初防衛戦に臨む王者・璃明武(左)にこの日も挑発を繰り返した挑戦者・永坂
2023年7月22日(土)東京・後楽園ホール『AZABU PRESENTS Krush.151』の前日計量&記者会見が、21日(金)都内にて13:00より行われた。
メインイベント(第9試合)のKrushスーパー・バンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス/王者)は55.0kg、挑戦者・永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は54.95kgで計量をパス。フェイスオフでは両者気合いが感じられるにらみ合いを展開した。
続いての会見でタイトルマッチ調印式を済ませた永坂は「計量クリアしてあとはやるだけなので、試合で魅せます」、璃明武は「長い間待たせてしまった試合なので、しっかり明日試合で魅せたいと思います」と、両者とも意気込み。
計量で相手を見た印象を聞かれると、永坂は「アゴも弱そうだしボディも効きそうだし、かすれば倒れるような印象です」と不敵な笑みを浮かべて言い放つ。その言葉を受けて璃明武は「倒してみろよって感じですね」と返答し、「思ったより小さいが身体は気にしてないです。しっかり明日はやります」とした。
両者は2019年3月に対戦し、璃明武は3戦目、永坂は2戦目で璃明武が判定勝ちしている。当初は2022年11月にタイトルマッチでの再戦が決まっていたが、璃明武の負傷欠場によって今回に延期されていた。
この期間中にどんな練習をしてきたかと聞かれると、永坂は「今まで見せたことがない技をいっぱい用意しているので、俺の世界観に引き込んで倒そうと思います」と新技を用意してきたと言い、璃明武は「怪我があっていろいろあって長い期間あったので、しっかり自分と向き合って強くなるためにやってきたのでそれを明日試合で証明したいと思います」と、この期間を無駄にしなかったことを証明したいとする。
9月のK-1で金子晃大と玖村将史のタイトルマッチが決定し、盛り上がりを見せるスーパー・バンタム級。その中でどんな存在感を示すとかの質問に、永坂は「ただ勝つだけでは次が見えないと思っているので、勝ち方にしっかりこだわってこそがアーティストなのでこだわって、全試合の中で一番Krushらしい試合をしようと思っています」と“アーティスト”として勝ち方にもこだわりたいという。
璃明武は「試合も約1年ぶりなのでまずは勝たないと始まらない。しっかりいい勝ち方して明日のリング上で目標などを言いたいと思います」と、まずは復帰戦で勝つことが大事だとした。
「自分は人間と獣の中間のような存在だと思っている」と公開練習で話していた永坂。減量でさらに野性味が増した印象だが「研ぎ澄ましまくっているので、感覚とか。自分は感覚で戦うファイターなので野生の勘がめっちゃくちゃ戻ってきて。早く試合がしたいですね」と、さらに研ぎ澄まされているとする。
【写真】会見には石川直生Krush EVANGELISTのみ出席。新K-1プロデューサーのカルロス菊田氏は海外出張中のため欠席
フェイスオフで璃明武の目を見て笑みを浮かべていた理由を聞かれると「マジで覇気がないし、マジで弱そうだなって思っちゃいましたね、正直」と吐き捨てるように話した。
その発言に対して璃明武は「何も思わないですね」と一蹴し、初防衛戦が最も難しいと言われることについて聞かれると「確かにそうですね。Krushでも初防衛戦を落としている人がけっこういると思うので、しっかりそこは勝たないといけない。Krush王者としてこのベルトの価値を高めるような試合をしたいと思います」と、初防衛戦にふさわしい試合をしてベルトを守ると答える。
約1年ぶりの試合であることを不安視する向きも多いが、璃明武は「怪我をする前は早いスパンで試合をしていたので、怪我があったから出来た練習もいろいろあったので全体的にレベルは上がっていると思うので明日の試合で見せたいと思います」と、じっくり練習できる部分もあったとした。
そして、永坂が「明日はメインらしく挑戦者が王者を狩るところを目に焼き付けてください」と宣言すると、璃明武は「王者としてしっかりKOで大会を締めたいと思うので楽しみにしていてください」と、KOで仕留めると締めくくった。