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【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈が公開練習「今までの女子とは違う戦い方をしたい。倒さないとヤバいですよ」

2019/08/01 16:08
【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈が公開練習「今までの女子とは違う戦い方をしたい。倒さないとヤバいですよ」

パワーアップした右ミドルを蹴り込むぱんちゃん。技の迫力も増した

2019年8月18日(日)東京・大田区総合体育館で開催されるKNOCK OUT『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』。

 同大会で唯一行われる女子マッチ、REBELSルール46㎏契約3分3Rで祥子(JSKキックボクシングジム)と対戦するぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が、1日(木)都内所属ジムにて公開練習を行った。


 ミット打ちと鈴木秀明会長とのマススパーリングを1Rずつ披露したぱんちゃんは、ハイキック、顔面前蹴り、右ストレート、左ミドル、飛びヒザ蹴り、飛び二段蹴り、バックハンドブローと多彩な技を繰り出し、「今も追い込んでいるところで今週、来週と追い込んで、体調もばっちりであとは体重を落とすだけです」と笑顔を輝かせた。

 KNOCK OUTには初出場となるが、「一番プロモーションしてもらっているのでプレッシャーはありますが、楽しさの方が大きいですね。大きな舞台なので前回(6・9REBELS.61=パク・シウに判定勝ち)と違って楽しんでできます。前回はいきなり格上選手になったので『勝たなきゃ』だけだったので。それが経験できたので、今回は自分のペースでできれば勝てると思っています」と、楽しみな気持ちの方が優っているという。


「一番はパワーが上がったので、そこが前回と違うところ」と、パワーアップしたところを見て欲しいとぱんちゃん。

「打ち方をちょっと角度を変えました。それと体格が大きくなったんです。通常体重が1.5kg増えてパワーも上がりました。フィジカルトレーニングを1年半前からやってきて成果が出てきたんです。専門のジムで週3日、週1日ジムでもやっているので週4日はフィジカルを鍛えています。私は縦に長いので体幹と足の強さを鍛えないと、パワーでは同じ体重の選手に負けてしまうんです。リーチにパワーを足せれば勝てると思います。単純な筋トレではなく力の使い方、体の動かし方を基礎からやってきているので、マッチョになるのではなく身体の中を鍛えています。そこは強い武器になっていると思いますね。練習では男子とやっているのでなかなか実感できないですが、試合では実感できると思うので楽しみです」


 試合に対しての意識も高い。男子の試合と比べられることは承知の上だという。

「蹴りもパンチも一発ずつのパワーが上がった実感があるので、そこに当て感が使えればダメージを与えられるはず。今までは軽い攻撃でしたが、確実に3Rまでにダメージを与えて相手は動けなくなると思います。もちろん倒さないとヤバいですよ。4戦目でKOできないと。会長にはKOを狙わなくてもいいと言われているので、試合を楽しんで相手の隙にカウンターを合わせられれば、と。女子が1試合しかないので、男子でワーッとなって私の試合で盛り下がるのではなく、男以上の声援がもらえるような試合をします。攻撃が軽いとやはり音が違うので、私はテクニックとアグレッシブさで勝負したい」と、KOしたいとする。


「KNOCK OUTでいえば女子は私しかいないので、KNOCK OUTの中心になるにはまだ強さが足りていません。そこへ近づこうと練習しています。話題だけでなく、本当の強さが欲しいので」と、強さでKNOCK OUTの中心選手になりたいとの目標を持つ。


 意外にも女子で憧れている選手は「いない」と言い、「男子ならシュートボクシングの海人選手、RISEの那須川天心選手…自分とはレベルが違うので憧れている選手はたくさんいます。女子は似ている戦い方をする選手が多いので、私はリーチ差を活かした戦い方、今までの女子とは違う戦い方、他の選手とは被らないような選手になりたい。女子にはテクニックで戦う選手ってあまりいないと思うんです。判定は僅差で勝つとか。私はスピード差などで、明らかに勝敗が分かるくらい勝てる選手になりたい」と、唯一無二の選手になりたいと目標は高い。


 RENAや小林愛三と戦ってほしいとよく言われるそうだが、「私とは5kg違うので、そんなに増えるかな。動きにくくなりますし、そんなに大きくなれないと思います」と、体格差があるので無理ですと笑う。

 しかし、「出稽古でたまに女子選手が来てくださる時があるのですが、女子とやった方がムキになるんです。本気で負けたくないというのがあるので、1週間くらい筋肉痛が残ります(笑)。でも、たまに女子とやってどれくらい伸びたを感じています。だから試合前に1~2回できれば十分ですね。首相撲とかパンチとか本気で負けたくないと思うので次の日にダメージが残ってしまうので」と、気の強さを表すエピソードも。


 これまでとは違う大きな会場。当然“魅せる”ことも要求される舞台となる。そのことについては「遠いところまで見据えないといけないですね。私自身が楽しむ試合をすれば、後ろの方のお客さんにも伝わると思っています。楽しんでいるな、面白い試合をするなと思ってもらえればいいと思います」と考えている。


 対戦する祥子については「今まで戦った選手の中ではパワーがない。受けてから返す、先に当てるのをしっかりやっていきたいです。いつも力みすぎてしまって近付きすぎてしまうので、落ち着いて一発ずつ奇麗に当てます。今までは手数だったんですが、クリーンヒットを狙います」とし、「僅差ではなく、しっかり勝てば次の対戦相手が強くなるので。僅差で勝っても次の相手を倒せないじゃないですか。だからしっかり差をつけて勝って、強い相手を次に用意してもらおうと思っています」と、さらに強い相手と戦うために差をつけて勝ちたいとした。


 具体的には7月28日に開催された『MuayThaiOpen』で観戦したWMC女子日本ピン級王者・上原真奈(NEXTLEVEL渋谷ジム)vs J-GIRLSピン王者MIREY(HDEGYM)に刺激を受け、「アグレッシブで凄い興奮しました。テクニックの部分ではなくお互いがノーガードで打ち合うような。会場がその日一番くらい盛り上がっていましたね。30秒くらいフルボッコで殴り合って。テクニックは見せられないけれど、あんなに楽しめる試合ができるのは凄いと思います。今回勝ったら、次、どっちかとやらせてもらいたい」と、どちらかの王者と戦いたいと希望する。


 また、「ヒジ打ちは全く練習していませんが、将来的には考えています。もっと強くなったらやりたいですね」と、いずれはヒジ打ちありのムエタイルールでも勝負してみたいと強さに貪欲なところも見せていた。

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