8・26大田区で現役にピリオドを打つ秀樹(C)RISE
2023年8月26日(土)東京・大田区総合体育館『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』にて、RISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リー(韓国/RAON)を相手に引退試合を行う秀樹(新宿レフティージム)のインタビューが主催者を通じて届いた。試合はライト級(-63kg)3分3R延長1Rで行われる。
秀樹はフィジカルの強さを活かしたパワフルな打撃でRISEライト級のトップクラスに君臨。2019年2月には白鳥大珠と第5代ライト級王座決定戦を争っている(白鳥がTKO勝ち)。また、『KNOCK OUT』のスーパーライト級トーナメントでは準優勝を果たした。2020年1月、原口健飛とRISEライト級王座決定戦を争ったが、1R2分23秒、KO負けを喫して悲願だった王座獲得ならず。2021年1月には直樹とRISEライト級王座決定戦を争うも判定3-0で敗れている。そこから2連勝を飾ったが2022年4月、白鳥との再戦に臨み延長戦の末に惜敗。この試合で現役生活にピリオドを打つ。戦績は21勝(11KO)6敗。
最後は勝って熱い試合を皆さんにお見せしたい
「本当にこれが最後だと頭に入れながらやっているので、残りの期間のカウントダウンを意識しながらやると、今を大事にしないとなっていう気持ちが強くなるので、その分内容の濃い練習ができています」
――いつも以上に内容の濃い練習や追い込みができている自負があるということですか?
「追い込み自体はいつも今を意識してやってますが、終わりを意識するというところであと何時間しかない、何分しかないみたいに時間的な価値を感じながら練習に取り組めています。カウントダウン機能がついているアプリをダウンロードして、引退するまでの時間をスマホ開いた瞬間に見れるようにしているので、1分1秒を大切にして試合まで準備しています」
――ファイナルを噛み締めている感じがします。
「悔いのないようにやり切りたいなという思いが人一倍あるので、今回出場する選手の誰よりも練習してベストなコンディションで臨んでやろうという気持ちでいます」
――今の練習を見る限り、すでに仕上がっている感じが見受けられました。
「復帰すると決めてから期間も長かったので、集中してやってこれたというのが今に繋がっていると思います。あとは試合でベストを出す事だけに集中します」
「会場に行った時にお客さんに『次の試合はいつですか?』と声をかけて貰ったり、息子から『試合いつ?』や『試合勝った?』と聞かれて黙っていると『負けたんだよね』と好きに言われることがありました。モヤモヤするものがあって、自分自身のけじめとして最後に引退試合を決意しました」
――その引退試合の対戦相手がチャンヒョン・リー選手になりましたが、対戦が決まった時の気持ちはいかがでしたか?
「RISEのランキング的にも大体の人とは戦ってきたので、なんとなくチャンヒョン選手だと予想はしていました。あとはチャンヒョン選手の強さは身をもって知っているので、不安と引退試合というのが噛み合って少し複雑な気持ちでした」
――5年前に感じたチャンヒョン・リー選手の強さというのはどの様な部分ですか?
「チャンヒョン選手が本調子かどうかは別として、今まで戦った選手にはいないリズムでプレッシャーをかけてくる選手だったので、プレッシャーがかなり強いというのと、見た目と違ってずば抜けて攻撃力のある選手という印象です」
――秀樹選手と対戦した後のチャンヒョン選手の戦いぶりをどのように見ていますか?
「他団体のトーナメントに出て活躍したり、RISEのスーパーファイトやタイトルマッチを防衛していて、負けてしまう時もあるけどほぼほぼ勝つし、勝つ試合は大体ダウンかKOで勝っているので本当に破壊力のあるコリアンデビルって感じです」