【K-1】上田幹雄のデビュー戦の相手はいきなり第2代K-1クルーザー級王者K-Jeeに決定、両者とも「迫力ある試合をしましょう」

　新体制にて行われる大会の第一弾、2023年9月10日（日）神奈川・横浜アリーナ『ReBOOT～K-1 ReBIRTH～』の第3弾対戦カードの発表が、8月12日（土）都内にて行われた。 　8日に行われた記者会見でK-1初参戦が発表されていた上田幹雄（BRAVE）の対戦相手は、K-Jee（K-1ジム福岡チームbeginning）に決定。この試合はスーパーファイトのスーパー・ヘビー級3分3R延長1Rで行われる。 　上田は極真会館で高校時代から頭角を表し、2013年第30回全日本ウェイト制空手道選手権大会軽重量級優勝、2015年第11回全世界空手道選手権大会第6位、2018年第50回全日本空手道選手権大会優勝などの実績を収め、2019年11月に開催された「第12回全世界空手道選手権大会」で24歳にして優勝。2003年に開催された第8回大会以来、実に16年ぶりに空手母国である日本に世界王座を奪還。2021年4月には極真最大の荒行・百人組手にも挑戦した（60人でドクターストップ）。 　その後、2021年8月31日をもって退会したことを極真会館が発表。9月5日には幕張ベイパークアリーナにて開催された『GRACHAN 50』でMMA転向を正式表明し、2022年4月のRIZINでデビュー戦を迎えたが、引退試合の高阪剛にTKO負け。2戦目はGRACHANで行い、12秒でKO勝ちを収めた。2023年6月にはRIZINで関根“シュレック”秀樹に1R22秒でTKO勝ちしている。 　K-Jeeは福岡を拠点として2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた（同王座は返上）。2020年12月の福岡大会でK-1同級王者シナ・カリミアンに挑戦し、1R1分54秒の速攻勝負でTKO勝ち。第2代王座に就いたが、2021年3月の再戦でカリミアンに王座奪還を許した。2022年4月のK-1無差別級トーナメントでは1回戦でムハマード・サッタリにKO負けを喫し、8月大会では谷川聖哉に判定負け。11カ月ぶりの復帰戦となった7月大会ではステファン・ラテスクにKO負けと3連敗中。戦績は21勝（18KO）14敗。 　両者とも会見は欠席したが、コメントが読み上げられた。K-Jeeは「相手が空手最強と聞いてワクワクしています。ヘビー級トーナメントに負けない迫力のある試合をしましょう」、上田は「試合も決まり、さらにここからギアを上げて最強最高の上田幹雄を皆さんにお見せします。対戦相手のK-Jee選手は長年K-1ヘビー級を支えてきた強い選手ですが、今の自分の強さを証明するには絶好の相手なので楽しみです。ヘビー級らしい迫力ある試合をしましょう」とそれぞれコメント。 　カルロス菊田K-1プロデューサーは「どのような戦いをしてくれるのか楽しみです。K-Jee選手には意地を見せてもらいたい。上田選手に厳しい洗礼を受けさせるのか、それとも二刀流のK-1初戦勝利を許してしまうのか。奮起してもらいたい」とK-Jeeにハッパをかける。 　上田の相手をK-Jeeに決めたのは「上田選手の参戦後でスタッフ＆マッチメイクチームを含めていろいろ議論をしました。その中で経験の多いK-1を熟知したK-Jee選手と戦ってもらうのがいいのではないかなということでこのマッチメイクを決めました」と理由を話し、「両選手とも決まったことをしっかりやっていくだけだとコメントがあったとスタッフから聞いております」と、対戦相手に異論はないとの反応だったと語った。