2023年8月26日(土)東京・大田区総合体育館で開催された『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』にて、山口裕人(道化倶楽部)と「初代RISEオープンフィンガーグローブマッチ -65kg級王者決定戦」を争い、合計5度のダウンを奪い合う大激戦を制して王座に就いたYA-MAN(TARGET SHIBUYA)が試合後インタビューに答えた。
格闘技というよりも最高のエンターテインメントが出来た
――試合を終えた感想は?
「楽しかったですね、試合がめちゃくちゃ。本当に想像以上の試合ができたっすね。格闘技というよりも最高のエンターテインメントが出来たと思っています」
――自分が倒れるところから試合が始まったのはどうだった?
「ヤバかったですよ。もう視界がユラユラしていて。相手か審判、どっちが相手か分からなかったです。審判に向かってファイティングポーズとっていたみたいな。けっこう揺れてましたね。試合を見返したら1回転していましたね(笑)。危なかった、マジで」
――ダウンした後、表情を見ると効いてるんじゃないかなと思った。少し時間が経ったらダメージは回復した?
「いや、1Rは覚えてないですね」
――自分でダウンを取ったことも覚えてない?
「そうっすね、何ラウンド目にダウンを取られたかも覚えてないですし、自分が何回ダウンを取られたかも覚えてないです(笑)。終わった後に会長に『自分2回ダウンとられましたよね?』と聞いて『いや、1回だよ』みたいな。そんな感じで記憶ないですね」
――勝てた理由は覚えてない?
「2R目は覚えてます。2R目は覚えていて、1R目はセコンドの声も聞こえなくて。ちょっと入りすぎていたというか。だから2R目は覚えています。1R目はそんなに覚えてないです」
――山口選手は2R目は作戦を変えてきたと言っていた。
「2R目からセコンドの声が聞こえるようになって、そこから試合前に組み立てていた作戦をセコンドに聞いて『これだった』みたいな感じですね。1R目は速攻で終わらせようと思いすぎて。入りすぎちゃっていましたね。何も聞こえなかったです」
――それは初めてのメインでタイトルマッチでとか、いろいろなことがあったから?
「相手に乗せられましたね。相手も来るし、乗っちゃいましたね。相手が相手だったからああいう試合になったという感じです」
――今日の試合で点数をつけるとしたら?
「満点じゃないですかね、自分の中でも。いい試合が出来たんじゃないかなと思っています」
――今ダメージはどんな感じ?
「あまりないですね。試合は覚えてないですけれど。OFGって意外と、外傷はあるんですけれど脳のダメージはあまりないんですよね」
――右足のスネを冷やしているが?
「カーフを蹴る時に間違えてヒザを蹴っちゃって。それがちょっと痛いです」
――試合前はチャンピオンベルトは関係ないと言っていたが、いま自分の膝の上に乗せてどう感じる?
「重いですね(笑)。凄く重い作りになっていますね」
――精神的な重さは感じる?
「いや、別に。そんなに感じないですね。自分はこれからこのベルトの価値を上げていくだけなので。まだまだ軽いベルトですよ。これから重くなっていくんじゃないですかね」
――ひとつのゴールに到達したと思うが、次のゴールは?
「2年前から自分の成り上がりストーリーが始まって、この2年間で第一章が終わったと思うので、第2章はRISEをどう盛り上げていくか。RISE=YA-MANになるようなストーリーにしていきたいなって思っています」
――その発言はエース宣言と受け取ってもいい?
「はい。俺がエースになるぞって思っています」
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下の人たちはもっと上の者に噛みついて成り上がって来いよ
――山口選手は、YA-MAN選手が2Rになったら頭を使ってきたと言っていて、冗談だと思うが不服そうだった。
「それが格闘技ですからね(笑)。それが格闘技ですよ。相手の裏をかく。喧嘩じゃないので」
――タイトルマッチで挑戦者を決めるとすれば誰とやりたい?
「やりたい相手はいないですね。やりたい相手って言われたら、本気で成り上がりたいって思ってるヤツ。だからどんどん噛みついてきてほしいですね、下の人たちに。俺がこうやってここまで来たのも格上に噛みついて噛みついて噛みつきまくって、勝って勝ってここまで来たので。下の人たちはもっと上の者に噛みついて成り上がって来いよ、そしてここまでたどり着け、よって。だから辿りついてきたヤツとやりたいです」
――リングサイドで観ていたRIZINの榊原代表と会話は?
「あ、観てたんですね。知らなかったです」
――次はRISE? MMA?
「まあ、お楽しみです。いろいろ決まっているので楽しみにしていてください」
――1Rは覚えてないと言ってたが、最初のパンチは大振りだった。それは相手に乗せられたから?
「最初に関しては倒そうとしすぎましたね。それで大振りになりました。あとで映像で見たら凄いっすね、素人のパンチみたいでした(笑)」
――それでダウンを奪われて、そこからは小さめにパンチを打ててたと思う。あれは全然覚えてない?
「1Rはマジで覚えてないですね。ただ、ダウンをもらったから本能的にヤバいと思ってガードを固めてたんだと思います」
――お互いにダウンした後に、凄く楽しそうな感じで相手に声をかけていたが、それも覚えてない?
「覚えてないですね。1R目は本当に。殴られてダウンしたこともありますし、ちょっと入りすぎてましたね。セコンドの声も最初から聞こえなかったですし、ゾーンに入ってたのとダウンしたので覚えてないです」
――試合が終わった後にリング上でフラフラしていたが、あれはダメージ?
「それはダメージです(笑)。真っ直ぐ歩けてなかったですね、多分。帰りも。まあ、あんな試合したらなりますよ(笑)」
――オープンフィンガーはダメージを受けないとさっき言っていたが、今回は違った?
「いや、脳のダメージは普通のグローブよりはないですね。試合が終わった後の頭痛とかはないので、脳のダメージは少ないと思いますね。中村寛選とかは終わった後1カ月くらいは頭が痛かったんですよ。だからOFGは外傷はあるんですけれど脳のダメージは普通のグローブよりも少ないんじゃないかと思います。だって、あれだけ自分ダウン取っているのに裕人選手は立ってきたじゃないですか。だから一瞬だけ揺れるんですね。揺れるけれどダメージはすぐに回復する感じです」
――練習はいつから始められそう?
「来週から。今週は北新地と中洲に行く予定があるので、1週間半くらいは遊びの旅に出てきます」
――ベルトの価値を上げたいと言っていたが、初防衛戦をいつやりたい?
「自分の中では、防衛戦を何カ月に1回とかでなくて下から這い上がって来たヤツが出てきたら、そのタイミングでやりたいです。何もないのに防衛戦をやるのは違うなと思っています。OFGって自分の中ではそういうものだと思っているので。何もないヤツが成り上がるためのコンテンツだと思っているので。そういうヤツが現れた時にやりたいですね」
――挑戦する条件は?
「みんなが求めたらですね。見てる人が求めたら、これYA-MANとやらせたら面白いんじゃないか、というのが条件ですね」
――最後に、応援してくれたファンにメッセージを。
「皆さん、ありがとうございました。試合が終わった後のマイクでも言ったんですけれど、自分がキックボクシングをやっているのは、何回も同じことを言うんですけれど、これが信念、みんなに伝えたいことなので、俺を見てYA-MANが出来るなら自分にも出来るんじゃないかって思ってもらえたら嬉しいです。応援ありがとうございましたありがとうございました」