラピルス。ロフランは右ヒジを打ってすぐに下にダブルレッグへ。ここは足を広げて切るラピルスが右ジャブを突く! ロフランがワンツーから右アッパー、後ろ廻し蹴りを見せてラウンドを取り返す。
3R、先に詰めるロフランがシングルレッグ、ダブルレッグで押し込むもブーイングのなか、差し上げるラピルス。しかし金網背にする展開。なおも飛び込みダブルレッグも、クラッチを組めないロフランがバックヒジで離れる。左の蹴りを2発撃つラピルスに、打ち終わりを詰めるロフランはテイクダウンのアタック。突き放すラピルスは左! ロフランもバックフィストで側頭部をとらえるが、ラピルスは右ジャブから左ストレートを当ててホーン。判定3-0で地元ラピルスが勝利。
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▼ウェルター級 5分3R〇アンジュ・ルーサ(コンゴ)10勝3敗(UFC2勝1敗)[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×リース・マッキー(北アイルランド)13勝5敗(UFC0勝3敗)
1R、長身のマッキーを相手に回転の速い左右で金網に詰めてダブルレッグテイクダウンはルーサ。金網使い立つマッキーは離れて右前蹴り、アッパー狙い。さらに右ロー。ルーサのダブルレッグを切って右ロー。左ハイをガード上に当てる。
左右にスイッチするルーサに、マッキーは右アッパー、左ハイ。中間距離から左右上下を対角に突く。前蹴りを巧み突いて押し戻すマッキー。さらに左跳びで前へ。
2R、間合いを保ち、左右から蹴りに繋ぎ、そのままスイッチするマッキー。その右ローにルーサも反応。ルーサはワンツーからダブルレッグテイクダウン! すぐに足を払い、サイドを奪おうとするが、その際で背中を見せて逃げようとするマッキー。追うルーサは金網に詰めてラッシュ! 効さかれたマッキーをレフェリーが止めようとするが、その際で動くマッキーがギロチンチョーク狙いで凌ぐ。
3R、早々に詰めてダブルレッグテイクダウンはルーサ。首をつかんで下になるマッキーは、シングルレッグから立ち上がり。ワンツーを振るが軸が流れる。右ミドルのマッキー。ガードしたルーサはダブルレッグへ! 切ったマッキーは右を効かせると、右ヒジ、跳びヒザ、打ち下ろしの右でラッシュをかけるがブザー。判定3-0でルーサが勝利。
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▼女子バンタム級 5分3R〇ノーラ・コノール(フランス)7勝1敗(UFC1勝0敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ジョセリン・エドワーズ(パナマ)13勝5敗(UFC4勝3敗)
地元のコノールはUFCデビュー戦。2021年にMMAデビューし、ジャケリン・カバウカンチに判定負けもその後、6連勝。2022年のワールドゲームズでは、フランスムエタイ代表として銀メダルを獲得している。
エドワーズはアマチュアボクシングがベース。UFC3連勝中だが、直近2試合は体重超過でスプリット判定勝ち。
1R、ともにオーソドックス構えから左ハイを見せるコノール。ワンツースリーまで繋ぐが、エドワーズも左を返す。ワンツーから蹴りに繋いだコノールに、エドワーズは詰めて右を差すと、金網背にその頭を下げさせたコノールが右ヒザ! かんぬきでヒザ。押し込むエドワーズも左ヒジを狙う。
顔をはがそうとして身体が伸びたコノールをボディロックテイクダウンしたエドワーズ! ブリッジからリバーサルしようとするコノールをいったんは押さえたものの、コノールは首を抱えてリバーサルで上になって離れたところでホーン。
2R、大歓声を背に中央に出るコノール。エドワーズは高い右前蹴り。その足を掴もうとしたコノールを詰めてテイクダウン! 金網際で立とうとするコノールのスタンドバックから足をかけようとする。しかしそれを落としたコノールは首相撲ヒザ! そこに首投げを合わせるエドワーズ。下のコノールはブリッジからハーフにからめ、首を抜いてバックへ! 4の字ロックを奪うと、リアネイキドチョーク狙いもここはエドワーズが組手を作らせず。
3R、ワンツーの右を当てるコノールが前に! 金網まで押し戻すエドワーズに体を入れ替え、右で差してヒザを突くコノール! 連打にエドワーズは首投げ! 足を戻してフルガードのコノールは下からヒジ打ち! 右で脇差し寝かせるエドワーズはパウンド狙い。コノールの両足をかついでパス、亀になるコノールにバックマウントからリアネイキドチョーク狙い! ヒジを押し上げてエドワーズを中腰で前に落としたコノールは、スタンドで右! エドワーズの首投げを残して首相撲ヒザ! ホーンに両者が手を挙げた。
判定は3-0(30-27×2, 29-28)でホームのコノールが3連勝中だったエドワーズに勝利。組みを苦手としていたエドワーズからのテイクダウン狙いにも動じず、「最高の気分、私はストライカーだけどグラウンドも出来る」と語った。
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▼バンタム級 5分3R〇ファリド・バシャラート(アフガニスタン)11勝0敗(UFC2勝0敗)[1R 4分15秒 肩固め]×クレイドソン・ホドリゲス(ブラジル)8勝3敗(UFC1勝2敗)※バンタム級転向
アフガニスタンのバシャラート兄弟の弟ファリドはMMA10連勝中。兄ジャビットの14連勝同様に無敗記録を更新中。Contender Series 2022を経て、2022年3月にUFCデビューし、ダモン・ブラックシアに判定勝ち。26歳。 27歳のホドリゲスはフライ級で1勝1敗後、6月の平良達郎との試合で2試合連続の体重超過。平良陣営がキャッチウェイト戦を拒否して、対戦は実現せず。今回はバンタム級に上げての試合とな
る。
1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取るバシャラートに、ホドリゲスは左ハイ、バシャラートの組みをがぶるとバック狙いへ。その動きに反応して落として上を取るバシャラート。
ハーフガードのホドリゲスにパスガードし、マウントを奪うバシャラート。脇腹にパウンドも、ブリッジからリバーサルして立ち上がるホドリゲス! 押し込み詰めるが、体を入れ替えるバシャラートはシングルレッグから回して引き出してテイクダウン!
再びハーフガードのホドリゲスにパウンドを打ち込みながらパスガード。マウントから右脇を開けさせて頭を入れて、左サイドに抜けて肩固めを極めた。バシャラートはMMA11連勝。UFC2連勝とした。
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▼140ポンド契約 5分3R〇ジャケリン・カバウカンチ(ポルトガル)6勝1敗(UFC1勝0敗)[判定3-0] ※30-27×3×ザラ・フェイリン(フランス)6勝6敗(UFC0勝4敗)
第1試合から大観衆で埋まったアコーアリーナ。アウェーのカバウカンチには大きなブーイングが浴びせられる。
1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけていくのはフェイリン。カバウカンチは下がりながらも左右、さらに右カーフキックを突く。前に詰めるフェイリンの指がアイポークに。再開。サークリングのカバウカンチは的確に左右を返す。
2R、初回同様に中央を取るフェイリン。サウスポー構えになるカバウカンチはサークリングでさばいてオーソに戻して右ロー。蹴り足を掴んで左右を振って前に出るのはフェイリンだが、そこにジャブを突くのはカバウカンチ。押し戻して右オーバーハンド、ワンツーから左ローに繋ぐ。その蹴り足を掴むフェイリンだが、カバウカンチは足を引く。
3R、左インローを当てるカバウカンチ。カーフを効かされたか、フェイリンの追い足が止まる。ワンツーのカバウカンチは左まで繋ぐ。フェイリンの左フック、右オーバーハンドをかわしたカバウカンチは右ボディストレート。さらに左ジャブ。ワンツーの右を被弾するフェイリンも左を返す。
詰めて首相撲に持ち込もうとするフェイリンを剥がして右を打ち込むカバウカンチは右ロー。ついにダブルレッグに入ったフェイリンだが、がぶるカバウカンチがスタンドバックに。離れたフェイリンは右ミドルを当ててホーン。
判定は3-0(30-27×3)のフルマークでカバウカンチが勝利。LFA王者からオクタゴン初勝利を挙げた。