TKO勝ちで現地ラジャダムナンスタジアムでの初防衛に成功した名高(C)BOMプロモーション
RWS Ratchadamnoen World Series
2023年8月12日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼メインイベント(第4試合)ラジャダムナンスタジアム認定フライ級タイトルマッチ 3分5R
〇名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム/王者)
TKO 4R ※レフェリーストップ
×ルンウィタヤー・ルージャオメーサイトーン(タイ/挑戦者)
名高は7月9日に開催された『Shimizu presents BOM 42』にて、王者ウェウワー・ウォークリンパトゥム(タイ)を判定3-0(49-46、49-48、50-47)で破りラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を奪取。タイ人以外では史上初となるラジャダムナンスタジアム王座の2階級制覇の快挙を達成し、早くも同王座の初防衛戦に臨む。
この現地ラジャダムナンスタジアムでの防衛戦は、名高が強く希望し、今回実現に至ったものだという。対戦相手はサウスポーのルンウィタヤー。
過去日本人でラジャダムナンスタジアムの王者になった選手は9名いるが、防衛に成功したのはわずか2人。現地タイ・ラジャダムナンスタジアムでの王座防衛に成功したのは、2016年10月にスーパーウェルター級王者のT-98が達成した1度のみだ。名高の“司令塔”中川夏生エイワスポーツジム会長は「名高が得意なタイプ。4R以内にKOします」とKOで防衛すると予告している。
1R、名高は左ローを蹴って右の三日月蹴り。再び右の三日月を蹴るとルンウィタヤーは後退。すかさず右の三日月で追い詰めていく名高だが、ルンウィタヤーは左ストレートを放つ。その後も左ローと右三日月で攻めていく名高はルンウィタヤーの右ミドルをキャッチするとコカす。名高の右ハイが軽くヒット、さらに右の三日月と左ロー。名高が左ハイを蹴ると歓声が沸き起こる。名高が左ストレートをヒットさせ、ルンウィタヤーのリターンの右フックはかわして初回終了。オープンスコアは名高の10-9×3。
2R、名高はワンツーから左ロー、すかさず右三日月。これにルンウィタヤーが後退すると左足払いでコカす。名高の左ローが強烈に決まり、ルンウィタヤーは大きな反応を見せる。名高の左ストレートに左ストレートを返すルンウィタヤーだが、名高はもうその場にいない。名高が左ハイから左ボディストレート。さらに右ボディから左ロー。近距離でフックとヒジを打ち合うが名高は頭を振って当てさせない。このラウンドも10-9×3で名高。
3R、前に出てくるルンウィタヤーは左ミドルの蹴り合いを挑むが名高の左ミドルが鋭く決まる。左ミドルに左ストレートを合わせてダウンさせる名高だが、これはフラッシュダウンのためダウンにはならず(タイではフラッシュダウンはとらない)。名高は左ロー、左ストレート、右三日月と攻撃を当て、ルンウィタヤーの左ミドルはキャッチしてコカす。右ボディと左ヒジも打つ名高。笑顔も見せる名高に対し、ルンウィタヤーは疲労とダメージが明らかだ。オープンスコアは当然10-9×3で名高。
4Rも前に出て行って左右フックを打つルンウィタヤーだが、名高が左ヒジを当てる。ならばと組みついてくるルンウィタヤーにも左ヒジ直撃。離れると左ロー、ジャブ、左ストレート。左フックを一発もらった名高はすぐにジャブで突き放し、右の三日月を突き刺す。ジャブからの左ローで戦意喪失気味のルンウィタヤーに名高のワンツーの左ストレートが決まったところでレフェリーは“勝負あり”と見極めて試合をストップ。名高がTKO勝ちで初防衛に成功した。