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【ONE】8.2 松嶋が王者ウェンに2RKO負け。ロッタンが新王者に! 和田が大善戦もDJが決勝進出、若松と竹中がKO競演、岡見またも勝利ならず、三浦が連続一本勝ち、アルバレスは大逆転勝利

2019/08/02 17:08

▼第8試合 ONE世界フライ級(※61.2kg)GPリザーブバウト 5分3R
×ジェヘ・ユスタキオ(フィリピン)
[1R 1分59秒 KO] ※右ストレート
〇若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO M.M.A.)


3月にDJに敗れた若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)がマニラで復帰戦。戦績上ではキンガド、DJと強豪相手にキャリア初の連敗を喫している若松にとっては、ONEで何としても初白星を掴みたいところ。


 1R、前後にステップを踏む若松は右オーバーハンド。ユスターキオは右ローと右フックで迎え撃つ。若松は飛び込んでの右ボディストレート、右フックを当てに行く。若松が左フックのフェイントから伸びる右ストレートを打ち抜き、ユスターキオがバッタリと倒れる。


 すかさずレフェリーがストップに入り、若松が鮮やかな一撃KOで勝利を飾って連敗から脱出した。


 盟友・秋葉尉頼の写真を掲げて勝利コールを受けた若松は、勝利者インタビューで「最高です。2連敗中で苦しんでいたんですが、死ぬ気で全てを懸けてやってきました。1Rはナーバスになっていたんですが、右が当たった時は凄い感触がありました」と試合を振り返った。

▼第7試合 ONE世界ライト級(※77.1kg)GP準決勝 5分3R
×ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
[判定0-3]

〇パク・デソン(韓国)


 1R、両者軽快なフット―ワーク、パクはサウスポー。パクがシングルレッグでテイクダウンするがバナリオはすぐに立ち上がり四つからヒザを蹴り合う。しつこくテイクダウンを仕掛けるパクだがブレイクに。離れるとパクが左ハイキック、片足を持ってバナリオをテイクダウンするとパウンドとヒジ、ヒザ蹴りとパクが猛攻を加える。背中を向けて立ち上がるバナリオは離れると左前蹴りでパクを突き飛ばす。四つの体勢でブレイクがかかる。バナリオが渾身の右ボディストレートでパクを下がらせ、テイクダウンを奪ったところで初回終了。


 2R、前に出るのはバナリオ。右のガードを上げてパクの左ハイを防ぎ、パンチでプレッシャーをかけていくがパクは組み付いてバックを奪いに行く。崩して寝かせにいったパクだが、バナリオが立ち上がってブレイクに。バナリオは右のカーフキック、左サイドキック。パクが組み付いてくるとヒザ蹴り。四つの体勢のままラウンド終了を迎えた。


 3R、バナリオはローを蹴っていくが、パクはその蹴り足をキャッチしに来る。パクは左のパンチを出しながら左ハイを狙っていく。バナリオはローからのワンツー、左サイドキック。残り1分30秒、バナリオのローをキャッチしたパクがテイクダウンに成功。パンチとヒジを打ち、立ち上がるバナリオのバックを奪う。そのまま最後までコントロールし、判定3-0でパクが地元のバナリオを破った。

▼第6試合 ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R
×レアンドロ・イッサ(ブラジル)
[3R 1分39秒 TKO] ※パウンド

〇竹中大地(日本/パラエストラ和泉)


竹中は2月のバンコク大会でマーク・フェアテックス・アベラード相手に逆転のTKO負けを喫して以来の試合。対するレアンドロ・イッサはイヴォルブMMA所属の黒帯柔術家。UFCで佐々木憂流迦に、ONEで今成正和に勝利しており、前戦4月には中国のフー・チャンシンに三角からの腕十字で華麗な一本勝ちを収めている。イッサのセコンドには青木真也が就く。


 1R、サウスポーの竹中は左ミドル、左ハイ、左ローと左の蹴りを出し、左側へとサークリング。イッサが左右フックで前へ出てくると逆に左フックをヒットさせる。竹中の飛びヒザ蹴りを受け止めたイッサはテイクダウンに行くが、逆に竹中がトップを奪う。額から流血したイッサのバックを奪う竹中だったが、イッサが身体を起こしてトップを奪い返す。ガードになる竹中へパウンドを落とすイッサ。竹中が立ち上がってもバックに付いたまま初回を終えた。


 2R、前に出るイッサにやや後退気味の竹中。時折、イッサへカウンターのヒザ、左フックを放つ。イッサの右フックに大きくバランスを崩す竹中。前へ詰めてくるイッサに左ミドル、左ハイを蹴る。組みに来たイッサが竹中をコーナーへ押し付ける。イッサが離れると竹中は左三日月蹴りをクリーンヒット。左右フック連打に来たイッサに竹中の右フックがヒットし、イッサの身体が揺らぐ。さらに打ち合いに来るイッサへまたも竹中の右フックがヒット。組みに来たイッサには竹中がフロントチョーク。イッサは右目上から大流血。


 3R、前に出るイッサに竹中が右フック。イッサがグラつくが竹中は疲れているのか詰めることができない。前に出てフックを打ってくるイッサ。しかし、竹中が自ら飛び込んでの左がカウンターでヒットし、イッサはバッタリとダウン。竹中はガブりからヒザ蹴りの連打、そしてパウンド。レフェリーがストップに入り、竹中がTKO勝ちをもぎ取った。

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▼第5試合 ONEウェルター級(※83.9kg)5分3R
〇ジェームズ・ナカシマ(米国)
[判定0-3]

×岡見勇信(日本/EXFIGHT)


岡見は前戦5月のONEデビュー戦でキルギスの強豪キアムリアン・アバソフに2R TKO負けしており、今回が再起戦となる。


対戦相手のナカシマは、米国在住の父が日本人一家の養子として育ったため、日本姓を持つ元LFAファイター。LFAでは二階級制覇を成し遂げ、ONE初戦ではロシアのレイモンド・マゴメダリエフに判定勝ち、2戦目では阿部大治をKOに下しているルイス・サッポにTKO勝ちするなどONE2連勝中のファイターだ。MMAでも11連勝と無敗を誇る。UFCからONEに加入した岡見にとって、フィリピンでまたも厳しい相手が用意されたといえる。


前戦を「自分を信用できなくなっていた」と振り返る岡見は、「いかに無心で戦えるか。無心で体が反応するままに動けるか」をテーマに作り直してきた。


 1R、両者サウスポー。ジャブを突いた岡見がシングルレッグからバックを奪う。ナカシマはバックハンドブローを放ちながら向き合うが、岡見はダブルレッグでテイクダウン。ナカシマもすかさずフロントチョーク。必死の形相で耐える岡見を上になって絞めあげるナカシマ。自ら解除したナカシマはパウンド、岡見がダブルレッグを仕掛けて四つの攻防へ持ち込んで初回終了。


 2R、ジャブの突き合いから岡見はダブルレッグを狙い、ナカシマはカーフキック。ジャブからナカシマが豪快なワンツーでダウンを奪い、岡見は仰向けに。ナカシマは抑え込みつつパウンドを打つ。残り1分で岡見は立ち上がるが、ナカシマはバックについたまま。ナカシマはフィニッシュに行くことなくリスクは負わず、自分の優勢を保つ。


 3R、始まってすぐに岡見がダブルレッグを仕掛けたが、ナカシマは切る。四つの攻防となるもナカシマは内側を取らせることなく、岡見は自分から離れる。その後もダブルレッグを切られた岡見だが、四つの攻防の中、ヒジでカットに成功。


 流血したナカシマにダブルレッグからバックを奪うことに成功するが、岡見がグラウンドに持ち込もうとしたところでナカシマが上になる。ナカシマはトップをキープし、立ち上がると岡見をコーナーへ押し込む。残り時間わずか、岡見はパンチで前へ出るが、ナカシマはかわすことに専念し、試合は終了。判定3-0でナカシマが12連勝を飾り、岡見は連敗となった。

▼第4試合 ONEフェザー級(※70.3kg)5分3R
×エドゥアルド・ケリー(フィリピン)
[2R2分50秒 テクニカル判定0-3]

〇シャ・ビン(中国)


 1R、ビンがダブルレッグでテイクダウンを奪うと、ケリーはヘッドロックとアームロックで逃れようとするが、ビンはトップを奪うと豪快なパウンド。離れてもすぐにダブルレッグを決めるビン。起き上がろうとしたビンをアナコンダチョークに捕える。逃れたケリーはトップを奪い、一度立ち上がると飛び込んでの右パウンド。ダメージを見せるビンにケリーがパウンド連打。シェは立ち上がる。


 2R、ケリーはカーフキックから左ミドルを蹴るが、そこにビンが胴タックルを決めてテイクダウン。バックを奪う。ケリーはバックチョークを取られかけるが立ち上がり、パンチの打ち合いを仕掛けるもビンに小外刈りでテイクダウンされる。ビンは右の豪快なパウンドを何度も叩きつけ、ケリーは防戦一方となったが、後頭部への打撃があったとしてインターバルがとられる。


 ドクターチェックでストップがかかり、試合は終了。ここまでの判定で勝敗がつけられることになり、判定3-0でビンが勝利した。

▼第3試合 ONEストロー級(※56.7kg)5分3R
×ポンシリ・ミッサティット(タイ)
[判定0-3]

〇ミャオ・リータオ(中国)


 1R、リータオは右フックの連打からダブルレッグを決めてテイクダウン。アームロックからパンチを入れながらバックを奪ってのバックチョーク、続けてマウントからのヒジ打ちとリータオが素早く流れるような動きを見せる。バックマウントを奪うとパンチを打って削りながらバックチョークを狙う。ようやく上を奪ったポンシリはヒジを打つが、リータオはすかさず投げを打ってテイクダウン。リータオがパウンドを打ち、初回は圧倒した。


 2R、ポンシリは飛び蹴りの奇襲を仕掛けるが、リータオは右フックで迎え撃って浴びせ倒すような豪快な投げでテイクダウン。パンチを打ちながらバックを奪い、回転して逃れようとするポンシリの動きに付いていき、バックから離れない。トップを奪うとヒジ、パンチを強打。残り2分を切ったところでポンシリが立ち上がり、バックを奪うがリータオが回転してバックを奪い返してのバックチョーク。何とか防いだポンシリ。


 3R、リータオが右ストレートからシングルでテイクダウン。顔面へパンチを打ちながらサイド、バックとポジションを移行していくリータオ。そしてバックチョーク。ポンシリが逃げるとリータオはマウントに移行してパウンドの連打。ポンシリも動き回って逃れようとするが、リータオは逃さずパウンド。ポンシリにほぼ何もさせず、判定3-0でリータオが完封勝ちした。

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