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レポート

【HEAT】KICKミドル級王者アビラルが圧勝、HEAT MMAフェザー級王座戦でジュサンが倉本を32秒TKOで戴冠、堀が20歳若いヒョンジョンに一本勝ち、三上がTKO勝ち。日韓対抗戦は5勝3敗でHEATが雪辱果たす

2023/08/19 15:08
 2023年8月19日(土)15時から、東京・ニューピアホールにて『HEAT52×AFC27』が開催された。4月の韓国大会に続き、今回は日本を舞台に8対8の日韓対抗戦が行われ、HEATが5勝、AFCが3勝でHEATが勝ち越し、雪辱を果たした。 『HEAT52×AFC27』速報 ▼第12試合 日韓対抗戦 大将戦 HEAT KICK ミドル級(70kg)タイトルマッチ 3分5R〇アビラル・ヒマラヤン・チーター(志村道場)69.9kg[1R 2分08秒 KO] ※左フック×ヤン・チャンウォン(Team Buffalo)69.4kg  アビラルはカトマンズ出身。K-1に参戦経験がある格闘家デーブ・クマール・ギミーレを父に持ち、2016年にネパールから来日。志村道場でキックボクシングを始め、2020年1月にHEATキックルールミドル級王座を獲得した。  9月に初防衛に成功すると、12月のK-1両国大会で初参戦。1Rに木村“フィリップ”ミノルから打ち下ろしの右でダウンを奪い、2Rに逆転TKO負けを喫したものの大きなインパクトを残した。  その後は連続初回KO勝ちで波に乗っていたが、2021年7月のK-1では和島大海のローキックで3RにKO負け。10月にHEATでTKO勝ちして再起、2022年2月にはK-1で松下大紀に初回KO勝ち。5月にはHEATでムエタイのラーシーシンに初回KO勝ちしたが、9月にジョムトーンに初回KO負け。2023年3月のK-1でジョーダン・ピケオーと対戦し、3RにKO負けで、いずれも強豪相手ながら連敗を喫している。14勝(13KO)5敗。  対するヤン・チャンウォンは、HEAT44でアビラルが2R KO勝ちしているチョ・ギョンジェに、2022年10月に1R KO負けしているが、今回どこまでHEAT王者に肉薄するか。 アビラル・ヒマラヤン・チーター「『早く帰る?』早くKOして早く帰らせようかなと」「自分はネパール人ですが、明日は1日、日本人の心を持って、3回目の防衛をしたいと思います。押忍。(相手の印象は?)思ったより小っちゃくて、自分にKO負けした相手にも負けてるんで……あとは相手にならんかなって。『早く勝って早く帰りたい』と言っていたので、早くKOして早く帰らせようかなと思っています。楽しみにしていてください」 ヤン・チャンウォン「早く勝って帰る」「相手がどんな人かは関係なく、自分のスタイルで戦って勝って帰って、美味しいごはんを食べたいと思います。(どう勝ちたい?)特に考えていることはなくて、早く勝って早く家に帰りたいかなと思っています」  1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかけて左ボディ、ワンツーから金網に詰めるアビラル。チャンウォンは前蹴りで距離を取ろうとするが、詰めるアビラルは左でダウンを奪う。  カウント9で立ったチャンウォンをなおも詰めて上下に散らすアビラルの圧力に、チャンウォンは腰を落とすが、ノーダウン。  立ったチャンウォンにアビラルは、上下に散らしてまたも左ボディを効かせて、最後は左フックでダウンさせ、1R 2分08秒、KO勝ち。  試合後、アビラルは、「昨日も言ったけど、私はネパール人だけど、今日は日本人としてサムライの心を持って、韓国人に勝ちたかったです。今回はK-1で2連敗からいい復帰が出来たと思います。絶対に負けられない試合で勝てて良かったです。志村館長、お父さん、チャオさん、ほかのジムの大石ジムの皆さんにも心から感謝しています。会場や配信でも見てくれた皆さん、ありがとうございます。必ず世界を獲ります」と語った。 [nextpage] ユ・ジュサンが倉本を32秒TKOで対抗戦はAFCの3勝4敗に追い上げ ▼第11試合 日韓対抗戦 副将戦 HEAT MMA フェザー級(65.8kg)王座決定戦 5分5R×倉本拓也(志村道場)65.7kg[1R 0分32秒 TKO] ※右ストレート→パウンド〇ユ・ジュサン(Tiger Gym)65.8kg ユ・ジュサン「明日は楽しく、まあスパーリングやる気持ちで戦いたいと思います。(相手の印象は?)まず相手に聞きたいのですが、僕にどうやって勝てるのかイメージとかあるのかな?(倉本の「打撃で勝とうかと思っています」の言葉に)分かりました(微笑)」 倉本拓也「前回負けちゃってるんですけど、今回タイトルマッチをさせていただけるということで、連敗はできないので、しっかり勝って、そこのベルトをもらいたいと思います。(相手の印象は?)打撃も寝技も全部出来るかなという印象です。僕はしっかり打撃で倒したいと思っています」  1R、サウスポー構えの倉本は左ハイ。オーソのジュサンはブロックして圧力をかける。金網に詰まった倉本にジュサンは右ストレート! 腰が落ちた倉本はシングルレッグで片足にしがみつくが、そこにジュサンは鉄槌を連打。  倉本の動きが止まり、レフェリーが間に入った。1R 0分32秒、ジュサンがTKO勝ちで、HEATフェザー級王座を獲得。AFCと2本のベルトを肩にかけたジュサンは、「いつも練習で助けてくださる兄たち、ありがとうございます」と語った。 [nextpage] 堀友彦が一本勝ち「半分の年齢の相手と戦えて格闘技は素晴らしい」 ▼第10試合 日韓対抗戦 三将戦 HEAT MMA バンタム級(61.2kg)5分3R〇堀 友彦(フリー)61.5kg[2R 2分18秒 リアネイキドチョーク]×ソン・ヒョンジョン(HAVAS MMA)61.4kg  MMA19勝17敗8分、41歳の堀は、2022年11月に4年ぶりに復帰し、「Fighting NEXUS vol.29」で大谷啓元に判定勝ちで3連勝。2023年5月のNEXUSで唐沢達郎に判定負けからの再起戦となる。  対する21歳のヒョンジョンは、MMA5勝0敗。うちAFCで3勝。2023年3月の前戦ではブラジルとの国際戦で判定勝ちしている。 ソン・ヒョンジョン「相手の選手はベテランなので、美味しい試合をして韓国に帰りたいと思います」 堀 友彦「せっかく僕(41歳)の半分くらいの年齢(21歳)の選手が相手なので、バチバチに殴り合って盛り上げて勝ちたいと思います。お願いします」  1R、オーソから右ロー、ハイのヒョンジョンのダブルレッグを切った堀。左ジャブ、右ローもそこにカウンターはヒョンジョン。しかし右ストレートを当てた堀。ヒョンジョンのダブルレッグフドライブに金網背にノーアームギロチンチョークに入るが、対角に飛んだヒョンジョンが上に。  フルガードにする堀の頭を金網に押し付けてパウンドのヒョンジョンに、堀は金網背に立ち上がり、ギロチンチョーク狙いで上に。立つヒョンジョンにヒザもローブローとなり中断。再開。左前蹴りのヒョンジョンに右を当てる堀だが、ヒョンジョンもスピィーディなワンツーを返す。  2R、左右で前に出るヒョンジョンにニンジャチョークを極めて上になる堀だが、上を向いてから逃れたヒョンジョンがスクランブルから詰めてダブルレッグ。しかし再びニンジャチョークで体勢を入れ替えた掘が、逃れるヒョンジョンに今度はバックを奪ってリアネイキドチョークへ。  タップを奪った堀は、息子とともにケージのなかで「とりあえず勝てて嬉しいです。40になって半分の年齢の選手とやれるなんて格闘技は素晴らしいです。また対抗戦、韓国でやるなら使ってください」と笑顔で語った。 [nextpage] 三上がグラウンドヒジ効かせてTKO勝ち「私のキムチ納豆ご飯のように力を合わせれば」 ▼第9試合 日韓対抗戦 HEAT MMAミドル級(83.9kg)5分3R〇三上ヘンリー大智(格闘DREAMERS)84.0kg[2R 4分44秒 TKO] ※パウンド×チョン・ホチョル(TEAM MAD)83.8kg  会見で三上は、「チョン・ホチョル選手、さきほど個人的に挨拶をさせていただいて、非常に礼儀正しい方で互いに健闘を称え合う感じなんですけど、『リングの中ではグローブタッチ無し』と約束したんで、そこはガチンコで勝負して、自分の実力を確認してみたいと思っていますのでよろしくお願いします」と、剣道家らしく向かい合って「始め」となったら、即、斬り合いをしたいとした。  日本人の父とブラジル人の母とのハーフである25歳の三上は、2カ月に一度はメンタル面を鍛える為に、地元の山に籠って練習しているという自然児。  剣道で大学時代に全国3位。2年時に剣道を辞め、MMAを見据え、シュートボクシング、キックでも活躍。立ち技アマチュア16勝14KO、プロ4戦4勝4KO。SBで小澤和樹を2R KO、内田ノボルを1R TKO。RISEで石川利輝を1R KO。2020年12月のJAPAN KICKBOXING INNOVATIONで渡辺颯を1R TKOに下している。  アマチュアMMAでは、『格闘DREAMERS』で、GENの先輩・岡見勇信とスパーリングするなど活躍後、2021年8月の『EXFIGHT1』で古谷宗太郎にTKO勝ち。しかし、12月19日の『EXFIGHT3』でアンディ・コングにTKO負けを喫すると、2022年4月にMAX吉田に1R TKO勝ちで再起。  2022年4月の『POUNDSTORM』でのプロMMAデビュー戦では、岩﨑大河に2R 0-2のテクニカル判定負け(アイポーク)したが、その後、『EXFIGHT05』で フェルナンド・マツキ、2022年10月の前戦『EXFIGHT06』では藤本新を相手にともに1R TKO勝ちを収めている。今回は約9カ月半ぶりの試合となる。プロMMA2勝1敗。  対するチョン・ホチョルは、チョン・オジン(チーム:エクストリームコンバット)の欠場によりスクランブル参戦した韓国名門のTeam MAD所属選手。三上と同じプロMMA2勝1敗で、MAX FCではキックボクシングルールでも勝利している。話題のBlack Combatでも1勝1敗のホチュルは、三上について、「明日、戦う選手がかっこよくて技術もあり、身長も高くイケメンですが」と、笑顔を見せながらも「自分が勝ちたいと思います」と勝利を宣言した。 チョン・ホチョル「明日、戦う選手がかっこよくて技術もあり、身長も高くイケメンですが(笑)、自分が勝ちたいと思います」 三上ヘンリー大智「チョン・ホチョル選手、さきほど個人的に挨拶をさせていただいて、非常に礼儀正しい方で互いに健闘を称え合う感じなんですけど、『リングの中ではグローブタッチ無し』と約束したんで、そこはガチンコで勝負して、自分の実力を確認してみたいと思っていますのでよろしくお願いします」  1R、いきなりのホチュルのダブルレッグは切った三上だが、なおも詰めるホチュルがダブルレッグテイクダウンすると、三上はフルガードで下からパウンド。右でオーバーフックして腰を切って立ち上がりに。  追うホチュルに一瞬背中を見せながらも首を守って正対してハーフからストレートアームバーを狙う三上。外したホチュルが上のままサイドに。三上は左目尻から出血。ホチュルはハーフから左で枕に抱いて三上に背中を着かせる。  2R、すぐにダブルレッグを狙うホチュルを切る三上。引き込む形になったホチュルはクローズドガードに。右で脇差す三上は金網に押し込み上からこつこつと脇腹にパウンド。下からホールドするホチュルを剥がすと右で鉄槌。左ヒジ! 動きが止まったホチュルに三上はパウンドを連打し、フィニッシュした。  セコンドの岡見勇信が「全然、想定外の展開だけど良かった」と笑顔を見せた勝利に、三上は、「個人的なことですが、朝ご飯はキムチ納豆ご飯を食べています。私のキムチ納豆ご飯のように、うまく力を合わせれば大きな力になると思うので、ハッピーに行きましょう」と語った。 [nextpage] 優翔が右ローを効かせて粘るジョンジュンに判定勝ち。対抗戦は2勝2敗の五分に ▼第8試合 日韓対抗戦 三鋒戦 HEAT KICK ライト級(60kg)3分3R〇優翔(フリー)59.9kg[判定3-0] ※30-28×3×パク・ジョンジュン(Team Buffalo)60.3kg 優翔「今回、試合をここでするのに結構、大きな決断をしてきました。簡単には負けれないと思います。頑張ります」 パク・ジョンジュン「みんな同じかもしれませんが、韓日対抗戦、絶対に勝つ試合を見せたいと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。ムエタイスタイルの優翔に、パンチ狙いのジョンジュンは左ボディストレート。優翔は右カーフを当てて、ジョンジュンの右に左ミドルを合わせる。さらに右ローに、ジョンジュンは左ローを返す。  2R、右ローを効かす優翔。ジョンジュンは左右の連打で前に出るが、ガード固める優翔は右カーフを効かせる。果敢に左ハイをガード上に返すジョンジュンだが、優翔はさらに右ロー。  赤く腫れたジョンジュンの左足にローを重ねると、頭が落ちてきたジョンジュンにヒザを狙う。優翔の蹴りがローブローとなり中断。再開、左右の蹴りで前に出てきたジョンジュンに優翔は右ローから散らして右ハイを狙う。  3R、右ローを効かせる優翔。サウスポー構えになるジョンジュンがオーソになると右ロー! ついに身体がくの字になるジョンジュンにヒザを突くと三日月も。前に出るも手打ちになるジョンジュンに右ミドル、首相撲ヒザ。しかしジョンジュンもノーガードで前に。試合終了のホーンと同時にマットに大の字になった。 【写真】ブザーが鳴ってから大の字に横たわったジョンジュン  判定は3-0(30-28×3)で優翔が勝利。「応援ありがとうございました。試合前に自分的に大きな決断があって、意地でも負けたくなかったです。課題が残る試合でした。もっともっと頑張ります」 [nextpage] 「殴り合いたい」大道がカーフ効かせるも、ユンソンがTDからバックマウントで削り勝ち ▼第7試合 日韓対抗戦 次鋒戦 HEAT MMA ウェルター級(77.1kg)5分3R×大道翔貴(TEAM TED)77.5kg[判定0-3]〇チャン・ユンソン(KOREAN ZOMBIE MMA)77.4kg 大道「名前は……チャン・ユンソン選手、明日はしっかり殴り合いましょう」 チャン・ユンソン「楽しく試合をします。お願いします」  GRACHAN、GLADIATORで戦ってきた大道は、キック、ムエタイ、グラップリング戦にも出場するストライカー。2018年以来のMMA戦。  MMA3勝1敗のユンソンはAFCで2連勝中。前戦は4月のHEATとの対抗戦で三角宗に1R TKO勝ち。  1R、サウスポー構えの大道にユンソンダブルレッグテイクダウンのユンソン。立つ大道だが、金網に再び詰めるユンソンは尻下でクラッチしてテイクダウン。背中を見せた大道のバックを奪うが、そこからの腕十字を抜いた大道はすぐに詰めて左ミドル、三日月で前に。ダブルレッグテイクダウンからマウント、肩固め狙いからバックマウントでホーン。  2R、左インローを当てる大道。右ローも当てると、そこにカウンターを狙うユンソン。右カーフを当てる大道は左ストレートのダブル。互いに手数が減るなか、右カーフを効かせた大道は左ストレート。詰めるユンソンが押し込みホーン。  3R、大道は右アッパー、左ストレート。ユンソンはダブルレッグテイクダウン。大道のブリッジに足をケージで蹴って防いだユンソンは、マウント、バックマウントでパウンド、チョーク狙い。亀になる大道は右手を前に引くが、バックマウントを外せず。残り10秒で立ち上がり、ついてくるユンソンに前転してガードに戻してホーン。  判定は初回と最終回を制したユンソンが勝利。試合後、ユンソンは「1RにKO出来そうでしたが力が抜けてしまいました。この競技で成長できたと思います。ありがとうございました」と語った。  対抗戦はAFCが2勝1敗と先行に。 [nextpage] 平山が引き込みから潜り、アンクルでソン・ミンから一本勝ち「自分のペースで格闘技を1日、1日やれたら」 ▼第6試合 日韓対抗戦 先鋒戦 HEAT MMA ライト級(70.3kg)5分3R〇平山 学(フリー)70.2kg[1R 4分33秒 アンクルホールド]×ソン・ミン(Team MAD)70.5kg  平山は、PANCRASEで飯嶋貴幸に判定勝ちも、牛久絢太郎、小金翔、横山恭典、鈴木琢仁ら強豪に敗れ、グラップリング戦を経て、2022年2月のEX FIGHTで芳賀ビラル海に判定勝ちで復活。対するソン・ミンは、MMA3勝1敗。2022年12月の前戦「Double G FC 15」でイム・ヨンジョに判定勝ち。 ソン・ミン「平山選手はグラップリング、相当強いと思いますが、僕も自信があるのでボコボコにします」 平山 学「初めまして。HEAT初参戦となります。よろしくお願いします。ソン・ミン選手、若くてとても勢いのある選手だと思いますが、負けないように頑張りたいとます」  1R、ともにオーソドックス構え。詰めるソン・ミンの左右にサークリングする平山。シングルレッグから後転して足関節アンクルから外ヒール狙いバックテイクのトランジッションも、反転して上になるソン・ミン。  平山はサイドからハーフにいったん戻すが、パスしたソン・ミンに亀から立ち上がり。すぐに詰める平山はシングルレッグから引き込み、煽って潜ると足関節からアンクルホールドを極めた。  見事、一本勝ちした平山は、「HEAT初出場の平山学です。自分は1日1日、格闘技を楽しくやれればいいので、自分のペースでやっていきます。またよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] 先鋒戦でジュンゴンがAXEL RYOTAを残り1秒TKO ▼日韓対抗戦 HEAT MMA フライ級(56.7kg)5分3R×AXEL RYOTA(ロータス世田谷)56.5kg[3R 4分59秒 TKO] ※バックフィスト〇チョ・ジュンゴン(Team Marco)56.8kg  ロータス世田谷のRYOTAはプロデビューから2連勝も、2023年5月の前戦で倉岡幸平に判定負け。ジュンゴンはAFCで2勝1敗=プロ戦績となるAFC育ち。3月にブラジルのホブソンデ・オリヴェイラに一本負けも、2023年7月の前戦「AFC26」で判定勝ちで再起を遂げた。 チョ・ジュンゴン「対抗戦、誰よりもかっこいい試合をします」 AXEL RYOTA「格闘家としても日本人としても負けられない一戦だと思うので、気持ちの入った試合をして勝って繋ぎます」  1R、オーソのRYOTAに、サウスポー構えのジュンゴンはインロー。さらに左ミドル。RYOTAは右ストレートをヒット。ジュンゴンは右ロー。詰めるRYOTAは左で差して押し込むも離れるジュンゴン。  ソーソに変えて右カーフを突くジュンゴン。RYOTAの詰めをさばいてさらに右カーフ! 一瞬バランスを崩したRYOTAは詰めるが、金網に押し込みヒザがローブローとなり中断。オーソに変えて右カーフを突くジュンゴン。  RYOTAの詰めをさばいてさらに右カーフ! 一瞬バランスを崩したRYOTAは詰めるが、金網に押し込みヒザがローブローとなり中断。再開。サウスポー構えから左ストレートを当てるジュンゴン。RYOTAの詰めに左で差して離れる。左の蹴りから左フック、RYOTAが前に出るとダブルレッグテイクダウンも決めたジュンゴンのラウンドに。右足を効かされたRYOTAの中盤は?  2R、距離を詰めて早めにダブルレッグテイクダウンで尻を着かせるRYOTAだが、ジュンゴンはすぐに立ち上がり、サークリング。追うRYOTAは左で差して押し込むが、ジュンゴンはヒザを突いて離れると右ロー。さらに左インロー。引き込んだRYOTAに付き合わず。  RYOTAの入りにワンツーの左を当てるジュンゴン。さらにオーソから右ストレート! 詰めに引き込んだRYOTAにがぶりからダースチョーク狙いも。立つRYOTAは詰めて組んで左ヒザ。ボディロックで差し返したジュンゴン。ブザーにジュンゴンは金網で座ってインターバル。  3R、出入りで右ローを突くジュンゴン。RYOTAは右ローを受けながらも前に。しかし組みを剥がすジュンゴンはがぶり。さらに右カーフにRYOTAは足がステップを踏めなくなる。RYOTAの左右をダックでかわすジュンゴン。体を入れ会え左右に、RYOTAはシングルレッグも切るジュンゴン。サウスポー構えのジュンゴンにインローも、ジュンゴンもインローを返し、残り30秒でダブルレッグテイクダウン。深追いしないジュンゴンに、立つRYOTAはジュンゴンを追うが、そこにジュンゴンは右バックフィスト! 残り1秒で試合を決めた。  試合後、ジュンゴンは日本語で「ありがとうございます」と挨拶すると、「関係者の方々、お父さん、お母さん、ありがとうございます」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 HEAT ムエタイ 64kg 3分3R・延長1R〇ペットサムイ・シムラ(志村道場)64.0kg[判定3-0] ※30-24×3×シン・ドンヒョン(HIT & FIT)64.2kg  1R、オーソのペットサムイに、リーチ長いシムは右前蹴り。スイッチするシムにペットサムイは左右ローでこかす。  ガード固めて圧力をかけるペットサムイにヒザを突くシンだが、構わず詰めるペットサムイはこかし、さらに組みに来たシンに左ヒジ!  ダウンしたシンが立ち上がり詰めたところをこかしてゴング。  2R、右の高い前蹴りのシンに、ペットサムイは右ローをこつこつ突いて、ボディストレート。さらに右ローにシンはスリップ。前に出るペットサムイのヒザ蹴りがローブローとなり中断。  左ミドルを当てるペットサムイに、シンの右ミドルはつかんでこかすペットサムイ。右ローでシンのバランスを崩し、近づけば左ヒジ! ペットサムイのこかしに簡単に崩れるようになるシン。  3R、鼻と口から出血するシンにドクターチェック。中断後、再開。左ヒザを突くシンに詰めるペットサムイの右ローに再三バランスを崩すシンだが、ダウンは取られず。自らのバックフィストで倒れ、ついにダウンのコール。  立ち上がったシンにヒザ突くペットサムイだが、ローブローとなり中断。再開。左右で詰めるシンに右ストレートを打ち抜きダウンを奪ったペットサムイ。シンの回転ヒジをブロックし、詰めてシンの右ハイを潰してゴング。  判定は3-0(30-24×3)の大差で、ペットサムイが完勝した。 [nextpage] ▼第3試合 HEAT KICK 57.5kg 3分3R〇一仁(真樹ジムAICHI)57.4kg[判定2-0] ※30-28,30-27,29-29×ウォームONE LINK(ONE LINK)57.3kg  1R、一仁の左右の連打にウォームはこかし、左ボディ。一仁の入りに右フックを突く。  2R、ワンツーからミドルで詰める一仁に、組み際のヒザはウォーム。一仁は右ローから金網に詰めてワンツーも組むウォームはヒザ。  3R、組みヒザのウォームもホールディングで「注意」。一仁の入りにテンカオ、左フックの飛び込みに変えたウォームだが、右フックの入りがバッティングで、一仁が左目尻から出血。中断。  再開、離れて左ミドル、すぐに組むウォーム。一仁はパンチで詰めると、その入りに右フックでクリンチのウォーム。脇を潜るウォームは連打を許さず。一仁も右ミドルからの入りで左右を振ってゴング。  判定は2-0で(30-28,30-27,29-29)パンチの有効打で優った一仁が勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 HEAT MMA フェザー級 5分3R〇今井舜也(DFC Promotion Team LEOS)66kg[2R 2分54秒 三角絞め]×菊川功武(KATANA GYM駒込)65.7kg  1R、菊川の左フックでダウンした今井はパウンド連打を浴びて追い込まれる。2R、イマナリロールで滑り込んでアキレス腱固めを仕掛ける今井はグラウンドに引き込むと、三角絞めを仕掛けて逆転一本勝ちした。 【中止】 ▼第1試合 HEAT MMA フェザー級(65.8kg)5分3Rサイヤドガディー坂井(ISHITSUNA MMA)萩原悠人(リバーサルジム久喜)※坂井が体調不良により病院に緊急搬送されたため、試合は中止に。 [nextpage] AFC24×HEAT51 対抗戦第一弾・試合結果と動画 2023年4月6日(木)韓国ソウル/光明AKプラザ ▼ミドル級タイトル戦(MMA) 5分3R・延長1R〇コ・ソクヒョン(AFC/TSG/HAVAS MMA)[2R 0分56秒 TKO] ※レフェリーストップ×桜井隆多(R-BLOOD)※コ・ソクヒョンがAFCミドル級王座を防衛、HEATミドル級王座を獲得。 ▼第7試合 ウェルター級(MMA) 5分2R・延長1R〇キム・サンウク(TSG/HAVAS MMA)[2R終了 判定3-0](20-18、20-18、20-18×山田翔馬(ISHITSUNA MMA) ▼第6試合ライト級(MMA) 5分2R・延長1R〇ホン・ジュンヨン(Korean Zombie MMA)[1R 3分23秒 TKO] ※レフェリーストップ×マーシーグローブTV(パラエストラ池袋) ▼第5試合 フェザー級(MMA) 5分2R・延長1R〇ソ・ドンヒョン(ピナクルMMA)[2R終了 判定3-0] ※20-18×3×倉本拓也(志村道場) ▼第4試合フライ級(MMA)5分2R・延長1R〇藤田大舜(志村道場)[2R終了 TKO]×チュ・ドンジョ(Team MAD)※チュ・ドンジョがハムストリング負傷により延長ラウンド出来ず ▼第3試合 60kg契約(キックボクシング)3分3R・延長1R〇安川由貴(志村道場)[1R 2分59秒 KO]×キム・テゴン(福光ジム) ▼第2試合ヘビー級(MMA)5分2R〇チャン・ソンヒョ(TEAM U-GYM)[1R 1分58秒 アームバー]×ジャイロ楠(志村道場) ▼第1試合 ウェルター級(MMA) 5分2R・延長1R〇チャン・ユンソン(Korean Zombie MMA)[1R 1分29秒 TKO勝ち]×三角 宗(IMPACT)
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