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2023年8月5日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムにて開催される『ONE Fight Night 13』のフライ級サブミッショングラップリング世界タイトルマッチにて、MMAでストロー級世界王者のジャレッド・ブルックスと対戦するグラップリング王者マイキー・ムスメシが大会前の取材に応じた。
▼ONEフライ級 サブミッション・グラップリング 世界タイトルマッチ 12分1R
マイキー・ムスメシ(米国)
ジャレッド・ブルックス(米国)
──シンガポールで調整となりました。今週末はタイで試合ですが、調子はいかがですか?
「わぁ、やばい、タイは最高だよ。タイもシンガポールも大好きで、どっちも最高なんだけど、今回のファイトキャンプはシンガポールでジャレッドとの試合に向けて仕上げてきたんだ。ここ最近3週間か4週間くらいはシンガポールにいるよ。EVOLVE MMAを試してみるために1カ月くらいここにいて、このジムで、最高のキャンプを過ごしているんだよ。
でもまぁ、タイも大好きで、今回は再びタイで試合をすることになったんだ。ファンの前で試合することになるし、ジャレッドとの試合を発表した時は、姉(タミー・ムスメシ ※ノーギワールズ&ADCC王者)の試合で一緒に会場にいたから大会中にリングに上がって発表したね。ファンの雰囲気を感じることができて、伝統のルンピニースタジアムだし、本当にすごい経験だったよ。だから、そのエネルギーを感じるのが楽しみで仕方ないんだ」
──ルンピニースタジアムで戦うことは、どう思っていますか。
「超クレイジーだよね。でも同時に、自分にとってはかなりのプレッシャーでもあるんだ。なんせ、これだけのムエタイとMMAファンがいる中で、正直なところ柔術のファンはそんなに多くないわけでしょ。だから、この試合をめちゃくちゃエキサイティングにしないといけないんだ。だから、僕の試合中にトイレ休憩で席を立つようなことはさせない試合をしないといけないね(笑)」
──今回でONEでは、5試合目となります。
「実はONEの試合に適応するのに、約4試合かかったね。オサマ戦までは、試合前は凍りついたような状態だったんだ。最後の方でやっと自分らしいファイトができるようになったんだ。だから、4試合目の終わりになってやっとその凍りついた感じから抜け出せたんだよね」
Insane rear naked choke from Mikey Musumeci pic.twitter.com/stqNCRyGr0
— Bloody Elbow (@BloodyElbow) May 6, 2023
──ジャレッド・ブルックスとの試合に向けて、どのようにイメージしていますか。
「ある日インスタグラムを見ていたんだ。すると急に、ジャレッド・ブルックスから動画にタグ付けされた。現ONEストロー級世界チャンピオンだ。自分とグラップリングマッチがしたいと言っていた。その動画を見て『うわ、これは予想外だ』と思った。でも、そうしてこの試合が実現することになった。
ジャレッドと僕が試合をするんだ。彼はどんどん出てきて僕を打破しようとするだろう。彼は本当にハイレベルでタフなんだ。彼らは強敵だからね、わかるでしょう? だから、彼は本当にアグレッシブにスクランブルを活かして僕を攻めてくるだろう。そういう展開はファンにとっては、とてもエキサイティングなことだと思う。僕も戦いをやめないから。前に進み続けて、動き続けるから、お互いに前に進む2人の男の試合になるよ。この試合で僕が勝つには必ずフィニッシュする必要があるね」
Not on my watch! 🚫 Jarred Brooks and Mikey Musumeci battle for the ONE Flyweight Submission Grappling World Title at ONE Fight Night 13 on @PrimeVideo!#ONEFightNight13 | Friday at 8PM ET
— ONE Championship (@ONEChampionship) August 3, 2023
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──どんな試合をしたいと考えていますか。
「戦略重視の試合展開や、お尻をすべらせる退屈な試合にはもううんざりだ。面白いのは、2人の男がお互いをフィニッシュしようとすることで、そういう試合が実際に観る人たちにとってエキサイティングなことだ。観客にとってトイレ休憩の時間にしちゃダメなんだよ」
──レスリング&スクランブルの猛者のジャレッドを相手に、どんなアプローチで臨みますか。
「彼はこのサブミッション・グラップリングマッチに、一般にグラップリングで慣れ親しまれたものとは違う要素を持ち込んでくると思う。でも僕はいつもと何か違うことや、安心していられない状況というのが好きなんだ。この試合で楽しみなのは、こうした点だ。僕はアプローチをまったく変えないつもりだ。それが大事なんだ。それに、相手が攻撃を仕掛ける時に、僕を圧倒することができるか、爆発的で力強い攻撃をするか見てみる。僕が彼に対抗して攻撃し、仕留めるかどうか、それはやっぱり相手が僕に向かって攻撃するほど、僕は自分のゲームはしやすくなるね。僕に向かってまるでサンドバッグのように攻撃してくれれば、僕が攻撃を仕掛けやすくなるんだ。だから、スタイル的にはこの試合は僕にとって有利だと考えている」
──今回も足関節を狙いに行くつもりですか。
「手足の短いジャレッドをレッグロックで極めるのは確実に難しいと思う。彼は確実にスキルを持っていて、驚くほどのバランスとベースのスキルを持っている。彼は大学のレスリング選手なんだから、大半の黒帯よりもずっと優れていると思うよ。それに、彼はポジショニングが優れているよね。足か、腕か、チョークか。何だって準備できている。タフな選手だし、お尻をすべらせるだけの退屈な試合にはならないでしょう」
──ジャレッド・ブルックスをどのように分析していますか。
「彼の攻撃の武器はスクランブルだと思う。どんなスクランブルになるかに関わらず、彼は僕のバックに回り込む非常に強力な能力を持っている。例えば、足関節での交換になって、彼がヘッドロックにスクランブルするとしよう。彼はスクランブルからノースサウスにスクランブルすることもあるだろう。どんな種類のスクランブルの状況でも、僕に対して攻撃するための有利なポイントを開く可能性があると思う。だから、それが彼の僕との試合でのプランAになると思います。それが例えテイクダウンを使ってポジションを取るために僕を倒す場合でも」
──レスリングを軸にがぶり、スクランブルでポジションを制し続けるだろうと。
「この試合での成功のカギは、僕を打ち破り、僕を疲れさせることだろうね。それに彼は諦めないでしょう。彼は容赦のないプレッシャーをかけ、僕をガス欠にしようとするだろう。だから、それが彼にとって完璧な戦略です。そして、僕にとっての戦略は、彼が僕に向かって来た瞬間です。彼が僕に向かって強く攻めてくるなら、僕はカウンターして、即座にポジションを固定し、試合を終了させることです」
──試合前には過激な発言が多いジャレッド・ブルックスですが、どう思いますか。
「僕は、ジャレッドが大好きなんだよ。彼は僕の姉タミーと一緒にトレーニングしているんだ。正直言って、姉は僕ではなくて彼を応援しているんだよ。なんかおかしいよね(笑)。シンガポールにいる僕、アメリカにいる姉。彼女がジャレッドのコーナーに入るかもしれない。分からないんだ(笑)。以前はアメリカン・トップチーム(ATT)で一緒にトレーニングしていたので、姉とジャレッドは仲が良い友達ということさ。だから、彼女は確実に彼を応援していると思う。そして、彼女が彼を助けるためにそこにいるのも驚くことではないよ
もし彼女がジャレッドのセコンドとしてそこにいて、彼らがウォーミングアップしていたら、それは最高のいたずらになるね。でも、驚かないよ。彼らは友達で、本当に仲が良く、よく一緒にトレーニングしているんだから。彼女はまさに僕に、『この試合はジャレッドを応援する』って言ったんだよ。僕はそれを彼に伝えたよ」
──ジャレッドはトラッシュトーカーとしても有名ですが?
「ジャレッドは嫌なやつじゃない。いい奴だよ。彼のユーモアが好きなんだ。これはジムの中で友達同士がお互いに冗談を言い合って遊ぶ感じだよ。僕の友達たちもずっと冗談を言い合って遊んでいて、お互いをからかって笑っているんだ。そういう雰囲気なんだ。これはどこかで失礼なことではなく、彼は本当にいい人だよ。彼は世界チャンピオンで、本当に尊敬しているし、この試合は素晴らしいものになると思う。楽しみでもあるし、お互いに冗談をたくさん言い合って楽しむことになるだろう」
──ジャレッドにサプライズがあるとか?
「彼にプレゼントがあるんだ。彼が僕をからかうビデオを投稿して、動画を見たよ。最後にひどいパスタを食べているのが写っていたから、イタリアの高級なパスタを彼に持ってきた。計量の後に渡そうと思っているよ。あのビデオに写っていたパスタは微妙だったから、彼と彼の家族に素敵なパスタをプレゼントするんだ。だから、僕たちはそのビデオの部分を修正するつもりだ。彼のせいじゃないよ。ただ、彼らのパスタは質が低いんだ。だから、僕はイタリアのパスタを持っていて、それを彼に渡すつもりだ。素敵なギフトになるね(笑)」