試合を振り返る朝倉未来
2023年7月30日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された『超RIZIN.2』のメインイベントで、1R2分41秒、リアネイキドチョークでヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)に敗れ、RIZINフェザー級王座を逃した朝倉未来(トライフォース赤坂)が試合後インタビューに答えた。
朝倉はキャップを目深に被り、淡々と記者からの質問に答えていった。
「特に何もないです。言葉がない」
――戦った印象は?
「強かったですね」
――今は無の状態?
「反省するような内容ではなかったというか。何もしてないので。今までの負けとはわけが違くて。うーん、難しいですね。とりあえず今は何もない感じです」
――今後の目標は?
「何もないです」
――落ち着いたら考える?
「そうですね」
――想定外だったことは?
「絞める力じゃないですか」
――チョークに入られる前に余裕があるように見えた。極まらないという感覚があった?
「そうですね。背中がロープについていて、あの体勢から極まることはないので、普通は。立ってからのことを考えていました」
――極まらないと思って油断をした?
「油断…と言えば油断だし」
――普段練習しているケージだったら背中を譲ることはなかった?
「ケージだったらというか、リングでも一緒だと思うのですけれど、足も左足側には入ってなかったと思うんですね。立つ準備をしていたんですけれど、だんだんと絞まっていって。そこが想定外でしたね」
――少し横からのチョークでした。普段なら極まらないはずが?
「そうですね」
――ボディロックからの崩しはどうだった?
「組み技の力は想定内でした。右足がパンツに引っかかって下ろせなくって、動画を見てもらえれば分かるんですけれど。それでテイクダウンされて。でもマウントのキープ力は今までやった選手とは比べものにならないくらい強かったです。次の展開のことを考えていたら首が極まったって感じです」
――アゼルバイジャン大会が発表されたが、もう一度ベルトを獲りに行く気持ちは?
「今はその発言権もないですし、今後のことは今は考えられないですね」
――タップをしたのはRIZINでは初めて。その心境は?
「タップする・しないは…タップしないことも出来るので。タップせずに落ちることなんてたやすいことで。前回の(クレベル戦で)タップしないことはよくないことだって世の中の風潮もあって、格闘技業界的にもそうなってるので、どうあがいても落ちるしかないのでタップしました」
――ガッカリしているファンにひと言。
「凄い期待してくれたファンが多かっただろうし、遠くからチャンピオンになる姿を夢見ながら応援に来てくれた人たちに申し訳ない気持ちです」
「今はとにかく今後のことは考えられない状況です」
――顏の傷があるがダメージは?
「大丈夫です」
――クレベルとの再戦は?
「そんなこと言っている場合じゃないので考えてないです」